公知例

ちょっとしたアイディアがあるのだけど、実装する前に誰かが特許にしてしまっても面白くないので、ここに書いておく。

これは利用者登録等における、CAPTCHAに代わるアイディア。

今作っているシステムの利用者登録は、基本的にメールの認証は使わない。メールを代替する機能を有するシステムなので、利用者がメールが使えることを期待しないのだ。ところがそうなると利用者登録時の認証の問題が起きる。

この手のシステムでの認証にはよくCAPTCHAが使われる。機械的な不正登録を避けるためだ。ところがこのCAPTCHAには致命的な問題が存在する。それは

視覚障害者に優しくない

ということだ。まさかCAPTCHAの画像にalt属性をつけるわけにも行かないので、視覚障害者を対象に含むシステムではCAPTCHAは使えない。「音声CAPTCHA」という方法もあるのだが、これだと複数系統の登録システムが必要になる上に、システムの認証の強度はいずれかの弱い方に左右されてしまう。

ということで、今作っているシステムではCAPTCHAの代わりに、

なぞなぞ認証

を使うことにした。

ところが、なぞなぞ認証で困る点は、なぞなぞのバリエーションを増やさなければならないということと、解けなかった時の処理を適切にしておかないと、不正登録を防ぎ切れないということ。

そこで

なぞなぞを公募

するシステムを付加することにした。これはうまく運用出来ればバリエーションがどんどん増やせるので、「弱い」なぞなぞをどんどん捨てて行くことが出来る。登録されるなぞなぞが十分多ければ、1度しか使わないという手も使える。

要点を整理すると、

  • 視覚障害者にはCATCHAは使えない
  • 「なぞなぞ認証」はメディアを選ばない
  • 「なぞなぞ」を公募すれば強度も維持出来る

ということ。

と整理して書いてしまうと、どうってことないアイディアなんだよなぁ…

もっとも、「言われるとどうってことない」アイディアほど実は価値があったりするものなので、ここに書いておくことにする。

公知例” への6件のコメント

  1. これって昔から日本語アダルトサイトへの外人からのアクセスを抑止する方法として、実施例がありませんでしたっけ。
    確かに視覚障害者には優しいですが、なぞなぞを解けない頭の不自由な方がネット上で差別される「なぞなぞデバイド」が発生しちゃいますよ!

  2. 確かに「テリーマンの額に書いてある文字は?」とか見たことありますねえ、日本人以外避けに。
    ただ今回のは質問自体を公募で増やせる部分がキモでしょう。

  3. CAPTCHAも同じですが、解けそうになかったり間違えたら「次」ってやりますよね。

    とは言え、ネタ的にひたすら難しいのを考えるが流行ったらちょっと困るかも B)

  4. なぞなぞの登録は人力でやるのでしょうか。機械的に受け付けると、単純ななぞなぞを大量に登録されないようにするための CAPTCHA が必要かと:-)

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