第124回 [2006年7月22日]【奥高尾/堂所山 (標高731m)】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=JR中央線「高尾」駅[9:12]〜大下バス停[9:25/9:30]〜
〜小下沢園地跡[10:10/10:25]〜関場峠[11:10/11:25]〜
〜堂所山[11:55/12:50]〜底沢峠[13:05]〜明王峠[13:15/13:25]〜
〜奈良子峠[13:30]〜陣馬の湯・陣渓園[14:10/15:20]〜(タクシー)〜
〜JR中央線「藤野」駅[15:30/15:59]〜JR中央線「立川」駅[16:29]

景信山の北を流れる小下(こげ)沢は子供の頃キャンプやバーベキューに行ったことがあり、個人的にはきわめて昔懐かしい処。今はいったいどうなっているか知らん、ということで、今回はこの沢をとことん詰め、堂所山に登ることとしました。まだ梅雨明けは当分先の様子で、湿度は目一杯高く、最高気温の予想は30℃とのこと。メンバーは、昨日変なものを食べたのか朝から胃痛に悩む小生と、仕事のストレスかこのところ腸の具合が悪いらしいタマちゃん、いたって強靱な胃腸をもち腹痛とは無縁の大塚さんの3名。まだ霧雨がそぼ降る高尾駅に降り立ち、小仏行きのバスに乗車。8割方の乗車率で、殆どの客は終点まで行く様子でしたが、我々は一つ手前の「大下」バス停で下車。雨はあがり、まずますのコンディションとなりました。

少々バス道を戻って小下沢林道に入るところで、すれ違ったハイカー二人に「気をつけて下さい、この先の左側に変なものがいますよ」と声をかけられる。「へ?変なものって何?いるって生き物?」と思いながら林道を右端沿いに進むと、果たして道の左端の窪みから頭を出しているのは何とイノシシ! それも立派な成獣。死んでいるのかと思ったら、さっと通り過ぎようとするときに、もぞっと動いたイノシシと目 が合ってぎょっとしました。単に穴から出られないのか、それともワナに掛かっているのかは判りませんでしたが、とにかく動けない様子。普通、万一目撃することがあっても疾走しているうしろ姿ぐらいしかお目にかかれませんよね。なんとも貴重な(変な)遭遇でした。

気を取り直して先へ進むと、沢沿いとなり、数台の車が止まっていてキャンプしているところに出ます。沢の水量は雨期のためか意外に豊かで、手を突っ込んでみると結構冷たい。水浴びにはまだ早いかも知れません。この先、林道は延々と沢の流れに忠実に沿っており、ある意味単調とも言えますが、沢の冷気が直に感じられて清々しい気持ちにさせてくれます。以前、キャンプ場があった小下沢園地跡に到着し小休止。ここからはザリクボという小沢に沿って景信山に上がる道と、反対側の北高尾山稜に上がる道があります。林道を更に進むと沢はちょっとしたゴルジュとなり、その先には小下沢唯一とも言える落差5mほどの滝があります。この辺りはスケールは少々小さいものの深山の雰囲気があります。右岸から滝を伴った沢が合流した後は、林道は少々藪っぽくなり、蜘蛛の巣が鬱陶しく、下草の露でパンツの裾が濡れますが、構わずズンズン進み、送電線の巡視路を左右に分けるころには、沢の音も流石に小さく なってきます。林道のどん詰まりで右手の急な山道をちょこっと登ると、ひょっこり稜線に出ました。ここが関場峠。ここまで水平距離約5kmで標高差300mしか登っていないのはいかにものんびりとした道です。

ここから堂所山まではガスの中の登り。辿り着いた山頂には先客がひとり、言葉を交わした後夕焼け小やけの里へ下りるといって、ガスの中に消えていきました。その後も次から次へと登山客が現れ消えていきます。流石に陣馬山と高尾山を結ぶ主脈縦走路にある山だけに、結構ひとの行き来があります。食事後、さーてどうしようかと鼎談し、大塚さん以外は調子もいまいちなので、安易なルートとして、コースタイムでは1時間半の陣馬の湯を目指すこととしました。堂所山から奈良子峠までは概ねフラットな道。途中立ち寄った明王峠は本来ならば眺めがよい処ですが、今日はガスで視界ゼロ。そのせい(?)か茶店も休業中でした。奈良子峠からあとは一直線に下るだけ。途中でガスから抜け、辺りの緑が際だってくる頃に姫谷鉱泉に到着。入ったことがあるかも知れない、という大塚さんの言葉でここは見送り、その下にある陣渓園の玄関をくぐりました。さっそく風呂場に向かい湯船を覗くとやや深めの岩風呂。これを見た大塚さん、「入ったのはこっちだった」。

入浴(850円)後に宿のロビーでビール(大瓶750円×2本)を流し込めば極楽浄土。宿の女将が何もありませんがと言いながら、キュウリ&味噌を出してくれました。同じく立ち寄り湯で来ていた叔父さんと姪御さんの2人パーティーとタクシー(1,860円)を同乗させて頂き藤野駅へ。タマちゃんはこの姪御さん(安斎さん)と意気投合、さっそくメールアドレスの交換をしていました。いつものように駅前で(胃痛なので少々遠慮して)酒を仕入れ、その勢いで立川で下車、今回は趣向を変えて駅ビル(グランデュオ)の6Fにある炭火焼の店「こけこっこ」に入ってみました。いつも行くような場末のやきとり屋ではなくだいぶ上品、たまにはこうゆうところもいいね、と3人の意見が一致しました。

本日の実働時間:3時間5分
本日の累積登高差:645m
本日の踏破距離:11.2km

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写真左から【01】大下バス停にて。
【02】中央線沿いに林道を少々戻ります。この先で「へんなもの」と遭遇
【03】小下沢の流れ。
【04】涼味溢れる林道。
【05】ゲートがありこの先は車では入れません。
【06】キャンプ場跡地。
【07】景信山はここから。

【08】北高尾山稜への登り口もあります。
【09】ちょっとしたゴルジュで薄暗いところ。
【10】小下沢唯一の滝。
【11】薄井さんは腸の調子がいまいちでペース上がらず。
【12】送電線巡視路を使っても北高尾山稜へ上がれます。
【13】この辺りは林道もやや藪っぽい。
【14】林道の終点からちょいと山道。

【15】関場峠に到着。
【16】この辺りからややガスがかかっています。
【17】堂所山への登り。
【18】堂所山にて。
【19】ギボウシでしょうか。
【20】ガスっていて墨絵の世界。
【21】いつもの道標。ユビキタス的にいたるところで現れる。

【22】底沢峠。美女谷鉱泉はこちらから。
【23】明王峠で小休止。
【24】奈良子峠。ここから陣馬の湯に下ります。
【25】下る道は穏やかです。
【26】大塚さん曰く、「塩をふって炭火焼にしたら旨そうだ」
【27】大塚さん曰く、「これは喰えそうもない」
【28】陣馬の湯まではもうひといき。

【29】風呂上がりに宿のロビーで寛ぐ。
【30】宿の番犬。この犬って・・・
【31】3年前の写真に写っているこの犬でしょうか?!
【32】藤野駅前。意気投合した安斎さんもいっしょにパチリ。
【33】立川の炭火焼屋で大塚さん、女性店員とツーショット!

≪ツカさん元気いっぱい! タマちゃん元気なくいつもの笑顔なし! (^_^)=光頭老≫

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