第122回 [2006年6月17日]
【大菩薩/寂?(じゃくしょう)尾根・滝子山】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=JR中央線「笹子」駅[8:58/9:05]〜830m付近[9:50/10:00]〜
〜P2[10:50/11:00]〜1560m付近[11:50/12:35]〜滝子山[12:45/12:55]〜
〜白縫神社・鎮西ヶ池[13:05]〜モチヶ滝[13:50/14:05]〜
〜道証地蔵[14:35/14:45]〜吉久保入口[15:20]〜
〜笹一酒造・笹子局前バス停[15:30/15:52]〜(バス)〜JR中央線「大月」駅・
〜・「よしの湯」[16:20/17:06]〜JR中央線「立川」駅・蕎麦処「そば菜」

およそ2年ぶりでまた寂?尾根(南陵)から滝子山を目指しました⇒前回は 第48回滝子山。何度訪れても本当にいい山で、ま だまだ当分楽しませてくれそうです。事前の案内で「体育会系のひとは特にお勧めです!」などと書いたせいか参加者は2名のみ。今回は伊藤さんのリクエストで寂?尾 根と平ッ沢の大滝・モチヶ滝の見物が目的。寂?尾根は確かに体育会系向きではありますが、着実に高度を稼げるという意味では非常に効率的な尾根です。将に梅 雨の晴れ間に恵まれたため、笹子の昼間の気温は27度、暑さに弱い小生にとっては上限値。これ以上では沢の水に浸かるしか生きていけません。

笹子駅で降りた客は我々以外に中年夫婦の2名だけ。湿度が高く、周囲の山は上の方がガスに覆われていて見えません。昨日までの雨が今盛んに蒸発している様子。いつ ものようにダンプがビュンビュン駆け抜ける甲州街道をテクテクと東に進むと、富士急の路線バスが追い越していきました。最近ダイヤが変わったのかしらん。吉久保入 口まで約20分を短縮できるチャンスだったのに惜しいことをしました。吉久保集落を抜け林道に入り、「寂?庵入口」の看板に従って山道に入ります。ハルゼミやひぐ らしが鳴く植林帯を抜け、830m圏のピークまででもう汗だく。いったん林道を横切り、ロープがぶら下がった急斜面を無理矢理登るといよいよここからが寂?尾 根の本番。緑が濃い雑木林を喘ぎながら登ります。標高1,000mを越えた辺りからはツツジがまだ結構咲いており、先日のツツジ山で空振りしたのを取り戻した気 分です。木々の間から左手を望むと浜立山(1,482m)がまだだいぶ高い。他の山を見渡してみると、ガスはどんどん上がっていて視界が広がってきていま す。1,380m付近からはロープが掛かった岩稜帯の急登。ロープが無いと登れない程ではありませんが、昨日までの雨が岩を濡らしていて結構滑りやすい状態。もが いているうちにひょっこり浜立尾根に出ました。左手の浜立山方面にも踏み跡があります。我々は右手に進み、その先で寡黙な単独行とすれ違いました。この陽気では日 差しを遮るものがない山頂で大休止はつらいと思い、手前で腰を下ろして昼食。今日も虫たちの手厚い歓迎を受けます。

昼食後、2つ程の小ピークを過ぎたところが見慣れた山頂。人気のあるこの山にしては珍しく一人の先客がいるのみ。狭い山頂なので大歓迎ですが、これも梅雨時期のせ いでしょうか。やがてその人も我々が来た方向へ下りていき、山頂は貸し切り状態。さっきの単独行と同様、寂?尾根を下りるのでしょうか。眺めは、北方が黒 岳、雁ヶ腹摺山まで、南方は杓子・鹿留山あたりまで。富士山はガスの中からぽっこり頭だけ出しています。この眺望は梅雨にしては上出来でしょう。再三の虫たちの攻 撃に耐えきれず我々も早々に撤退開始。いったん東稜を下り、道標に従ってすぐに左へ鋭角に折れる道に入ります。ほどなく白縫神社に到着。鎮西ヶ池は以前より一段と また小振りになったように感じます。「こんなところで暮らすなんて昔の人は凄い」とは伊藤さんのコメント。本当に源為朝の妻子がここで暮らしたのかは定かではあり ませんけどね。尾根道から左に折れ、防火帯ののんびりした道を下ればやがて平っ沢の源頭。さっそく顔を洗って汗を流します。冷たくて気持ちが良いですが、これ を頭から被るにはまだちょっと季節が早いかもしれません。曲沢峠への道を右に分け、やや傾斜の有るところを下ると、木々の合間にまた左手に平っ沢の沢 身が現れ、清々しさを感じます。太鼓腹のような一枚岩のナメ滝や、10m程の滝を眺めながら下ると、モチヶ滝の落ち口あたりが見えてきます。適当なところを見 計らって登山道を外れ、モチヶ滝の全貌が見られる場所まで下りてみると、木々の葉に遮られていて完全には見えませんが、全長50mほどで4段ぐらいの滝であること が判ります。

