とあるメルトモ募集の掲示板で「自宅でSOHOやってます。
実はバツイチ子持ちママです。よろしくー」なんて
かきこしたら、山のように「SOHOってなんですか?」とか、
「SOHO志望なんですけど、どうすればお仕事できるんですか?」
とメールを頂いたことがあります。
SOHOとは、ご存知のように、「スモール・オフィス・ホーム・オフィス」の略であり、その語源はアメリカのSOHOという地域で起こったことが始まりと言われています。
SOHO先進国のアメリカでは当時、現在の日本のような大不況の時代だったそうです。
日本でのSOHOとは、広く在宅でパソコンに関する仕事に従事する人の事をそう呼ぶようですが、
昔からあった職業、例えばイラストレーターさんであったり、音楽関係の方であったり、専門的なプログラマの方ですと、自分のことをSOHOと呼ばれるのに多少の抵抗を持つ方も少なくないようです。
私個人としても、どこからSOHOでどこまでSOHOなのか、判断しかねるところがあります。
SOHOの直訳、「在宅勤務・小さな事務所」から考えてしまえば、商店街の八百屋さんとかお花屋さんまでもがSOHOという枠に入ってしまいますし…。
日本では「一流大学・一流企業神話」なるものがつい最近までありました。しかし…どうでしょう。この平成大不況に突入し、企業内リストラに止まらず、誰もがその名を知る大企業の倒産…。
なんてったって、公務員がリストラされてしまう時代なのです。
誰もが自分の将来を危惧し、終身雇用制度時代の終わりを感じているのではないでしょうか?
そんな時代の終わりが見えない今、新しい働き方として、SOHOが注目を集めています。在宅での労働という選択が、「自宅に介護人がいる」、「子供が小さく、働きに出れない」、「スキルはあるのだが、自分の希望する条件に見合った企業がない」等の問題を解決出来るというのです。
もちろん、この事については安易にSOHOを捕える人も増えてしまった為、辛口のご意見をお持ちの方も多いかと思います。
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在宅ワーク
ここでいう「在宅」とは、そもそもの語源は企業さんが自分の会社の在宅雇用契約を結んでいる契約社員を「在宅さん」と呼んだことに始まると思われます。(例::「おーい、この仕事、在宅さんに回せるかなー」)
元々そういった意味あいで使われてきた言葉ですから私は「在宅ワーカー」と呼ばれようが、「SOHO」と呼ばれようが、あまり気にしてはいなかったのですが、何やらここ最近、「在宅ワーク」と言われるとうさんくさい気さえしてきています。
「在宅ワーク」と言う言葉をここまで浸透させたのは、言うまでもなく各種通信教育等での宣伝効果のお陰です。しかしその浸透効果を利用し、一部の悪徳業者が「自宅で 簡単 高収入!」とうたい、消費者をだますという問題が生じてきました。また、そういった一部の悪徳業者がターゲットとするのは、主婦でした。「在宅ワーク」は「主婦の仕事」イコール「主婦SOHO」は「在宅ワーカー」という構図ができてしまったのです。それだけならいざしらず、「在宅ワーカー」(ここでは主婦)が闇雲にSOHO業界に参入し、一部の人たちの「納期守らず」「納品品質悪い」「勉強中の身分ですので、無料でやります、激安で引き受けます」といったことから、このSOHO業界全体で、とてつもない単価暴落が起こっています。
在宅ワーカーもSOHOも、同じ個人事業主です。
お互いが協力しあって自分達の身分を守って向上させて行くのが、そもそもの理想の姿であるべきだと私は思います。
しかし、ここ最近は、「競合」という言葉ばかりがやたら目をつき、単価は安くなる一方、仕事も企業は出さなくなる一方(不況とは関係ありません。不況で出さなくなったのではなく、仕事をこなせる優秀な人材確保が難しくなったのです)、協力どころか足を引っ張り合う始末です。
しかし、今現在、その悪循環の動きは淘汰されてきたように思います。現在は在宅ワーカーに仕事を出す側の企業も、「人材を見極める目」ができてきました。そのため、「一部のワーカーにだけ、仕事が集中する」という事実を生んでいます。入力業界でも、「新しい人材育成」ということに力をいれるグループや良心的な在宅ワーカー養成の会社が目立ってきました。単価暴落にも歯止めがかかってきたようです。
私自身は何の力もない全くの個人活動が基本でしたが、今回多くの方のお力添えもあり、「主婦SOHOのための在宅Webデザイナー情報サイト」を立ち上げる事ができました。
立ち上げの理由は次の通りです。
まずは自分自身のため。
もう一つは、「優れた人材確保のため」です。
どの在宅ワーカー登録業者も登録者数は何千・何万にも及んでいますが、実際仕事を出せる人間はその5%程にしかならないと言います。優秀な人材は足りないのです。そうして仕事が集中してしまうと、とても一人ではこなせない量を抱えてしまい、それはまた、納品物品質低下をまねき、単価暴落の悪循環に陥ってしまいます。
「本来の協力しあえる関係に私自身が立ち戻るには、どうすれば良いか」と考えたら、やはり新しい人材育成をやるしかないのではないか、と思いました。もちろん、私自身も勉強勉強の毎日ですから、いくら結果的に自分のためになるとは言え、全ての教育をすることは不可能です。しかし、自分がやってきたこと、特にこの業界に入った時の情報を流す事で、かつての私と同じスタートラインに立った人たちの道しるべ位にはならないだろうか、と思ったのです。
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