なにゆえ回線事業者に過ぎないUCOMはコンテンツにまで口出しをするのか?

散歩から帰って来たら、うちの上位プロバイダであるUCOMから「【重要】」なるタイトルのついたメール。だいたい「【重要】」なんてのはspamにしかついてないものだから、前のMUAの設定だったらspamに落ちてるぞ。

というのは良いとして、どうやらうちのサーバに児ポな画像を置いているユーザがいて、そういったものを置くのに使うなと言うことらしい。まぁそれ以前にうちのサーバに「うpローダ」の類を置くことは禁止しているのではあるが、どんな根拠で「回線事業者」に過ぎないUCOMが、うちのサーバの利用者のことにまで口出しをするのだろう。

これがたとえば、UCOMのサーバを使ってサービスをしているのであれば、UCOMはサービス提供者としての責任を負うこともありうるので、そうった触法的コンテンツがあることを禁止するのは理解出来る。私はそういった理由で利用者に制限をかけるべきではないという立場なのだが、昨今の趨勢からすればまぁしょうがないかなという気もする。うちでは「うpローダ」を禁止しているのだが、それは回線容量の都合であって、コンテンツの制限をしたいわけじゃない。後に述べるように、「制限に似合う何か」を提供するつもりはないからだ。

コンテンツに関しては、そのコンテンツ作者が責任を負うものだ。サーバや回線は媒体に過ぎない。つまり、フロッピーやCD-ROMと同じだ。まぁその作者がどこの誰ともわからないサービスであるなら、サービス提供者が責任を負わさせるのはある意味しょうがない。そうならないために、利用者の個人情報を担保するというのは、サービス提供者として当然の責任(回避)だろう。そうなっていれば、面倒が起きた時には直接本人に責任を負わせられる。サービス提供者が無用に責任を被る必要はない。

私のところはそうやってちゃんと個人情報を担保しているから、いわゆる触法コンテンツや有害情報があれば、「直接本人に言ってくれ」と振ることが出来る。もちろん無闇に利用者情報を開示したりはしないが、裁判所なり警察なりを通しての「正規ルート」の申立てであれば、ちゃんと開示する。その結果連絡が取れない場合は、責任の所在がないということで、サービス停止する。極めて単純で責任の所在と管理がしやすい体制にしてある。

そうやって利用者の責任を明確化することで、私の負担や責任は極小化出来るし、利用者は「自己責任」ということで権利の極大化が出来る。10年以上この手のサービスをやって来て、これが一番うまく行くことがわかっている。自由は責任とセットだと言うけれど、逆に責任さえ取る覚悟があれば何をやっても自由だ。

ところが、たかが回線事業者に過ぎないUCOMが、その利用者に過ぎない私の、そのさらにその利用者のコンテンツにまで口出しをしようとしている。確かに規約にそう書いてあるから、それを根拠に言って来るのだろうが、じゃあその規約を守っていれば、私やその利用者の権利を守るとか責任を負うとかしてくれる覚悟があるのだろうか?

なにゆえ回線事業者に過ぎないUCOMはコンテンツにまで口出しをするのか?” への2件のコメント

  1. >【重要】なんてのはspamにしかついてない

    「必読」とか「警告」とかタイトルにあるとspamだと自動的に判断しちゃいますねー。

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