最近のエンターテイメント

平日は雑文もあまり書かず、仕事をしているのだけど、仕事の他に私の時間を多大に消費して行く「遊戯」がある。

かつては、それが「雑談メール」だったり「mixi」だったりした。最近は「雑文書き」だったり「RSS消化」だったり「Wikipedia」だったり「ニコ動」だったりする。こいつらは結構時間を浪費し、それでいて明確に悪いことでもないものだから、ついやってしまっている。

ところが、最近はもっとタチの悪い時間浪費にハマってしまった。それは、

市況チャートのヲチ

だ。

ここのところ、世の中の景気がとんでもないことになっていて、株価も為替も凄いことになっている。

私は昔から株はやっているんだけど、ちょっと前までは「定期預金よりは積極的」という程度でしかやってなかった。長期的に見ればだいたいヘマしない限り株は儲かるものだという意識があるので、日々の動きなんぞ追わないで手頃な会社のを買って放置する。適当に上がったら売る… というのんびりしたものだった。だいたい私が株始めた頃なんて、注文は電話でするものだったから、デイトレみたいなものは出来ないし、仕事があるとやってられないし。

株のいいのは、「貯蓄欲」と「消費欲」を同時に満たしてくれることだ。「買う」ってのは消費に近い感覚だからね。そのくせ資産性があるから消えてなくなるわけじゃない。たいていの「消費」が最終的には価値0に収束するのに、株は下手してもなかなか0にはならないし、上手くすれば増えてしまう。道楽にはちょうどいい。まぁそーゆーことなので、現物しか扱わないんだけど。

とかというゆっくりしたペースで遊んでいたのだけど、最近の株の下落は激しい。手元現金があまりないということもあって、積極行動には出てなかったので、どんどん資産価値は落ちて行った。これじゃあマズいということで、もうちょっと積極行動に出るようにした。何せ下手すりゃ1日に10%近く動くから、油断も隙もあったもんじゃない。そこで、

デイトレ

に手を出した。先日爆下げした日に無人君の金をつっこんだら、1日で1割以上儲かってしまって味をしめたわけだ。と言ってもまぁ1日中見てるわけにも行かないので、立合い開始、前引け、後引けあたりを注視するだけなんだけど、まぁこれでもそこそこいける。

という実用上の意味もあって、時間内の市況のチャートを眺めるようになって、これがなかなかクセになる。前は他人事でしか見れなかったので、それ程面白いものではなかったし、比較的最近でも実用ばかりで見ていた。せいぜいUSDKRWのワロス曲線を見て喜ぶ程度だった。ところが、最近これはエンターテイメントの一種だと思うようになって来た。

と言うのも、最近某チャットの有志達が、市況板あたりの悲鳴のまとめサイトを作るようになったからだ。

散っていった兵達の記録

こういったのを見ると、チャートが単なるチャートではなくなって来る。それは単なる数字を可視化しただけではなくて、その裏にあるであろう

ドラマ

を想像させるのだ。DJIAをリアルタイムで見ていると、トレーダ達あるいは金融機関、さらにはFRBの人々とかの姿が目に浮かぶようだ。一本調子で下げているところでポンと返すと、「ああ、どこかで介入が入ったな」とか、それでもトレンドが変わらずに下げてると「けっ。食いやがって」とか。

数字は確かに数字でしかない。チャートは単なるチャートでしかない。しかし、その背景には「人間の営み」がある。単なる数字が「生きた人間」を表現するわけだ。テクニカルな理論がどーだこーだも面白いことは面白いのだけど、「人間ドラマ」を想像(妄想)すると、いろいろなものを語りかけて来て、より面白いものになる。

まぁそれは良いとして、あの悲鳴を上げている人達はどうなったんだろうね。