第131回 [2006年10月14日(土)]
【奥武蔵/蕨山 (わらびやま) 1,033m】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=西武秩父線「飯能」駅[8:07/8:20]〜(国際興業バス)〜
〜名郷[9:10/9:20]〜P1[10:05/10:15]〜蕨山(1,033m)[11:10/11:25]〜
〜橋小屋の頭(1,163m)[12:00/12:45]〜ヤシンタイの頭[13:05]〜
〜ショウジクボの頭[13:10]〜滝入の頭[13:15]〜鳥首峠手前鉄塔[13:40/13:50]〜
〜鳥首峠[13:55]〜冠岩林道終点[14:35]〜渓流荘前バス停[15:05/15:30]〜
〜(タクシー)〜秩父「クラブ湯」・「高砂ホルモン」・「西武秩父駅」[15:50/19:30]

前回パスした蕨山に(しつこくも)行ってきました。蕨山には特に拘りも執念もなかっ たのですが、強いてあると言えば蕨山の西にある有間山の偵察と、鳥首峠から秩父側 に下りてみたいと思っていたこと。有間山は3つのピーク(北から橋小屋ノ頭、タタ ラノ頭、仁田山)から成り、奥武蔵と奥多摩の接点のような山。踏破するには日帰り では少々きつそうだが、いずれテントを担いででも縦走しなくてはならぬと考えてい るので、一端にある橋小屋ノ頭に登り、偵察をしてみたいという思いがありました。 今回の参加者は、意外にも蕨山初登頂のタマちゃん、奥武蔵初進出の凸凹ブラザース 2号(伊藤さん)、同じく奥武蔵初進出でかつてバイクツーリングで名郷を訪れたこと があると仰る木村さんを加えた4名、奇しくも先々週と同じ顔ぶれになりました。天 気予報では降水確率20%とのことで、まずまずの天候を期待しましたが、思い通り にすっきり晴れません。言わば雨男と晴れ男とのせめぎ合いのような雲行き。朝の気 温は15℃で、すっかり秋本番となりました。

飯能から名郷までのバスは途中まで立つ人がいるほどで、終点の名郷でも多くの登山 客が下車。その殆どは蕨山へ向かいます。流石に人気がある山です。我々も先ず蕨山 を目指します。林道の終点から暫くは植林帯の中の急登、でもいったん尾根に上がる と明るくなり、伊豆ヶ岳あたりも見えるようになります。急登を2カ所程クリアすれ ば程なく分岐点へ到着。このあたりで久しぶりにパラパラと雨が落ちてきました。ガ スっていて視界は全く利かないものの、一応左に折れて蕨山の展望台へ。ここには 堂々と「蕨山」の標識が立っていますが、本来の山頂は分岐を右に行った先にある地 味なピーク。眺めが無いばっかりに山頂としての称号まで剥奪されるとは誠に不憫。 まあ山頂は眺めが利くに越したことはありませんが・・・。一旦、分岐まで戻り、本 来の蕨山のピークを掠めて少々下ると、なだらかなところに出ます。左の林の先に林 道が見えていて、さらに少々下ると、あずまやがあり、オフロードバイクに乗った若 者達が屯していました。ここから橋小屋の頭までは一直線の胸を突く大急登。この山 頂も木々に覆われていて眺め無し。南方のタタラノ頭に続く尾根には明瞭な踏み跡が ありました。しっとりとしてなかなか感じがいい山頂です。ここで昼食、カップラー メンとホットコーヒーが旨い季節になりました。

ここから進行方向を北に変え、鳥首峠を目指します。防火帯が作られていて気持ちが 良い尾根歩きが期待できそうですが、進むに連れて、ヤシンタイの頭、ショウジクボ の頭、滝入の頭と、標識がある3つのピークを含め、急激なアップダウンの繰り返 し。ショウジクボの頭からは左に折れる踏み跡があり、朽ちかけた道標に「三十三尋 の滝を経て白岩へ」との文字が読めます。滝入の頭から先のピークで、道なりに進む と鳥首峠方面から左へ外れてしまうのですが、その尾根には防火帯が開かれていて、 そのまま冠岩方面におりられそうな感じ。倒木で通せんぼしてあって、一応、「こっ ちは行かないでね」の意志表示が感じられますが、何れここも下ってみたくなりまし た。我々は右に折れ、さらに鳥首峠を目指そうとすると、うへっ、こんなとこ下りる の?と一瞬疑うような急下降があります。掴まる立木が無いとちょっと恐ろしい。ふ と周りを見渡すと、あたりの木々の幹には焼け焦げた跡があり、どうやら山火事が あったようです。とりあえずここは慎重に下り、送電線の鉄塔に到着してホッとひと 息、東西方向の眺めが得られます。この直ぐ下が鳥首峠で、時計を見ればまだ2時 前、目論見通り浦山側へ下ることにしました。

