[2008年2月9日(土)] 蔵王山(ざおうざん)

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コ−ス=
07:30(名鉄)新安城 発−07:58豊橋 着−(豊鉄,渥美線に乗換)−
-08:16(豊鉄)新豊橋 発−08:52三河田原 着−スタ−ト−
-09:30つばき公園−09:45権現の森(登山口)−10:10五合目-
-10:30八合目,蔵王権現−10:40山頂 着−11:25山頂 発−
-11:50権現の森(登山口) 着−(昼食)-12:25権現の森 発-
-13:00三河田原 着−13:04(豊鉄)三河田原 発-13:39新豊橋 着−
-13:45(名鉄)豊橋 発−14:13新安城 着

《時刻で発着表示のないものは到着時刻です》

参考資料=コ−ス略図

今回は初めて渥美半島に行ってみる。半島の真ん中辺り、三河湾沿いにある“蔵王山”と云う250.1mの低山だ! 渥美半島はその突端の“伊良湖(いらご)岬”やその他、見る所も多いようだし、軽く“蔵王山”に登った後、半島突端までバス行き、灯台がある岬周辺を散策して見よう! とのつもりだったけど? いつもの通り名鉄で“豊橋”まで、その後豊鉄の渥美線と云うロ−カル線に乗り換えてノンビリと車窓の風景を楽しみながら終点の“三河田原”駅まで、田原市は渥美半島では最大の市。駅からしばらく市街地の歩きが続くが、途中“渡辺崋山”幽居の史跡や“椿のみち”周辺の旧武家屋敷跡を通り抜け、登山口である“蔵王権現の森”へ至る。

良く整備された綺麗な公園の“権現の森”からいよいよ登坂、緩やかな階段登りの途中から右手の“健康の道”と呼ばれる脇道へ入ってみたが、どちらもダラダラ登りル−ト。しかし直ぐに“冒険の道”と書かれた狭い山道が有ったのでそちらを行くことにする。途中ちょっとだけ急坂ル−トだが、やがて五合目に出て正規の登山ル−ト“健康の道”に合流。しかしこの頃、小雨がパラツキ始める。そのまま緩やか登りを経て八合目の“蔵王権現”の社と小広場。あとは社の裏手の芝生の中を登って行って舗装道路と合流、その上が頂上の駐車場と4階建ての立派なレストハウス、それに風力発電の風車が一機廻っていた。レストハウスの4階は360度の景観が楽しめる大展望台! ただ今日の天候では三河湾が見えただけ。天気が次第に悪くなっきたので早々に頂上を退散、下山を急ぐ。

往路の“健康の道”をそのまま下って五合目からも引き続き正規ル−トを下る。途中の“熊野三所権現”を経てスタ−ト地点の“権現の森”へ下山し終えた。東屋で雨宿り兼昼食を済ませ市街地へ。往路とはちょっとル−トを変えて“田原城跡”“田原町博物館”の横を通って最初の“三河田原”駅まで帰り着いた。往復約8km! この間、頂上からずっと傘差し歩きだった。再び豊鉄に乗って“豊橋”へ、そして名鉄での帰路の途中、“国府”辺りまでは雨が降っていたがその後、車窓の景色が雨から雪に変わってきたのにはビックリ! 電車が名古屋方面に向かって西へ進むにつれ外は完全な雪化粧に変わっていた。自宅がある“新安城”を朝出発する時は薄曇だった天気が、わずか6時間ほどで大雪になるとは!

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↓名鉄の東の終点“豊橋”駅の北口、一旦外に出て右手の階段を下った所にある豊鉄、渥美線の“新豊橋”駅【写真No,01】。こんな電車【02】に乗っていざ出発! 料金は終点の“三河田原”駅まで\510。電車はロ−カル単線で途中の駅二箇所で離合待ち合わせ、乗客は時間的にか学生が多かった。ノンビリと車窓の風景を楽しみながら、やがて右手の山の上に白い建物と風車が見える。あれが今日の目的の山だ、と思ってる内に08:52終点の“三河田原”駅【03】に到着。駅正面の道をそのまま北に向かって行って国道259号【04】を左折。建物の間、右手に“蔵王山”【05】。5分ほど歩いたら左手に“田原まつり会館”【06】、ここから二つ目の信号“新町”を右折、突き当りまで行って左へ、、、前方に森が見えてきた【07】

