オークションの質問の法則

ちょっと思うところあって、ガラクタをオークションに出してみたりする。で、いろんなことを他人に教えてもらうわけだ。

そこで聞いたのが、ごく廉価(100円とか)で出している場合、

質問する人は入札しない

らしいということ。

そのココロ。

「100円」とかで出すってことは要するに「ガラクタ」なわけだ。だから、諸々については

お察し下さい

というニュアンスがある。送料の方が高いなんてのは、そんなもんだ。捨ててしまうのはもったいないと思うけど、かと言ってそんなに価値があるとは思ってもいないという程度だということ。

ところがそこにいろいろ質問をする人がいる。程度とか過去の使用履歴だとか。ところが、そういった質問をする人は、落札どころか入札すらしないものだそうな。まぁ、高々100円で出してるガラクタのことをあれこれ聞くような貧乏人お金に不自由な人は、「たった100円」であっても吟味するものなんだろう。

入札してくれるのは、そういった質問すらしない人。

という話を聞いたのだけど、この話で思い出したことがある。それは、技術系のMLで

質問のしかたをつっこむ人は、
正しく質問しても教えてくれない

という法則。いわく、「そんな聞き方では何もわかりません。詳しく状況を説明して下さい」という類のつっこみ、これをする人は「詳しく状況を説明」したところで、回答してくれないことがほとんどだ。

逆に「教えてくれる人」は、不十分だとしか思えない、極端な話「××が動きません」の一言で答えが出せたりする。

それは、

渋谷駅前

こーゆー画像を見た時に、わかる人はすぐ「渋谷駅前」と言えるけど、わからない人は「駅の名前が読める状態にない」とか言って答えられないのと似ている。別に無理にあんたが答えなくたって、わかってる人が答えるんだよ、とか思うんだけどさ。

「入札しない」「答えられない」の表層的に見える理由はまるで違うし、そもそも起きている現象が違う。とは言え、なんとなく深層には同じものが流れているような気がしてならない。

とゆーことはさて起き、「オークションの質問」であっても、「動きません」であっても、答えられる時には「効果ないけどな」とか思いながらも答えておいた方がいい。それは、

観客を安心させる

ことになるからだ。

オークションの質問の法則” への3件のコメント

  1. 坂下です。お久しぶりです。
    不十分だとしか思えない、極端な話「××が動きません」の一言> ソフトウェア製品のカスタマサポートの責任者をしていたとき、メンバーには、どんな質問でもまず答えを書くこと、そして必要に応じて状況説明を依頼するようにと言っていました。
    そうでないと、まず状況説明を依頼すると、質問者は受け取るものなく、回答者となるはずの人からの質問への回答ばかり受けることになってしまうからです。
    ただ、状況がよくわからない状態で答えを書くのはすごく勇気がいることで、すぐにはできず、半年ぐらいの訓練が必要な人もいました。

  2. どもども。

    確かに「仕事」のサポートだとそうあるべきということになるんでしょうね。ちょっとした「エスパー」にもならなきゃいけないんで、なかなかに難しい。「それでは答えられません」って言うのは、結局何も答えてないんで楽だし、ちょっとした優越感があるんでそうけど。

    「腰やや低め」って、いろいろと難しい…

  3. ピンバック: Tweets that mention オークションの質問の法則 | おごちゃんの雑文 -- Topsy.com

コメントは受け付けていません。