病人食はhackである(3)クルミのペースト

そんなわけで、毎食冷凍野菜を150gくらいづつ食っている。

指導に従えば100g  × 3くらいで良いのだが、冷凍野菜ということで、栄養分の喪失がうんたらかんたらみたいなことも考えて、多めに食うことにしたのだ。それに、野菜と言えどもいっぱい食えばそれで満腹するわけで、何も損しない。

とりあえず簡単に食うには、

電子レンジで温める

ことになる。つまり、

温野菜サラダ

だ。手間は本当にかからないし(シリアル食うのと大差ない)、手軽にたくさん野菜が食えるので、ズボラには嬉しい。温野菜だと生野菜よりも量が食えるので、生野菜サラダよりも良い。

最初は適当に買って来たドレッシングやマヨネーズで良いと思う。でも、そのうち何か工夫したくなる。と言うか、いつも同じものを掛けてると飽きて来るので、工夫せざるをえない。

前エントリで書いたように、私は動脈硬化があるらしいので、その対策が必要だ。まぁ、動脈硬化は誰でも歳取れば出て来るので、対策は誰でも考えておいた方がいい。

ということで調べると、

くるみを毎日食べると、1カ月で血管の弾力性が改善、動脈硬化を防ぐ

こういった記事を発見した。こういったフードファディズム的なものは信用出来るソースだとしても基本的には眉唾で読むのが正しいと思っているのだが、食べ過ぎなきゃ害はないし(高カロリーだからね)、献立を考える時の方針の一つとして考えるのは悪くはないので、クルミを食うことにする。

クルミはそのまま食っても良いんだが、それだといくらでも食えて食い過ぎになりやすいし、芸もないので、ちょっと工夫する。件の「温野菜サラダ」につけるドレッシングの一つにするのだ。

まずクルミを買って来る。最近どこかのテレビで紹介されたせいか、クルミが人気で品薄らしい。こういった状態になると、便乗して「○○産のクルミでないと」みたいな輩が出て来るのだが、そんなことは軽くスルーで安いものを探す。ネットの通販とかも調べたのだが、結局のところ

ハナマサで235g 700円弱

が事実上の最安だったので、これを使う。絶対値としてはもっと安いのはあちこちにあるのだが、クルミは油脂が多いので鮮度が大事だ。そうなると1kg単位のものを購入すると使い切る前に酸化してしまうとか残念なことになるので、これくらいの量がちょうどいい。これだと、1週間くらいで消費出来る。

これをミキサーで粉砕する。別にミキサーでなくても良いのだが、擂鉢で摺ると手間がかかって大変なので(二度とやりたくない)、大人しくミキサーを使うと良い。この時に一緒に同量の水を入れる。

水を入れるのは、ミキサーの回転のためと、酸化防止のため。また、「同量」にするのは、これくらいが粘度的にちょうどいいことと、計量がしやすくなるからだ。どうも1日40gということらしいので、ペーストだと80gになって都合がいい。

これに、味付けで塩や醤油を入れる。これはドレッシングなので「そのまま食うにはちょっと鹹いかな」くらいにするのが良い。たったこれだけで、いい感じのドレッシングが出来る。

塩分制限の迷信に囚われている人だと、減塩にしたくなるだろう。まぁそれは好きにすればいいのだが、これはドレッシングなので、それ程大量に食うわけじゃない。仮にここで塩を12g入れたとすると(かなり鹹い)、1日量は2gでしかない。温野菜にペーストでも結構満足な食事になるので、これと御飯だけで済ませることも難しくない。となると、1日の摂取塩分が2gで、「高血圧には1日6g」から見ると、

むしろ不足

と言っても良いくらいだ。あまり気にすることはない。また、こういったパンチのある使い方をした方が満足するので、塩分過多にはならない。なんでもかんでも減塩で中途半端な味にはしない方が満足して塩気に対する飢餓感がなくなるので、結果的に良い。まぁ、腎臓を悪くしてない限り、減塩には意味ないんだけど。

味付けはいろいろ工夫とか欲とか出て来ると思うが、これはあまりやらない方が良い。もちろん、やればやるだけおいしくなるんだろうが、あまりいろいろ味をつけると

使い回しが難しくなる

のだ。シンプルに塩だけ、せいぜい醤油を入れるくらいにしておいた方が、後からいろんな味が加えられる。なーに、塩だけでも結構旨いものだ。味噌とか加えるとおいしいのだけど、ペーストを作る時にはぐっと我慢して、使う時に加える。

出来たものは適当な瓶にでも入れて冷蔵庫に保存する。分量はだいたい1週間分なので、それくらいで使い切るようにした方がいい。なまものだしね。