第136回 [2006年12月2日(土)]
【中央沿線/大寺山(1,226m)&三ツ森北峰(1,235m)】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=中央線「猿橋」駅[8:42/8:46]〜(バス)〜登山口[9:10/9:15]〜
〜P1(920m付近)[10:25/10:35]〜西原峠[10:55]〜大寺山[11:40/11:55]〜
〜三ツ森北峰[12:25/13:40]〜尾名手峠[13:55]〜P2(900m付近)
[14:35/14:45]〜天神峠[15:10]〜富岡バス停[15:45/16:00]〜
〜大月「よしの湯」・中央線「大月」駅[16:15/17:25]〜(各駅停車)〜
〜中央線「立川」駅・「しぇ・もと」[18:45/?]

今回も記録(記憶)のはざまを埋める山旅として、西原峠から三ツ森北峰をトレースしてきました。大菩薩連嶺の石丸峠を起点として権現山、雨降山まで連綿とつらなる長大な尾根のほんの一切れを巡るもの。まだまだ尾根全体の半分以上が未踏で残っていて、何れは全て踏破しなくてはなりません。西原峠へは、大月駅発上和田行きのバスで小寺バス停の先から登り、麻生山手前の尾名手峠から鋸尾根のすぐ南側にある「長尾根」を下りようという寸法です。参加者は、指先の冷たさに冬をひしひし感じている鵜飼隊長に、風邪薬のせいで朦朧としているタマちゃん、まだ冬の初めだというのにもう目出帽を被った凸凹ブラザース2号(伊藤さん)、冬山百戦錬磨の高野氏と、結局今日は手袋が要らなかった小生を加え、久しぶりに5名の大パーティ(勿論、香港本部とは較べるべくもありません)。今日は朝から晩までドピーカンの天気でした。

上和田行きのバスを猿橋駅で捉え、自由乗降区間なので小寺バス停の先に「佐野峠」を指し示す道標が立つところで下車。あたりはまだ秋の気配が残っていますが、上を見上げると高いところは完全に落葉しています。日陰はひんやりしています。「ひと りずつ通行」せよと看板のある葛野川に架かる橋を恐る恐る渡り、道なりに登っていくと一軒家にぶち当たり番犬が威勢良く吠えまくっているので、なんだか気圧されて右往左往。道が不確かなので、しっぽを巻いてまた橋まで戻って、もうひとつの道を 左へ入るがこれでは佐野峠に行ってしまう。再度引き返し、犬を無視して一軒家への道をまた辿ると家の左側を回り込むようにトレースがあり、控えめな手作りの道標もありました。暫くは尾根の東側をトラバース気味に登ると、やがて九十九折りとなって尾根筋を上がるようになります。尾根自体は一本調子の急勾配ですが、道は適度な傾斜が保たれていてかなり登りやすい。1時間で標高差およそ450mを稼ぐことができました。

小休止してまた少々登ると左手に林道が見えるようになり、尾根から外れてトラバースすればそこが西原峠。目の前の林道は以前来たとき⇒(こちらをご覧下さい)よりも自然に返っているような感じ。ここから東へ更に林道は延びていますが、とりあえず忠実に尾根を辿って大寺山を目指します。だらだらした登りには一応トレースはあるものの、左右の木々の小枝が道を塞ぎ、夏だったら鬱陶しいところ。小寺山と思しきピークには何の標識も無いのでそのまま通過し、いつのまにか大寺山に到着。「セーメーバンのように何の変哲もないピーク」と伊藤さんが言うように、尾根上の単なる瘤のような山頂ですが、辺りの木々はすっかり葉を落とし日溜まりになっていて休むには好都合。もうこの時期、日陰では立ち止まる気がしません。

ここからは約100m下降し、またほぼ同じだけ登り返すことになります。いままでの楽な道と違い、真っ直ぐ下り、真っ直ぐ登るので結構堪えるところ。でもちょっとだけ我慢すれば、三ツ森北峰の大展望が待っています。前回⇒(こちらをご覧下さい)に較べるとなんだか一層眺めが良くなった感じ、まわりを伐採したのかな。ともあれここで大休止。富士山をはじめ、南側の殆どの山が一望できます。眺め最高である分、風が強くてなかなかお湯が沸きません。随分と長居してしまいました。一応、予定の空白部分をトレースして目標を達成したものの、まだ長い下りが残っていて行程の半分しか来ていません。気を引き締めて岩っぽいピークを2つクリアすると尾名手峠で、ここからは麻生山を巻きながら長尾根を下ります。この尾根、長いだけあって総じて緩やかで、しか もふっかふかの落葉のじゅうたんが続き、なんとも気持ちが良い。約2時間の下りも全く苦になりません。このとき頭の中でかかった曲は「ラデツキー行進曲」。山を下りながら行進曲とはちょっと変な感じもしますが、ふかふか落葉のおかげでそれだけ リズミカルに下れたということでしょうか。

下りきったところが駒宮の集落。バス通りへ抜ける道を探して集落の中を少々迷いましたがなんとか富岡バス停に到着。時刻表を見れば次のバスはまだ2時間も先(T_T)ということで携帯でタクシーを呼び、その間、高野氏が調達してきてくれたビールを飲みながら今日の山の余韻に浸りました。程よい時間でやって来たタクシーに乗り、そのまま大月「よしの湯」へ横付け。充分に身体を温めたのち、大月から立川へ移動、鵜飼、高野両氏にとって念願(?)だった蕎麦屋「しぇ・もと」(改装して随分と綺麗になってました)に入店し、いつものようにつまみと蕎麦と、酒をしこたま頂きました。今回、山の中ではカサカサと落葉を踏みしめる自分の足音がずっと鳴り響いていました。

本日の実働時間:4時間40分
本日の累積登高差:1,017m
本日の踏破距離:10.5km

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写真左から【01】ここが登山口。日陰なので冷えます。
【02】明るい道。まだ下の方なので多少葉っぱが残ってます。
【03】もうすぐ稜線。
【04】西原峠に到着。我々は七保(中風呂)方面からやってきた訳です。
【05】峠の北側を見るとこんな感じです。林道も自然に帰りつつある様子。
【06】大寺山に到着。実にささやかな標識。
【07】なんの変哲もない山頂ですが、けっこう良い感じ。


【08】三ツ森北峰へはいったん下ります。
【09】で、一転して急登。
【10】漸く鋸尾根との分岐に到着。ここで当初の目標を達成。
【11】三ツ森北峰の山頂にて。
【12】扇山をバックに。
【13】山頂で証拠写真。伊藤さん、目しか見えません。
【14】遠くに見えるは我らの雲取山。


【15】ここが尾名手峠。駒宮を目指します。
【16】下りはちょっと慎重になるところは一カ所だけ。
【17】あとはふっかふかの落葉を踏みしめるだけ。
【18】右手に見える顕著なピークは尾越山というらしい。今後の課題。
【19】暮れなずむ駒宮の集落。
【20】バス道から見上げる三ツ森。
【21】今日は豪勢にタクシーで「よしの湯」横付けでした。


【22】高尾に向かう車内にて。
【23】「しぇ・もと」に到着。改装してから初めてです。
【24】かんぱーい!!
【25】今日の肴。
【26】だいぶ良い気分です。

≪天高く馬肥ゆる秋、もう初冬かッ! 今日の肴も旨そう!=光頭老≫

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