第135回 [2006年11月18日(土)]
【中央沿線/本社ヶ丸(1,630.8m)】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=富士急線「都留市」駅[8:50/8:55]〜(タクシー)〜「けいごや橋」
登山口[9:05/9:15]〜1,030m付近[10:05/10:15]〜からかさ岩
[11:10/11:25]〜本社ヶ丸[12:20/13:10]〜送電線鉄塔[13:30]〜
〜角研山[13:45/13:55]〜分岐[14:05]〜林道横断[14:25]〜
〜笹一酒造[15:15/15:40]〜中央線「笹子」駅[15:45/15:57]〜
〜(各駅停車)〜中央線「大月」駅(16:09/16:35)〜(ホリデー快速)〜
〜中央線「立川」駅・高砂湯・博多ぢどり[17:33/?]

今回は鵜飼隊長のリクエストに基づき、本社ヶ丸。それも、山頂そのものは 既に3年前に踏破済みでしたが、その翌週に 鶴ヶ鳥屋山に登ったときのコースと繋がっていないため、山頂から笹子への下降点まで埋めよう(地図上で線をつなげよう)という隊長のこだわりによるもの。参加者は、本社ヶ丸初登頂の木村さんを含めた3名。清八峠からの一般的なルートを辿るのはちょっと・・・、と思っている小生のこだわりで、ネットで見つけた東南東尾根からアタックし、あわよくば今年最後の紅葉を愛でようということで出かけました。天気は晴のち曇りの予報。気温は標高1,300m付近で6℃。既にもう冬です。

都留市駅より宝鉱山バス停先の「けいごや橋」までタクシー利用(2,730円)。登山口には東電巡視路の標識以外に、誰が立てたかしっかりと「登山道」の道標まであります。道は巡視路らしくしっかり整備されていますが、もっと以前から道ができていたように感じる程よく使い込まれた状態。とくに迷うことなく辿ることができ、途中、仕事道との分岐にもちゃんと道標があります。標高1,000m付近で二つ目の 鉄塔をやり過ごした後、1,030mのピークでひと休み。三つ峠山は、山頂にガスが懸かっていて眺めは今ひとつ。じっとしていると冷え込んでくるので早々に出発。1,076m峰をやり過ごし、顕著な尾根を一頻り登りややなだらかなところに出ると、そこに突然「からかさ岩」が立っていました。ブナなどの林に包まれてしっとりした辺りの風景とは異質に、地面からドーン!と突き出ている三角錐状の姿はなんとも不思議。ここから道は左にトラバースし、東南尾根の支尾根を一直線に登るようになります。このひたすらの登りは東南尾根に出てからも変わらず、ここが我慢の為所。漸く傾斜が緩んできたところが主稜線の本社ヶ丸東峰。尾根道との合流点には、ちゃんと「からかさ岩」方面を表示した道標まであります。東峰から本峰(西峰)まではゆるゆるとほんの1〜2分です。

ほんらい展望の良い山頂なのですが、今日は残念ながらいまひとつ。それでも周辺の山はだいたい捉えられます。一番目立つのはどっしりした御坂黒岳。その右手にピラミダルな釈迦ヶ岳も印象的。その右手、微かに鳳凰三山と甲斐駒ヶ岳も視認できました。山頂に着いた時には先着者は2名でしたが、その後も清八峠側から続々と登山者が現れます。昼食をとり、日射しが出るとぽかぽかしてきて、昼寝でもしてみたいと思っていると、いつのまにか富士山も姿を現し、鳳凰三山の左奥には北岳もなんとか見えるようになってきます。もうすこし辛抱しているともっと見えてきそうですが、まだ先もあるので出発。一旦、さっきの分岐まで戻り、そこから更に東を目指します。なんとなく1,541m峰は通過し、送電線の鉄塔まで一気に下降。鉄塔の周囲は綺麗に切り開かれていて、「宝の山ふれあいの里 約120分」という道標もあります。ちょっと登り返したところが「角研山」。ここにも笹子へ下る分岐があります。勿論、ここで左に折れてしまっては「隊長のこだわり」をぶちこわすことになるので、さらに前進します。

