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萌え系ストーリーをシリアスなSFにしたものだと誤解して(だって「アンドロイドに恋する」云々って宣伝してるんだもん)見に行く。私はあまり見てない映画のネタバレは見ないことにしているので、ストーリの展開や詳細は知らずに行くのだ。

ところが内容がまるで予想と違う。はっきり言って見なけりゃ良かったと思った。

難解なストーリは悪くない。キムタクもなんか素のキムタクっぽいのが役にハマってて悪くない。この手の映画が嫌いな人でなければ、良い映画だと思うだろう。能天気なハリウッド系のストーリではないので、普通に娯楽映画だと思うとガッカリだろうが、フランス映画をアジアで撮るとこうなるだろうという感じ。

じゃ、なんで見なけりゃ良かったかと言えば、主役のオッサンの「偽悪的で凄いいい人」なところが、なんか自分に重なってしまうのだ。女に愛されることを求めつつ、女を道具のように扱っているかのように演じている。妙に未練を持たれないように悪人を演じつつ、心の底では愛されることを求めている。このイタさが全く自分に見えてしまう。

そんなわけで、終わってから激しく落ち込むのだ。

ストーリとは全く関係ないが、未来都市っぽい画の中で、なぜか「LG」の看板が見えたので、「もしや」と思っていたら、やっぱりスポンサにLGが入ってた。わかりやすスギだ。