冠岩への下りは概ね植林帯の中で、巧くなだらかに作られた道です。あっという間に 林道に出て、あとはテクテク進むだけ。下界は良く晴れています。浦山大日堂前発の バスは2時20分の後は5時5分まで無く、携帯電話も圏外。仕方なく更に浦山の集 落を西へ行くと、老人福祉センター「渓流荘」(ここは100円で外来入浴もできるが風 呂が小さいらしい)を見つけ、巧い具合にタクシーを呼ぶことができました。運転手 に「クラブ湯へ」と告げると、「クラブ湯なんて良く知ってますね〜」との返事。 我々も、だてに秩父界隈に出没している訳ではありません。街中の細い通りを抜けて 秩父唯一の「クラブ湯」に乗り付け(4,350円)、入湯(350円+石けん代30円)。今日は 汗を流すと言うよりも、冷えた身体を温めるといった感じです。充分暖まったところ で、このあとの打ち上げをどうしようかと話し合い、秩父らしく蕎麦屋にするか、 ネットで事前リサーチしたホルモン焼屋にするかで意見交換。結局、ホルモン焼を 喰ってそのあと蕎麦で締めようということになりました(^^;)。

ということで向かった先は「お花畑」駅に程近い「高砂ホルモン」。開店前から店の 前で待ち、早速ビールとレバ刺し(400円)とハツ刺し(400円)を注文、そのあとでコブ クロ、カシラ、ナンコツ、レバー、ハツ、タンを焼きで頼みました。これをテーブル に置かれた炭火入り七輪でセルフサービスで焼くようになってます。これ、寒い季節 にはピッタリだろうね。肝心な味は、店の大女将と女将が自信たっぷりに口上を述べ るだけあって、肉は新鮮でプリプリ、こだわりのタレもなかなかなものがありまし た。4人でたらふく飲んで喰って8,450円、値段も魅力です。おかげでもう蕎麦を食 べる程の腹の余裕がなくなりました。秩父はまだまだ奥深い。この街、侮れません。

本日の実働時間:4時間25分
本日の累積登高差:1,097m
本日の踏破距離:10.6km

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写真左から【01】飯能駅前でバスを待つ登山客。
【02】名郷に到着。このトイレ、綺麗になってました。
【03】本日のメンバー。
【04】最初はいつものように薄暗い植林帯の登り。
【05】尾根に上がったところで小休止。
【06】尾根からの眺め。正面奥に伊豆ヶ岳が見えます。
【07】尾根上の急登。

【08】蕨山(展望台)に到着。視界全く無し。
【09】橋小屋の頭への登り。ここはかなりの急登。
【10】橋小屋の頭に到着。
【11】こちらが有間山方面。踏み跡は極めて明瞭です。
【12】こっちが登ってきた道。
【13】山頂にて。昼食の麺がほぐれるのをじっと待つ伊藤さん。
【14】今日はコーヒーが旨い。

【15】橋小屋の頭からの下り。緩やかなのはここだけ。
【16】ヤシンタイの頭に到着。標識が手作り。
【17】ショウジクボの頭に到着。ここも手作りの標識。
【18】滝入の頭にて。
【19】ここからの下りはちょっと足が竦む。
【20】鳥首峠にて。ここからは浦山へ下ります。
【21】あたりの木々はよく見ると焦げてます。

【22】浦山側へのジグザグ下り。
【23】林道にでました。熊出没注意の看板。
【24】テクテクとバス停へ。
【25】林道の下はなかなか見事な渓谷。
【26】渓流荘前にて。寝っ転がってタクシーを待つ。
【27】久しぶりに「クラブ湯」に入湯。
【28】話し好きの女将さんと記念撮影。

【29】高砂ホルモンにて開店を待つ。まだかー。
【30】これがハツ刺しです。タレがお勧め。
【31】これがレバ刺しです。塩とごま油がお勧め。
【32】焼きの盛り合わせ。凄いボリュームだー。
【33】さーて喰うぞー!
【34】本日の酒は秩父錦です。
【35】お花畑駅にて。腹一杯で満足げな表情。

≪前回は鹿刺し! 今回はハツ刺しにレバ刺しですか! 刺し物がお好きなようで!=光頭老≫

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