小さなアップダウンを繰り返すと、そこには朽ち果てたやぐらと錆び付いた滑車やワイヤーなど。これがかつて宝鉱山から笹子駅まで鉱石を運搬した索道の跡なのでしょう。 (詳しくはこちら)。歴史的建造物とも呼べるものですが、何の標識も無し。この僅か先に、船橋沢を経て笹子に至る下降点があります。ここで一応目標は達成、あとはビールを頭に描きながら下るだけ。暫くはトラバース気味に下りますが、やがて尾根上をトレースするようになり、程なく林道を横切ります。いつも思うことですが、これだけ立派な林道を造っても、その投資に見合うような活用はなされていないように思います。尾根道は段々と傾斜が強まり、やがて九十九折りとなって船橋沢へ急降下。辿り着いた沢の水で顔を洗った後、沢沿いに下るとやがて車道に変わります。すると前方より巨大な真っ白い犬がこちらに向かって走ってきて、そのあとを小父さんが息を切らせて追いかけてきます。犬は我々の周りをぐるぐる走り回り、小父さんも同じように我々の周りを回ります。どうも犬は単に遊びたいだけのようで、小父さんはこのでかい犬を「まだ子犬」と言ってましたが、立ち上がるとヒトの背丈ぐらいあるのでちょっと恐い。我々はただと立ち尽くすばかり。漸く小父さんが犬を捉まえることができたので、こちらも安心して更に下ります。

林道は笹一酒造のすぐ上にでますが、直接下りることができないので、少々迂回してなんとか到着。山からそのまま来る客がいることも酒造側は理解して欲しいです。とにかく何とかビール(350ml:350円)にありつき、あとはゆったりと笹子駅へ。大月駅で「ホリデー快速」に乗り換え、立川駅で下車。久しぶりに「高砂湯」(430円)で身体を温め、これも久しぶりに「博多ぢどり」へ。ここでタマちゃんと合流、いつものようにカリテラ・ワインを片手に、もも焼き、鴨焼きなどを頂き、充実した一日を締め括りました。

本日の実働時間:4時間50分
本日の累積登高差:1,049m
本日の踏破距離:9.4km

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写真左から【01】登山口前にて。今日は木村さんも参加してくれました。
【02】入口の道標はご覧の通りです。
【03】三つ峠山を仰ぎ見る。ややガスっていますね。
【04】木々の隙間から、時々鶴ヶ鳥屋山が見え隠れします。
【05】こちらは目指す本社ヶ丸。なんでそんな名前が付いたのでしょうか。
【06】標高が高いところでは落葉松もすっかり葉を落としています。
【07】これが「からかさ岩」。突如現れました。

【08】その前で記念撮影。
【09】それにしても不思議な岩です。
【10】本社ヶ丸東峰に到着。向こうに見えるのが本峰です。
【11】東峰山頂にて。バックは遙か彼方に御正体山。
【12】笹子雁ヶ腹摺山方面。
【13】微かに南アルプス・北岳が見えてますが、判ります?
【14】こちらは三ツ峠山の右になんとか富士山が見えます。

【15】山頂にて記念撮影。日射しが出るとぽかぽかです。
【16】鶴ヶ鳥屋山へ向かう途中、鉄塔のそばにある道標。
【17】鉄塔付近より望む大菩薩連峰。一番手前が滝子山。
【18】これが索道やぐらの残骸。歴史を感じます。
【19】笹子駅への下降点がここ。
【20】途中、林道を横断します。よっこらせ。
【21】標高が低くなると、山の斜面はまだ色づいています。

【22】このあたりは美しい。
【23】目の前が笹一酒造なのに真っ直ぐ行けません、残念!
【24】立川・高砂湯で温まりました。
【25】ぢどり屋で一杯。
【26】タマちゃんも駆け付けてくれました。

≪Kさん、お久しぶり! お元気そうですね。掲示板への初カキコ有難う御座いました!=光頭老≫

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