第117回 [2006年4月15日] 【大沢山】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=JR中央線「笹子」駅[8:58/9:05]〜奥野稲荷神社[9:30/9:35]〜
〜940m峰[10:25/10:35]〜1,190m付近[11:20/11:30]〜
〜大沢山(1,460m)[12:15/12:55]〜女坂峠[13:05]〜
〜八丁山分岐[13:50/14:00]〜清八山[14:45/14:55]〜
〜笹子鉱泉前の食堂[16:40/17:05]〜JR中央線「笹子」駅[17:25]

今回は第103回以来久しぶりに鵜飼隊長を迎えた企画。行き先としては、我々にとって笹子雁ヶ腹摺山から八丁山までの山は空白地帯でしたので、その中から笹子の北西に鎮座する大沢山を選択し、時間が許せばついでに本社ヶ丸まで登ってしまおうという試み。隊長の威光で参加者6名、日本支部にとっては久しぶりの大パーティーです。空は雲に閉ざされていて、しかも冷たい風が吹いているので、季節が1ヶ月程逆戻りしたような寒さですが、登る上では丁度良いかも知れません。

笹子周辺は今が桜(ソメイヨシノ)の真っ盛り。花を愛でながらダンプの行き交う甲州街道を西へ進み、笹子鉱泉の先を左に折れると奥野稲荷神社で、ここが登山口。踏み跡は明瞭、ご丁寧に道標まであり、このコースも既に一般化しているということでしょう。先が長い尾根なので焦らずゆっくりと登れば、やがて一つ目のピーク(899m峰)に到着。あたりは植林されていて視界は無し。しかし所々ミツバツツジが咲いていて和ませて呉れます。940m峰で休憩。この周囲は雑木なので明るく、行く手の大沢山の方向がなんとか視認できます。その後も視界の利かない植林と雑木林との繰り返し。2回目の休憩後、標高1200m付近でようやく伐採後で展望が利く斜面に出て、この先清八山までの稜線を確認、まだまだ先が長い。胸突き八丁の登りを何とかクリアすると「左:女坂峠20分、右:大沢山5分」の道標。「5分」は少々大げさで、ほんの1〜2分で山頂に到着、真新しい立派な標識とベンチまであり、そのベンチではどこでも出くわす中高年パーティーが昼食中でした。こちらもいつものカップラーメンで対抗。この山頂は南側が切り開かれて御坂黒岳、釈迦ヶ岳、三つ峠山などが望めますが、主役はやっぱり富士山。曇りで視界良好とはいきませんでしたが、やはりその存在感は別格です。未知の摺針峠へと続く道を確認後、大沢山を後にします。

いったん女坂峠まで急下降(ここも道標とは違い10分程度で到着)すると今度は1,445m峰まで急な登り返し。切り立った細い尾根が所々あり、ほどよい緊張感があります。1,445m峰には巨大な送電線の鉄塔が有り、北側の視界抜群。雪の積もった金峰山や、その左手にはうっすらと南アルプス連峰が見えます。冬の澄んだ空気ならばさぞや素晴らしい眺めでしょう。風が冷たいので山座同定はほどほどにして先を急ぎます。ここから清八山までは多少の下りはあるものの総じて登り。慌てず騒がずじっくり登るのみ。やがて御坂山塊からの縦走路と合流し、更に高みを目指せば漸く清八山に到着。この先、本社ヶ丸を巡って笹子に下りるには遅い時間なので、このまま峠から下山することにしました。しばらくは霜が融けてぐちゃぐちゃの道を慎重に下り、単調な道に飽きてきた頃林道に出て、やがて巨大変電所を通過。あとは舗装路を無心に下れば甲州街道に出ます。笹子鉱泉の前の鄙びたドライブインに入店、ビールで喉 を軽く潤した後、慌ただしく笹子駅に戻りました。

笹子駅前には残念なことに酒屋が無く、そのまま立川行き電車に乗ってもどうも落ち着きません。そこで注意深く車内放送に聞き耳を立てていると、四方津駅で特急通過待ちするらしい。チャンスとばかり車掌に聞けば停車時間約6分とのことで、さっそく電車を降り、改札をダッシュで抜けて駅前の酒屋に飛び込み、「笹一」一升パックを調達。酒屋のオバサン、「ウチに来る客はみんな駅から走ってくる」との仰せ。先人達の歴史に倣い、小生も駅に駆け足で戻り、発車1分30秒前に再び乗車。これで立川まで時間を持て余さずにすみました。立川駅で中島氏と合流し、そのまま博多ぢどり屋に直行、大いに盛り上がったのは言うまでもありません。ご参加した皆さん、お疲れ様でした!諸般の事情により来られなかった皆さん、またのご参加をお待ちしております!

本日の実働時間:6時間30分
本日の累積登高差:1,300m
本日の踏破距離:15.5km

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写真左から【01】笹子駅にて。鵜飼隊長を中心に6名集合。八島さんも久々参加。
【02】笹子鉱泉。実は既に2年前に廃業とのこと。たしか赤茶色の湯でした。
【03】奥野稲荷神社。ここで身支度していよいよ登り。
【04】神社の右に立派な山道と道標。
【05】ミツバツツジが密かに咲いています。
【06】雑木林の明るい道。
【07】940m峰でひと休み。

【08】左側が檜の植林、右側が雑木林。
【09】1,190m付近。時々陽が差すと暖かい。
【10】伐採された斜面から清八山を望む。まだまだ遠いデス。
【11】ここからが大沢山への胸突き八丁。みんな寡黙になります。
【12】もうここは山頂の一角、あとひと息です。
【13】立派な標識がある山頂で記念撮影。
【14】山頂から御坂黒岳や釈迦ヶ岳が望めます。

【15】そろそろ出発。バックの富士山はコントラストが悪くよく見えません。
【16】女坂峠まで一気に下降。
【17】一転して木に掴まりながらのきびしい登り。
【18】1,445m峰に到着。
【19】1,445m峰は展望抜群。鉄塔さえ無ければ最高なんだけど・・・
【20】先ほどの大沢山を振り返るとこうです。
【21】尾根が結構細くなっている所もあります。

【22】あれ?さっきも「八丁山1時間」ってなっていたけど・・・?
【23】三つ峠山からの尾根とここで合流。
【24】三つ峠山と富士山。
【25】やはり富士山は曇り空に溶け込んではっきりしません。
【26】清八山で記念撮影。
【27】清八峠からの下り。正面は笹子雁ヶ腹摺山。
【28】鵜飼隊長と滝子山。

【29】所変わって立川のぢどり屋。伊藤さんのボケに突っ込む女王様。
【30】夜の部には中島氏も参加してくれました。
【31】立高山岳部同期OB三人衆。
【32】飲み疲れマシタ。

≪昨日は香港、今日は日本と各地の山を巡るOB会隊長は全くタフだねぇ〜!=光頭老≫

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