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April 03, 2004

砦なき者

これはなかなか良かったのではないかな。作品としては、やっぱりツッコミどころもあるんだけど、そんなのはあんまり気にならなかった。妻夫木くんが携帯ひとつであんなにたくさんの若者を操ってるっていうのとか、可能なのかな?とか少し思ったけど、まあ妻夫木くんだしいっか、みたいな。わたしは役所広司さんもとても好きなので評価が甘くなりがちだとは思うんだけど、それを差し引いても最後の遺言テープは泣いてしまった。あと何と言っても妻夫木くん。淡々とした悪役っぷりがいい!ジョゼといい、あんまりオーバーじゃない演技のほうがいいよね。何となく憂いみたいなものを妻夫木くんから感じてしまった。いやはや、こんな日が来るとはね。

ラブシーンのエロさがこれまた・・・釘付け。テレビ画面(モニター?)を見ながら、女の子の太ももを舌を這わせてるところとか、心ここにあらずなその冷徹な感じがたまらんー!!ふがふがッ!チッスはね、相変わらず激しくてちょっと何も感じなかったけど(もっとソフトにして!小鳥のように!バードチッスだよ!)、あのありえない女の子の体勢とかいやらしかったなあ。(母ちゃんもなんであんな体位だったんだろう。みんなあんなアクロバティックなの?)
あまりにも妻夫木くんに入れ込みすぎて、鈴木京香がカメラを見つけてしまうところでは「ちっ、余計なことしやがって」とか思ってしまったり。普通はサ、「そこそこ!」「よくやったー!」みたいな感じでしょ。なんか、やっぱり主役が捕まったりするのがいやなんだな。知能犯(妻夫木くん演じる八尋は知能犯ではないかもしれないけど)のアラを見たくないって言うか、ヒーローの弱いところを見たくないって言うか、そういう人たちには完璧であって欲しいんだよね。だから、結末は正直ホッとしたかも、あーあ、妻夫木くん捕まっちゃうんだ、なんてすごい悲しかったから、橋幸夫の息子にちょっと救われた。やっぱりひとりに感情が集中しすぎると、ドラマをあんまり楽しめないのかな、って言うのが今回わかった。白い巨塔のときも思ったけど(財前の肩もちすぎて辛かった)。
髪型はAUのCMの頃と同じかんじかな。古い言葉で言うワッフルパーマみたいな。回想シーンでの学ランが最高。さすが、似合う。
あと69の予告が流れたね。チラシを見たときも思ったんだけど、わりとテンション高い感じなのかな。それなのにCHEMISTRYの曲はしんみり系で合ってないんだ・・・でもみんな、堂珍にめんじて許してやって!「いとしいひと」はホント名曲なの。合ってないのはまるで合ってないんだけど、いい曲だからまあいいじゃん。安藤政信の髪型がちょっと変な気がしたのが不安要素。

April 3, 2004 11:39 AM

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