↓その森は“神明社”【08】と云う神社の森だった。ここからまた右へ進む【09】、、、するとこの交差点【10】の先は“成章高等学校”、ここも右へ進む【11】、、、すると右手の“池の原公園”の先が三叉路【12】。右手へ入ってみたら“渡辺崋山”幽居の史跡だった!【13、14】

↓これが復元された“渡辺崋山”が幽閉されていたと云う屋敷跡【15】と周囲の庭【16】。この史跡を出たらそこは“椿のみち”【17】と呼ばれる両側が椿の木で覆われた小道だった【18、19】。もう枯れたのか、殆ど椿は見れなかったけど? またこの周辺は旧武家屋敷跡らしい! ツバキ並木を抜けたら今度は小公園?【21】

↓09:30、この綺麗に整備された公園も“つばき公園”【22】。結局、先の“池の原公園”から“つばきの道”を経由してここ“つばき公園”までで椿はオワリ! 公園を抜け【23】、そのまま進むと左手の何だか知らない畑【24】の先は竹林とその中は何やら屋敷跡?【25】。入ってみたら“岡田虎二郎”先生と云う地元の有名宗教家?生誕の地らしかった。玄関前を進んだらこんな標識【26】、“蔵王山権現の森”は向かって右手へ、、、囲いの有る大きな屋敷が並ぶ道【27】を歩いて行くと間もなく“町道姫島港線”の交差点【28】

↓交差点の左に建つ標識【29】を確認しながらそのまま正面へ渡ると見えてきた“権現の森”【30】。この門【31】が“蔵王山”への登山口となる。09:45スタ−ト! 正面にあった“蔵王山権現の森”の案内板【32】、周囲はよく整備された公園になっているが【33】、薄ら寒い今日の天候では人っ子一人居ない静寂そのもの。案内板の左手に有った“宮川橋”【34】を渡って進むとまっすぐに伸びた階段あり【35】、その右手には“健康の道”と書かれた小さな標識。 

↓ダラダラ階段を登り出す【36】、、、しかし直ぐに右手に見える“健康の道”へ移動【37】、、、ジャリ道を進んで左にカ−ブしたところ、右手の草むらにこんな小標識【38】、“健康の道”もダラダラ坂の様だし、こっちの方が面白そうだから行って見るか? と“冒険の道”とやらに踏み入る。五合目までのショ−トカット・ル−トらしい、どんな冒険が待っているか? こちらは本当の山道で傾斜もきつい【39】、、、傾斜道にはご親切にロ−プも!【40】、、、ル−トは一旦下って今度は急傾斜登り【41】、、、やっぱりチョットきついけどこちらのル−トが面白い【42】、、、

↓、と思ってたら直ぐに小さな広場へ出た【43】、10:10ここで小休止! 右手の標識を見たらここが五合目だった【44】。小休止中に小雨が降り出して慌ててザック・カバ−をかけたり、傘を出したり、、、この雨がひどくならなければ良いけどな〜? と心配しつつ再出発! 緩やか坂を登り出す【45】、、、途中に沢山建っている地元の小中学生が創った楽しい俳句を読みながらの“ハイク”行!(^_^)【46、47、48】、、、やがて六合目を通過【49】

↓五合目を過ぎてからここまで二、三人のハイカ−と出会っただけ【50】。木々の間から小雨がパラついているが幸いひどくはならないようだ?、、、間もなく前方が明るくなってきた【51】、、、そして10:30、八合目に到着【52】。“蔵王権現”の旗指し物が並ぶ【53】先、右手南側の視界が広がった! “田原市”の町並み【54】とその右手、山並みの遥か彼方【55】が“渥美半島”突端か? ここはチョットした広場で後ろのこの階段【56】を上がると、、、

↓こんな石像【57】、その左手上が“蔵王権現”正殿【58】。そして、その後ろに廻って坂を上がると【59】、公園のような広場に出て、そこを突っ切り上がると舗装路に合流した【60】。頂上はもう目前、大きな風車と大きなレストハウス! 舗装道路の左側の眺め【61】、、、その舗装路も突っ切って小道を登って行く【62】、、、そして10:40“蔵王山”山頂に到着【63】。間近で見ると巨大な風車!【63】、香港で見た風車を思い出した。

