あまたある情報商材のspamで面白いものが来た。
あまりこういったもののリンクを貼るのは良くないが、実際どんなものか見てもらうために。
多分、アクセスしたくらいでは害はないと思うけど、一応いろんなものはログアウトしてからが良いかも知れない。
何が面白いかと言えば、これは要するに
スパムアプリで商売する方法
なのだ。リンク先を読むとわかるのだけど、よくある「サンプルプログラムに毛の生えたようなもの」を量産して、それを有料で売ったり、無料で広告費を稼いだりとゆー、そういったことについての指南が書いてある。そのノウハウ()を売りますとゆー情報商材()らしい。
まー、spamとして送って来るのだから、多分この「情報小罪商材」を売ってる奴が一番儲かる仕掛けになってるだろうと思うのだけど、気になるのは「スパムアプリをいっぱい作って商売する」というスキームだ。
私がそれまで長年使って来たauを捨ててAndroidを選択せず(当時auにiPhoneはなかった)iPhoneにしたのは、いくつか理由があって前にも書いている。
Androidは自由度が高過ぎて、「自己責任」が多過ぎて面倒臭いということに尽きる。iPhoneはAppleがうるさいせいでアプリに対する自由度が低い代わりに、ある程度安心して使うことが出来る。高々携帯電話までハックする暇なんてないから、「自由度」はわりとどうでも良かったりするので、そういった「余分な自由度」を捨てて、「そこそこの安心」を選択したわけだ。まぁ、そのうち気が変わるかも知れないけど。
私が素人相手に「iPhoneにしなよ」と言うのも同じ理由。わけのわからないものを入れて、わけのわからないことになってしまったら、「素人」にはお手上げだろう。「ハカー」なら「面倒臭い」で終わることであっても、「素人」は
raise お手
状態になってしまう。
iPhoneにはそういった、安心感とゆーか、思考停止を許してくれるものがある。まぁ、それでもヤバいものがないわけじゃないけど。
そういった安心感で、ある程度思考停止出来ることをメリットだと思っていたところに、件の情報商材のようなやり方が出て来ると、直接リスクは増えないかも知れないが、
スパムがいっぱい
状態になってしまう。ちょうど、ブログが流行ってアフィが金になり始めた頃「スプログ」なるものが量産されて、ある種の単語でうっかり検索すると残念なことになってしまうのと同じようなことが、iPhoneアプリの世界で起きてしまう。個人的には、「spam application」だから、略して
スパップ
とか呼んで流行らせて、「アレオレ」をやりたいところだがw
件の商材の紹介をチラと読むと、いわゆる「ワードサラダ」的なアプリではなくて、サンプルプログラムに毛の生えたような、他愛のないものを作ることを勧めている。そういった意味では、ある程度「まっとう」な勧誘と言えなくもないのだけど、App Storeにゴミクズが増えることに変わりはない。
こういった「ゴミクズ」は検索とゆーシステムの性質上、人気の高いものや評価の高いものを検索する時には何の邪魔にもならないが、「人気は低いがピンポイントなもの」を探す時には結構邪魔になる。そういった意味では、「ワードサラダ」みたいに本当にクソなものでない分、有害であるとも言える。
もちろんこういったことで書き散らかされて、オープンソースでもないものは、セキュリティ的なリスクもあるだろうし、対策もされないだろうし、虫取りもされないだろうし… ということもあるのだけど、この辺はまぁここでの本質ではない。
あと、どうも金を払わないと読めない情報に「ある方法で一気にダウンロード数を引き上げ」というのがあるようだ。また、「ある方法」でなくても「レビューを5つ集めろ」的なことも書いてある。おそらくは、App Storeの評価システムにノイズを入れてしまうノウハウなんだろうと思うが、そういったものはたいていspamの手口だ。何にしろ、
スパップが増える
ことには変わりはない。
もっとも、このspamにもなかなか参考になることが書いてあって、「なるほどなぁ」と思うことは多々あるので、騙されない程度に読んでみるのは良いかも知れない。普通の「アプリの作り方」の類のマトモな技術書には
どのターゲットを狙うか?そのターゲットにはまるアプリとは?
複数展開する為のネタはどこで探せばいいか?などなど、具体的な方法に沿ってリサーチを行います。
なんてことは書いてないわけで、これだけで目から鱗な人もいるかも知れない。「売れるもの」を作る基本だよね。
また、こうやって掴んだ「顧客」に対して「アプリテンプレート」を(実質)売りつけるというのは、なかなか頭いい商売だなぁと感心したりもする。そりゃ胴元は儲かる仕掛けが作れるわ。