久々に更新。
顧問先の会社の近くでもあり、気にはなっていたのだが、「がんこ」についてい ろいろ聞くと恐しくてなかなか入れなかった店。時間が手頃だったので入ってみた。
「がんこ」であることや、店の入口に書かれている文句、黒い入口。あらゆるも のが、「この店は素人が来ちゃいけないよ」という空気プンプンで、お高い感じ がするのであるが、中に入ると店主は愛想がいい。 じゅんちゃん と一緒に行ったのだが、彼女にも愛想がいいし、ギャグも飛ばす。「がんこ」な 空気はなく、気分がいい。
食ったのは「こってり」なのであるが、背油が多いだけで、そんなにこってりな 感じはなかった。味はとにかく塩辛い。ただ、いたずらに鹹いのではなく、しっ かりとした味付けで、不快感はない。「がんこ」の評判にたがわず、非常におい しい。はっきりとしてキレのいい味は好感が持てる。チャーシューがデカいので、 チャーシュー麺を注文する必要はないと思う。スープに押し込むと、脂が溶けて トロトロでおいしい。レンゲがないのも嬉しい(私はレンゲが嫌いなのだ)。
西の方から来た者にしてみると、たいていの東京の名物ラーメンはおいしくない。 何が良くないと言って、たいていは変に醤油辛いのだ。これは一応美味いと聞い ている荻窪あたりのラーメン屋でも同じで、とにかく鹹く感じる。だから、「こ れならインスタントラーメンの方がいいな」とか思ってしまう。これは多分店が 行列される程はおいしくないと言うのではなく、味覚が合わないのだろうと思う。 しかし、この店はそんなことはない。確かに鹹いのだが、この味なら納得する。
この店の「鹹さ」というのは、「鹹いとはこういったものだ」ということを教え てくれているように感じる。「鹹い」とは単なる塩の味ではない。塩が多いだけ だと、渋みと言うか、鹹いのとはちょっと違うような味になるのだが、この店の 鹹さは本当にすっきりと鹹いのだ。本当の「鹹い味」というのは、こういったも のだと感じさせてくれる。それくらい鮮烈な味だ。これを食ってからしばらくは、 他のラーメン屋の味がなんとなく寝ぼけているように感じてしまう。それくらい 正面から迫って来る、主張の強い鹹さだ。
入口は一見ドアノブがあったりして、ドアに見えるのだけど、引き戸。知らない とちょっとウロたえる。
ジャンル | ラーメン |
住所 | 千代田区外神田3-7-8(銀座線末広町から蔵前橋通りをちょっと上ったあたり) |
電話 | 不明 |
営業時間 | 11:30〜 スープがなくなったら閉店らしい |
定休日 | 日月祝 |
料金目安 | 醤油系700円、塩800円 |
寸評 | 鹹いが、西日本の人でもおいしく食える |