“誰も書かなかったチュウ国(前編-7-)”
[離婚、性道徳の乱れ、その他メンツ]

結婚が前記したように大変だが、はたして離婚は??私の会社の既婚社員の内、ざっと5パ-セント程はバツ一だった。又私の友人の話では、ごく簡単にあっさりと離婚している者が多いみたいです。詳しい手続は解らなかった。数字は知らないが離婚率は相当に高いみたい。まず間違いなく日本より高いと思う。

何故ならばチュウ国は日本より男女同権ぶりは徹底していて、女性労働者が男性とほぼ同数とか?タクシ-、バス、更にトラックなどの女性運転手はざっと見た感じでも1/3ぐらいは居ます。既婚、未婚に関係なく、どんどん社会に出ています。従って夫婦共稼ぎは普通。経済的理由だけでなく、当たり前の事なのです。女性がそれだけ外に出ているので、必然的に家庭内の家族の結びつきは、我々から見たら非常に少ないように見えます。

浮気、不倫はバレたら"法的"に処罰されるそうですが、実際には日本以上と感じました。既婚女性の貞操観念も上の理由でか?日本人のそれと比較すると間違いなく低い。今や日本も含み世界中で、青少年の性道徳の乱れが指摘されていますが、まさか??と思われるチュウ国でも15,6歳の娘の妊娠が増えているとか?

また拝金主義がはびこっている現代チュウ国、必然的に素人、玄人を問わずプレイガ-ルも増えています。若いク-ニャンで、ちょっと容姿に自信がある娘は、日本人や外人の男に媚びを売ってあわよくばその"彼女"となり、小遣いを稼ぎたいと思っています。日本の助平駐在員達がたくさんいて彼女達のいいカモとなってるのを私は何人も知っていました。

彼女達の中には目的が小遣い稼ぎだけでなく、日本人と偽装結婚してでも日本に行きたい、と狙っている者もいます。簡単にはパスポ-トを発行しないお国柄ですから、、、しかし中には今の日本ではお目にかかれないような純情可憐な娘もいて、まじめに独身日本人と国際結婚した人も知っています。ブラジルの場合はキリスト教で、そしてチュウ国の場合は政治思想で、それぞれ道徳心を国民に押し付け、強制しているように表面は見えます。

しかしその反動か ?? 両国とも実際は日本よりはるかにデタラメに乱れていると思います。

[契約書より面子、そして外資からの"タカリ" !!]

チュウ国人は一体に契約書のことを"ただの紙切れ、状況が変われば意味なし"と考えて尊重しない傾向があります。契約書よりも"友好的な信頼関係"とか"メンツ"の方を大切にします。

従って、"親しい友人関係"を築くことがビジネス上必須で、日本とか欧米諸国が考えるように「契約書を交わしたから安心、、」と言う訳にはいきません。

この習慣を知らずにビジネスで失敗した、たくさんの日本企業があることを聞いてます。特に取り引きの支払い関係では、こちらが唖然!!とするくらい、厚かましいというか、恥じ知らずなことを平気でします。私も資材屋などと何回か喧嘩しました。聞く所によると銀行関係でも同様、との事です。

そのかわり"親しい友人関係"になり、"メンツ"をたててやれば、こちらの無理なお願いも聞いてきれ、助けてくれる事もまま有るとか、、、、。
私なんか"親しい友人関係"になれるようなチュウ国人はいないし、その気も無かったので、最後は契約書も交わさないかわりに、取り引き相手とその同業他社を競争させるようにして、こちらの有利になるようしていました。

カイカクカイホウ、市場経済導入で高度経済成長を続けているチュウ国ですが、それは全て独資、合弁を問わず外国資本のお陰です。日本、台湾、欧米諸国など。そんな海外からの進出企業も上記の様な習慣が邪魔したり、また進出企業に対する税制面の法律が頻繁に変更になったりして、その煩雑さ、不透明さについてゆけず、チュウ国から撤退したり業務縮小したりしているところも出てきてます。

外資に対する"タカリ"の精神は、企業の話だけでなく一般外国人にも当てはまります。汽車、飛行機などの運賃、公園など公共施設への入場料、その他もろもろ外国人はチュウ国人よりも数パ-セント高く払わされています。


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