「援デリ」

ふとしたことで、「援デリ」なることばでぐぐる。

援デリ

簡単に言えば裏風俗の一種で、出会い系を使ってデリヘルをやっているというもの。

客を探す、あるいは客が業者を探すのに、出会い系を使っているものだそうだ。つまり、「援助交際」というフリをしたデリヘル。調べてみると、未成年売春の温床だとか、ピンで援助交際するより安心だからやってるとか、そんな話がひっかかる。まぁ、別にそーゆーのをやるつもりがあるわけでもないので、具体的な内容はどうでもいい。つか、どうもあからさまに「裏」とかあるものに興味がない。そのことについてはいつか書こうと思うけど。

面白かったのは、この「客を探す」「業者を探す」ということのメディアが「出会い系」であるということ。そして、指南サイトによれば、「無料の出会い系」が良いらしいということ。

宣伝メディアとして出会い系サイトを使うので、

  • 始めるのが簡単(少なくとも女性側は無料)
  • 派手な宣伝をしなくても客がつくから、暴力団と無関係にできる
  • 管理売春であることが見えないので、それ自体では警察が動かない(ただし未成年がいる場合を除く)
  • ターゲットにリーチしやすい

というメリットがあるらしい。また、「無料出会い系」が良いとされるのは、「女性に報酬がない(=サクラがいない)」ということで、サクラからのメッセージにエネルギーを使うことがなくなって効率が良いということ。確かに、有料サイトのサクラのように、「メッセージ送って×円」という報酬があれば、絨毯爆撃されてしまうだろうし、そのメッセージを読むのにポイントとか使ってたら、「情報収集」には使い辛いだろう。

ということがどれくらい正確なのかは知らないが、この考え方を読んで、結構目から鱗が落ちた。「報酬」があると、報酬があるということによるノイズが増えるということだ。「援デリ」やってる方からすれば、「デリ」で稼ぐことが目的なのだから、「メッセージ送って×円」なんてのは、どうでもいいことだろうと思う。

最近、あちこちのキュレーションサイト()や情報サイトで、「掲載した情報に報酬を出す」というのが結構あるのだけど、そういったものを併せて考えると、いろいろと面白い考察が出来るだろう。また、この現象自体の応用も出来そうな気がする。

無報酬で何かをする人は、たいてい何か無報酬でもやりたいくらいの高いモチベーションがあるか、それを通じて他で稼ぐことが出来るアテがあるかだ。件の「援助デリ」は後者だし、「FLOSS」は両方だったりする。

いろいろウェブサービスを作る時にもヒントになりそうな話ではあるけど、思いつかないのが悔しいw

PS.

逆に、「無料出会い系」の誘引の口実が「援デリ」でもあるらしい。
アフィ関係が結構凄いことに。