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女の子のための性知識
□ 大人が教えてくれないSEXへのアプローチ □
2002.3.2 Vol.021
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STDというのは、英語で性病を意味する Sexually Transmissible Diseases
(セクシュアリィ トランスミッシブル ディズィーズ)の頭文字です。その意味
は、性的な交わりに媒介される病気―「性行為感染症」。一般に「性感染症」です。
これらの実態と予防、合わせて避妊についても一緒に触れていく心算です。
Transmissibleは、あるいは Transmitted
*
朝日新聞家庭欄に載ったカンボジアのエイズ大流行の記事があります。全部を書
き写すには誌面が足りません。内容を簡単にご紹介します。
カンボジアのHIV感染者は推定16万9千人で、15歳〜49歳人口の2.8%。
アジア平均の30倍、日本の140倍もの高率だそうです。(WHO・00年調査)
長く続いた内戦の終了と経済発展に伴い、爆発的に広がりました。仕事を求めて
人々が都市部に流れ込み、売春が激増したからです。人々にエイズの知識はなく、
感染した男が、他の売春婦や妻に感染を広げたのです。
こうした背景には貧困がありました。政府は対策として、売春は摘発せず、コン
ドームの使用を義務付けたのですが、素直に聞く客などいなかったのです。
その結果わずか10年で大人100人に3人がHIVに感染、或いはエイズを発
病という悲惨な状況を招いたのでした。この悲劇の大部分は「無知」が拡大させた
のです。日本は、こう言っては失礼ですが、カンボジアにくらべて遥かに高い水準
の教育普及率を誇ります。しかし。―
コンドーム使用の普及率などから類推すると、現在、高めの推定で1万人いると
言われる感染者ですが、2010年には5万人になるとの警告もあります。
わたしは現在のSEX天国風の日本の姿を、そう嫌いではありません。いやな人
は、自由意志で加担しなければいい、と考えるからです。法規制限でガンジガラメ
より数段まし、と思っています。でも、絶対必要な前提がある訳で、性を楽しむの
なら、性を知ること! ただハシャイでるだけでは悲劇が待つばかりです。
いつになく真面目でしょ? SEXというのは、勉強すればするほど、奥の深い
ものなんですよね。それに、人に強制されてする勉強じゃないから、好きなだけ出
来るものだし。
*
人類というのはホントにしぶとい生物です。今は治療法のないHIV感染症であ
り、AIDSですが、必ず治療法もしくはウィルスを無力化する手段を見つけ出す
でしょう。可能性は十分にあります。
それまで、過渡期が何年何十年つづくか分かりませんが、被害を最小限に抑える
努力は一人ひとりの意識にかかっています。意識と知識はベクトルを決定する大切
な軸になりますのでね、わたしは自分の子どもたちに、最低の知識は授けたくて、
このメルマガを書き始めました。
意図をご理解いただければ、さいわいです。
編集者:竹沢 輝美
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§4.STD(性感染症)
(7)HIV感染症〜感染経路
HIVとは<ヒト免疫不全ウィルス>のことで、感染者が免疫力や抵抗力を
失って、いろいろな菌や病気に複合的に冒されている状態を『後天性免疫不全
症候群』と言い、頭文字をならべてAIDS(エイズ)と呼んでいます。
*エイズ(AIDS=Acquired Immuno Deficiency Syndrome)
HIVの感染経路は、血液、膣の分泌液、精液の、3種類の体液です。
世界中の医療機関が全力で調べて、例外はまだ発見されていません。たぶん、
間違いなく、感染経路はこの3つに限られているのでしょう。
すなはち、性行為、輸血、医療検査中の事故等のみが、HIVの感染を引き起
こす原因だということ。「普通の日常生活では感染しない」というメッセージは
そこから生まれています。
したがって、HIV感染者と、一緒にお風呂にはいっても、直箸で鍋料理をつ
ついても、ディープキスをかわしても大丈夫。そう、これが医学会でお墨付きの
事実なのですが、現実はそれほど簡単ではありません。万が一の恐れからか、単
に生理的な忌避感なのか、感染者と健常者の距離は遠いのです。
「それは正しくない」という声は、誰の耳奥にも聞こえている筈です。でも、わ
たしも正直自信がない。身近な者がHIVに感染したとき、常と同じに接してい
けるのかどうか。… 知り合った人が感染者と分かったとき、さらに親しい交友
を続けられるのかどうか。…
これは<差別>の根源にふれる問題なのです。
したがって、もちろんこの場で解答を得ようとする訳ではありません。頭の片
隅に問題意識として保管しておきましょう、との提言にとどめます。
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具体的には「危険なこと」を知っておいて、感染を防止することが大切です。
1.性行為 コンドームを使用しないナマの挿入、フェラチオ、その他の、
精液、愛液、血液に直接触れる行為全般。
指や皮膚に、目には見えないほどでも傷があると、HIV感染の可能性が
あります。(皮膚についただけなら何ら問題はありません。空気にふれると
HIVはすぐに感染力を失います。)
感染者の精液を飲んだとしても、それだけなら安全ですが、歯周病、虫歯
などがあったり、口内炎、唇の荒れ、ヘルペス、歯茎や頬内側の噛み傷など
があると、感染の危険を招きます。
また、他のSTDに感染していると、感染の危険性は急激に増大します。