登山道に戻り、あとは淡々と下るのみ。下りでも汗が止まらないので道証地蔵でまた沢の水で顔を洗い、沢を渡る風でしばし涼んでいると、最初に会った単独行の御仁が また通り過ぎていきました。ここでまた出会うと云うことはあの御仁、寂?尾根では無く浜立尾根を下ったらしい。かなり山慣れした方と見受けました。我々もいずれ はチャレンジしなくてはなりません。汗を拭き拭き林道を下れば吉久保入口で甲州街道に合流。バス停の時刻表を見れば15:54のバスまでまだ時間があるので、いつ もは通過する⇒笹一酒造に寄ってみました。場内に入ってみると、次から次へと大型観光バスがやってき ては大量のツアー客を吐き出し、酒や土産物をしこたま買い占めてまた出て行きます。ここは単なる造り酒屋では無く、れっきとした観光スポットなのでした。しか し喉の渇いた我々には土産物や日本酒より先ずビール。350mlの缶ビールが350円と、これも観光地料金と言えますが、目に入った以上もう素通りできません。プ ハーッ!旨い!

新田発の路線バスで大月に出て、馴染みの「よしの湯」(380円)で汗を流した後、今宵は伊藤さんが見つけてくれた立川の⇒蕎麦処「そば菜 」に行ってみました。洒落たつくりのニューウェーブ蕎麦屋といった感じで、蕎麦のメニューもさることなが ら肴や酒の種類も豊富。閉店が9時というところも、酒を飲み出したら歯止めが掛からない者にとっては適切な制御機構と言えましょう。注文したのは鴨のつくね焼(5 00円)に焼味噌(500円)、身欠きニシンの煮付け(500円)、湯葉刺し(750円)、冷奴(500円)、漬け物(500円)。もちろん日本酒(一合、68 0〜750円)とせいろ(750円)も頂きました。なかでも、焼味噌は少々甘めですが色々な素材が入っていてなかなかグッドでした。

本日の実働時間:4時間45分
本日の累積登高差:1,208m
本日の踏破距離:13.6km

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写真左から【01】相模湖駅で特急の通過待ち中でこちらも一服。
【02】笹子駅にて。今日は蒸し暑い。
【03】吉久保集落を過ぎて林道をしばし進みます。
【04】最初は植林帯。聞こえるのはセミの鳴き声だけ。
【05】830m峰付近からは自然林に包まれています。
【06】ツツジも盛りは過ぎたようですが結構咲いています。
【07】浜立山はまだだいぶ高く見えます。

【08】この辺りからいよいよ岩稜帯。
【09】ロープが頼り(やらせです)。
【10】もう浜立山と同じくらいになりました。
【11】浜立尾根と合流。左手にも踏み跡があります。
【12】ここで昼食。虫がブンブンうるさい。
【13】伊藤さんの昼食。「麺の達人」夏バージョン。
【14】上を見上げると青空も覗いていました。

【15】滝子山到着。
【16】左からハマイバ丸、黒岳、雁ヶ腹摺山。
【17】富士山にはツツジも似合う。
【18】ひっそりと白縫神社。
【19】防火帯から望む大谷ヶ丸。
【20】平っ沢源流。去年の遡行終了点。
【21】太鼓腹状のナメ滝。

【22】10mほどの滝。
【23】モチヶ滝の落ち口付近。
【24】モチヶ滝を見上げる。
【25】伊藤さんのパフォーマンス。
【26】沢を渡る風に誘われしばし休憩。
【27】吉久保入口に戻ってきました。
【28】JR車内で。これじゃ立川まで保たないって?

【29】立川の住宅街で蕎麦屋を探しているところ。
【30】ちょっと食い散らかした焼味噌と湯葉刺しと身欠きニシン。

≪先週とは打って変わって今週は野郎二人連れか、空しいね〜!(^_^)=光頭老≫

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