重ね履き

また女の子のファッションの話。

数年前から、「重ね履き」なるファッションが流行っている。わからない人のために説明すると、パンツ(≠パンティ)の上にスカートを履いているものだ。普通に外を歩いてる人なら、少なくとも一度や二度は見掛けているはずだ。

私はなぜかこのファッションは好意的だ。まーもちろん中には「それどうよ」なのもいないではないが、そう悪いものではない。まぁ「女子高生がスカートの下に半分丈のジャージを履いている」のはどうかと思うが、それと似て非なるものだと思う。

合わせるスカートの丈はいろいろで、「それはスカートと言うより単なる腰布だろ」みたいなのから、「パンツ履いてるのわからんだろ」みたいなのま である。個人的には「パンツなしでは履けないくらいのミニスカート」を合わせてある方がかわいいと思う。ミニスカートは短かければ短かい程かわいいように 思うのだが、パンティ晒さないという制約があると、丈にもデザインにも制約ができてしまう。ところが、重ね履きだとこの制約を越えることが出来るので、 「デザイン重視」な丈にできるところがポイント高い。

合わせるパンツもどれでも良さそうだけど、やっぱりこれはコーディネイトもので、スカートのデザインとパンツのデザインは調和していて欲しい。ブルージーンズの上にひらひらスケスケのスカートはやっぱり合わない。

まーそれはいいとして。

私の認識の中では、「重ね履き」は「スカートのバリエーション」だと思っている。なぜなら、シルエット的にスカートだからだ。なので、足の運びも スカートであることを意識していて欲しい。ガニ股はあまり映えないし、極端な大股もちょっとどうかと思う。パンツだけであれば別にそれはあまり酷いものに は見えないが、スカートが加わるとダメになる。

そりゃ多少大股でもパンティ晒すことはおよそないだろうが、そんなこととは無関係に「スカートの映える足運び」というのがある。だから、「重ね履き」はそれを踏襲して欲しい。

ちょっと古い話であるが、某レッドロブスタにちょっと遅めの時間に行った。遅い時間なので、閉店準備が始まり、速いシフトの人達は「終礼」のようなことをして帰ろうとしていた。その中に「重ね履き」の娘がいた。

ちょうど目線の先で終礼をやっていたので、なんとなくそっちの方を見ていると、あろうことにその娘がスカートをぱーっと捲って、背中に被せるよう な仕草をしていた。ちょうど「田舎の婆さんが外で小便をする」時のそれのような格好だ。まー、もちろん「重ね履き」なので、パンティ(あの格好だったらそれだけじゃ済まんな)を晒すようなことはないし、「見えているもの」はパンツだけの時よりはまるっきり少ないわけなのだが、どうも「はぁ?」としか思いようがなかった。

繰り返しになるが、「重ね履き」はあくまでもスカートのバリエーションだ。少なくとも私の目にはそうとしか見えないし、そのことを忘れた行動は無様にしか見えないから、そう解釈するのは少なくとも正しいはずだ。頼むから「重ね履き」をする人達はそれを意識していて欲しい。