↓渡り回廊【64】の様なところを上がってレストハウスへ、、、屋内は売店などが完備、その前後はベンチ等を備えた屋外展望台。最上階の4階まで上がってみた。するとそこは正に360度視界の大展望台! 総ガラス張りなので風も当たらず、オマケに暖房してるのか?暖かい。惜しむらくは今日の天気、せっかく360度見渡せても殆ど遠望が利かず! 左(北西)から三河湾【65】、北側に目を移すと三河港と微かに見える風力発電風車群【66】、さらにその右手東側が“三河港大橋”【67】とその先にトヨタの工場。この三河港はトヨタを筆頭に日本一の自動車輸出港の埠頭なのだ!【68】 今度は展望台の反対側に廻って南側は真下の田原市【69】、そして真西になる発電風車【70】

↓その風車の発電スペックもここ展望台で表示されている【71】。快晴の日は海も山もかなり遠景まで展望出来る絶好のポイントの様だけど、今は空も先ほどより黒くなり、遠景もますます霞んできて雨も少し強くなった模様。11:25山頂 出発! 展望台後ろの“健康の道”標識【72】から下山スタ−ト、、、落ち葉の坂道【73】を下って、左に行ったら鳥小屋、しかしその小屋の中には綺麗な孔雀が二羽【74】、しばらく眺めていたが残念ながら羽根を広げて見せず! そして先ほどの広場を下って【75】八合目の“蔵王権現”を通過、、、元来た道を五合目の広場まで【76】、もう傘を差さないと濡れてしまうほどの雨足。今度は広場左手の“冒険の道”は下らず、そのまま右手の“健康の道”を下る、、、小さな沢に掛かる小橋【77】を過ぎて、、、

↓この辺り鬱蒼としたスギ林、かなり薄暗い、、、やがて三合目の標識【78】、樹木を憶えて何を得するかな? さらに下って“三っ岩自然歩道”への分岐点【79】を通過、、、すると小さな石像が並んで続く下り坂【80】、、、また小橋を渡って【81】、、、又もや旗指し物が並ぶ小広場【82】、ここは“熊野三所権現”とか【83】。コ−スはジャリ道に変わって下って行く【84】、、、

↓右から左に蛇行下りした最後の所にあった池【85】、11:50、どうやら登山口の“権現の森”へ着いた様だ【86】。雨はますます強くなり、傍の東屋で雨宿り兼ランチタイム! 12:25“権現の森”を出発【87】、直進して最初の“町道姫島港線”の交差点を渡った所から振り返ってみた“蔵王山”はガスに霞み、微かに風車が見え隠れ【88】。今度は元の道は行かず交差点から左へ進み途中から適当に右折、“田原城跡”“田原町博物館”【89】の横を通って再度右折して大通りへ出た。その大通りを直進した最後が“三河田原”駅【90】、今日の歩きは約8km! この間、頂上からずっと傘差し歩きで足元はかなり濡れていた。再び豊鉄に乗って“豊橋”へ、そして名鉄での帰路の途中、“国府”辺りまでは雨が降っていたがその後、車窓の景色が雨から雪に変化! 電車が名古屋方面に向かって西へ進むにつれ外は完全な雪化粧に変わり、14:13“新安城”に着いた時はご覧のとうり【91】、つまりこの日は西から東に雪雲が移動してて、“渥美半島”、“豊橋”からの帰路は東から西への移動だったから!

“蔵王山”と云ってもあの東北に有る日本百名山で有名な“蔵王”とは違う! あの“蔵王”と比べたらこちらは単なる“丘”。しかし近所の人にとっては毎日登れる絶好のハイキング・コ−スだろう。コ−スも手ごろ、風景も良し! ところで“渡辺崋山”が幕末に反政府思想で弾圧された話は知ってが、こんな所に幽閉蟄居されていたとは知らなかった、やっぱり何処でも歩いてみると思わぬ収穫があるものだ!
この夜、TVニュ−スによると愛知県は大雪に見舞われた模様! 

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