第128回 [2006年9月10日]
【富士急沿線/文台山(1,198.6m)・尾崎山(967.8m)】
−Photo & Report by H.Tanuma−
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コ−ス=
富士急行線「都留市」駅[8:50/9:00]〜(タクシー)〜細野[9:10]〜峠[9:45/9:55]〜
〜P1[10:50/10:55]〜文台山[11:05/11:10]〜最低鞍部[12:00/12:40]〜
〜尾崎山[13:15/13:25]〜ファミレス「スカイラーク」[14:00/14:20]〜
〜立ち寄り湯「渓山荘」[14:35/15:25]〜富士急行線「東桂」駅[15:40/16:06]〜
〜JR中央線「立川」駅[17:33]
残暑厳しき折、日帰り山行の選定にあたっては、@標高2,000m以上の山(できれば2,500m以上)、またはA水浴びができるところ、が最低条件と言いたいところですが、どちらも無理な時には、せめてB山から下りたら直ぐに汗を流せられるところ、C今まで登っていない山、D標高1,000m以上ある山(多少は涼しいはず)、E(暑いので)余り歩かなくて済む、が次善の条件と考え、地図やガイドブック、ネットであれやこれや検索。しかし奥多摩や奥武蔵の山々に限らず、これら条件に全てマッチするところは、この頃そう見つかるものではありません。まして今回は日曜日。条件としてF15時頃には山から下りていたい、が加わわります。
で、なんとか捻り出した目的地は「文台山&尾崎山」。道志山塊の盟主、御正体山から北西に延びる尾根の一角を占める山です。「道志山塊」の山と呼ぶのには少々違和感があり、かといって「御坂山塊」でもなく、「中央沿線の山」のカテゴリーにも属さない、ちょっと不憫な山。強いて言えば、「富士山周辺の山」でしょうか。昭文社の「山と高原地図シリーズ」では、「高尾・陣馬」の片隅に辛うじて文台山が載っているのみで、もうひとつの尾崎山は図幅からこぼれています。文台山は地元では大野山、またの名を尻山、ケツ山と呼ばれているそうで、たしかに麓から見上げると双耳峰で、どちらのピークも柔ら かな曲線を描いていて言い得て妙です。 当日は朝から湿度が高く、低山歩きには最悪の日和。参加者は暑さにめっぽう強い鵜飼隊長に、オールラウンダー高野氏を加えた「立高山岳部OB三人衆」となりました。結果的に全行程を通じて終始樹林帯の中なので、さほど日射に堪えることはありません。登山口から文台山まで、「下細野シルバークラブ」が立てた道標が実に適所にあってとても判りやすい。この山への思いが感じられます。文台山からはいったん、300mあまり急降下することになりますが、こちらも適当な間隔で赤テープがあり、迷うことはありません。最低鞍部で昼食をとりながら空を見上げれば、雲は最早秋の雰囲気。 ここから尾崎山への登り返し、そして古渡集落への下りは、到る処蜘蛛の巣だらけで閉口しました。誰にも会うことはありませんでしたし、きっとここ暫く誰も登っていないのでしょう。篤志家向けコースを自虐的季節に登ったということなのでしょう。狙い通りの時間帯に下界へ下りると気温35℃、アスファルトの照り返しがきつく茹だるような暑さなので、このままではとても立ち寄り湯まで保ちそうになく、途中のファミレスで生ビール(480円)をあおりました。汗が引かない間に飲むビールは最高です。それにしても彼岸まであと2週間だというのにこの暑さ、やはり日本も熱帯化しているのかも知れません。 「渓山荘」(立ち寄り湯:800円)で汗を流した後、東桂駅で鵜飼隊長が目ざとく酒屋を見つけてアルコールを調達し、さらに巧い具合にリクライニングシートの「ホリデー快速河口湖号」に乗車、そのまま立川に出て、最後は駅で待ち合わせた伊藤さんといっしょに焼鳥屋で今後の計画について話し合った次第。今シーズンの「夏」はこれでおしまいかも知れません、皆さん、そろそろ夏休みを終えて山に復帰しましょう! 本日の実働時間:4時間10分 本日の累積登高差:863m 本日の踏破距離:10.2km |
写真左から【01】都留市駅前。ここからタクシーに乗車。
【02】細野でタクシー下車。 【03】登り口にある御嶽神社。 【04】稜線に上がったところでひと休み。 【05】尾根道は日差しが遮られているので有り難いです。 【06】木々の隙間から望む御正体山。 【07】文台山到着。ひっそりとしています。 |