kmori先生が同じタイトルで書いてたんで、書きかけエントリを復活。
私はヲタが嫌いだ。これは何度も書いていること。
誤解される前に書いておけば、「オタク趣味」そのものを嫌悪しているわけじゃないし、「プロフェッショナル」にはオタクっぽい面が不可欠だとも思っている。嫌悪しているのは、傍若無人な態度や、身内にしか評価出来ないものを喜々として語ったりとか、半可通がプロの仕事を批判したりということだ。
じゃあヲタ叩きの類が好きかと言えば、これも嫌いだ。それはヲタを弁護したいからじゃない。むしろその逆だ。ヲタを嫌悪するがゆえに、嫌いなのだ。
同じように、たいていの嫌韓嫌中の類も嫌いだ。別に彼等を弁護したくて嫌いなんじゃない。むしろ、「こいつらダメなんじゃねーか」と思うからこそ、
頭の悪い嫌韓嫌中は嫌い
なのだ。
誰のblogで読んだか思い出せないけど、「ある論理をダメだと印象づけるためには、その論理を持っている集団の中で一番頭悪い意見を叩けばいい」という話があった。これをヲタ叩きの例にあてはめて見ると、
ヲタ叩きをダメだと印象づけるためには、一番頭悪い叩きをしてる意見を叩けばいい
ということになるし、嫌韓嫌中にあてはめれば、
嫌韓嫌中がダメだと印象づけるためには、一番頭悪い意見を叩けばいい
ということになる。「頭悪い意見」はその頭悪さのゆえに叩き潰しやすい。いかにそれが「頭悪い意見」であっても、「その論理を持っている集団の中の意見」ということに変わりはないし、傍目には「論理が叩き潰された」という部分しか見えなかったりするから、結局その論理全体が否定されてしまう。現実にはそんなことはないはずの論理であっても、シンパの中の一番頭悪い奴のせいで、論理が間違っていたと印象づけられてしまうのだ。
だから、どんなに自説に賛成してくれる意見であっても、あまりに頭悪い意見は
むしろ邪魔
になってしまう。なまじ味方につかれてしまったものだから、かえってそこがアキレス筋になってしまうわけだ。
だから、嫌ヲタでも嫌韓でも嫌中でも、またもっともっと他の主張であっても、「頭の悪い賛成意見」には要注意だ。また、同じ問題に陥らないためにも、何でもかんでもダメダメ言うのではなくて、一番ダメな部分、本質的な部分に狙いを定めるべきだ。
PS.
わかりやすいネタで、「嫌ヲタ」とか「嫌韓嫌中」を持って来たけど、mohnoさんの言うように、「著作権」とか「ネット規制」の方がもっとリアリティあったかな…