メディアが左傾に見えるのは当然である

最近いくつかの「webニュース専業メディア」を見ている。「マイニュース」とか「オーマイニュース」とかの類だ。

ざっと見ると、「えらくサヨだな」という印象を受ける。もちろんこの傾向は記事によってまちまちなのだが、総じて「ニュース」として秀逸な記事はサヨっぽい。もちろんダメな記事も山ほどあるし、最初のスタンスからしてサヨな記事も少なくないのだが、「秀逸な記事」を拾うとサヨっぽいのだ。

「日本のクオリティーペーパー」を自称する朝日毎日は全体にサヨっぽい。読売でも秀逸と感じる記事はサヨっぽい。それどころか、右の代表である産経までもが、秀逸な記事はサヨっぽく感じられる。ニュース以外の記事、たとえば社説やオピニオン記事の類はそれぞれの媒体の傾向に左右されるのだが、「秀逸と感じる記事」は総じてサヨっぽいのである。まぁ「秀逸と感じる記事」というのはそんなに多いわけではないのだが。

別にこれは私がサヨっぽいものを秀逸だと感じるというわけではない。サヨっぽく偏向している「オピニオン記事」は、どうもサヨっぽさが鼻について好きではない。むしろ、自分の立ち位置が「まんなかよりちょっと左」あたりにあるものだから、「いかにも」な左はよけいにあざとさを感じるのだ。むしろ右っぽい方がクールに捉えられる分、良さそうにさえ見える。

じゃあなぜ「秀逸と感じる記事」がサヨっぽいかと考えてみる。

私が「秀逸と感じる記事」は、

  • 掘り下げが深い
  • 精度が高い
  • 大衆の意見そのものとは違う

とかいったものである。人によって多少の違いはあろうが、これらの要素が揃っていれば、だいたい「秀逸な記事」と感じるのではないだろうか?

為政者にとって都合の良い「保守」とは、コントロールのしやすい人達であり、そのコントロールの根底には「依らしむべし。知らしむべからず」というものがある。情報をコントロールして、都合の良い情報だけ伝えることをしたいのである。だから、「記者クラブ」的報道体質というのは、全くこの都合に合っている。メディアとは「為政者の意思を伝えるメディア」であり、「大衆が情報を得るためのメディア」ではない。これが、為政者の求めるメディアのあるべき姿である。「お上」の代弁者であればそれでいいのである。

ところが、大衆は「知る」ことを求めたがる。「知りたいことをよく知りたい」ものなのである。「知ってどうなる」というものであっても「知りたいから知りたい」のだ。だから、「自分の求めるものを知ることができるもの」というものが、大衆の求めるメディアのあるべき姿なのである。

新興のメディアは市場での地位を求めなければならない。そうなると、いかにして「大衆の求める情報を伝えるか」ということになる。「大衆のためのメディア」の原点にいなければならない。そのためには、「秀逸な記事の量」が第一に重要だということになる。そうなると、「お上」の求めるメディアの姿とは異なるものとなる。それが見方によっては「サヨっぽい」と見えるのである。

まぁ「秀逸な記事」がサヨっぽく見えるからと言って、「サヨっぽい記事」が秀逸だというわけではない。その辺を勘違いしているメディアも少なくないのが困りものだ。「オピニオン」の部分と「記事」の部分はちゃんと区別して欲しいものではある。

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This entry was posted on9月 5th, 2006 at 23:14:40. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0. Both comments and pings are currently closed.

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