2.カミソリ、ハブラシの共用
これも、使い回し自体に問題があるのではなく、肌、歯茎を傷つける危険、
そして、血液を介して感染する、可能性があるということです。
3.傷口の治療などの医療行為
同上。血液、膣分泌液、精液の3つの体液に直接触れては危険。HIVは
感染力の非常に弱いウィルスであり、傷口や粘膜以外からは人の体内に入る
ことができません。したがって―
医療の分野では、輸血、血液製剤、注射針の使い回しが感染の三悪です。
アクシデントの針刺しによる感染も実際に起こった事例です。
なお、授乳により母子感染が起こったケースもありますが、母乳はお母さ
んの血液から作られるものだからです。一覧にまとめます。
感染原因 感染する確率
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
血液および血液製剤 40%〜90%以上
母子感染 30%
性行為 0.1%〜1.0%
注射による感染(使い回し等) 0.5〜1%
医療従事者(針刺し事故など) 0.5%以下
数字を見ると、意外と感染率って低いんだよな〜と思うでしょう。でも数字は
冷徹であると同時に一種のマジックです。上の百分率で表された値は、同じ状況
で行なわれたこと100回に対して、何回感染するか(あるいはしたか)を計算
したものですが、例えば性行為は低い数値になっています。じゃあ安心か、とは
まいりません。
底辺が大きいために、こうした数字になりますが、現実に国内のHIV感染症
の原因の1位は、異性間の性交渉です。2位が同性間の性交渉。
全国に、隠れ感染者を含め1万人いるといわれるHIVキャリア。アジア諸国
に次いで日本にも、大流行の予兆が現われ始めているのです。
【HIV感染症の項:つづく】
お勉強のためのHP紹介
詳しいことを知っておきたい方のために、この頁をお知らせして
おきます。“いろいろエイズ”というサイトの一部ですが、情報
の量には圧倒されるかも。整理されているのが嬉しいテキスト型。
『HIV・エイズの基礎知識』
http://www.platz.jp/~iroiro/naka01-bin/naka01.html
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≪女の子の諸症状≫
女の子には、病気じゃないけどチョットという、いろいろな
症状があります。うん、直接病気ではなくても病気のサイン
という場合も含めて簡単な知識は持っておいた方がいいもの
が、かなり沢山あります。ポケット知識的にご紹介します。
*
【口臭・体臭】
もし口臭が気になったら、原因の多くが飲食によるものです。
飲酒、ニンニクを使った料理、香味野菜、醗酵食品、タバコもそうです。
これら一過性のにおいの他、歯のトラブルがあると、においます。虫歯や
歯槽膿漏、歯周病。歯石、歯垢など歯の汚れも原因になります。
内臓の疾患も口臭の一因。胃炎、肝臓病など。また、鼻炎、蓄膿症など。
まあ、致命的なものは少ないんですが、原因を除かなければ解決はしませ
んので医師に相談しましょう。意外に簡単に悩みのモトを判定し、きれいに
してくれるものです。
*
体臭でいちばん気になるのは、脇の下のにおいでしょうね。ここには沢山
汗をかくアポクリン汗腺という分泌腺があるのです。
汗自体がにおう訳ではありません。汗と皮膚表面の雑菌が作用してにおう
のです。におい対策は、清潔を保つこと。毛が生えていると清潔を維持しに
くいから腋毛の処理が行なわれるようになりました。腋毛処理は脱毛、剃毛
で、まず十分だと思いますが、手術でアポクリン腺を除去することも、電気
分解でアポクリン腺を破壊することも出来ます。
あまり、においがきつくて困っている人は、まず皮膚科で診断を受けてか
ら対策を決めてください。
【多毛】
俗に毛深いなどと言いますが『多毛症』となると、うぶ毛の中に、太くて
かたい毛がたくさん生えている状態です。しかし、そんなケースはまれで、
ふつう、すこ〜し長め? 程度のことを、本人が気にしているケースが殆ど
です。
まれに、多毛症に加えて、無月経やクリトリス肥大を伴うという場合。男
性ホルモンの分泌過多が疑われます。性同一性障害などを考えるより先に、
卵巣嚢腫や副腎腫瘍などの分泌腺の病気が心配。
ふつうの人は、脱毛に悩むわけ。そんで、カミソリで剃る。毛抜きで抜く。
脱毛クリームで処理する。などなど、いろんな方法を試みます。
どの方法にせよ、これらは皮膚表面にかなりのダメージを与えるので、出
来れば避けたいのだけれど、ま、カユミやただれが出たら、次から別の方法
を取るのだわね。
専門家に聞くと、最近多いトラブルは、性器周りの肌の炎症。原因はハイ
レグの水着や下着が流行したことによるムダ毛処理の後遺症です。カミソリ
の使用や毛抜きを使った脱毛の直後プールや海に入ると、傷口から雑菌が入
り込み、炎症を起こすという訳です。
この場合、原因になった菌も判らないまま、市販薬などつけない方がよい
のです。かえってひどくなって、そして病院へ、というのが最近多いトラブ
ルの内容だそうです。
ムダ毛と、勝手に決めつけていますけど、人体には本来必要だから毛だっ
て生えるんですよ。くれぐれもヤリスギにはご注意ということでしょうか。
(取材協力:安見 国輝)
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マガジン名 女の子のための性知識
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週刊予定 毎週水曜日配信・若干のズレはご容赦ください。
編集者 竹沢 輝美(たけざわ てるみ)
発行人 安見 国輝(やすみくにあき)
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