第115回 [2006年3月11日]
【セーメーバン(晴明盤)〜岩殿山】
−Photo & Report by H.Tanuma−

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コ−ス=JR中央線「大月」駅[8:57]〜タクシー〜金山鉱泉[9:15/9:25]〜
〜P1[10:15/10:25]〜分岐[10:50]〜大岱山(1,180m)[11:05/11:15]〜
〜セーメーバン(1,106m)[11:45/12:40]〜サクラ沢峠[13:05]〜高ノ丸[13:15]〜
〜トズラ峠[13:30]〜稚子落し[14:20/14:35]〜筑坂峠[15:25]〜
〜岩殿山の肩[15:30/15:40]〜岩殿山[15:55/16:10]〜よしの湯[16:45]

先週の報告で「快晴はもう飽きました」などとバチ当たりなことを書いたばっかりに、2日前までの予報では土曜日は雨となり、今回の報告で「憎まれ口をきいたせいで雨になりました!」と反省文を書くことまで決めておりましたが、天候の進みが一日早まり結果はやっぱり晴れ。どうあっても我々にはお天道様の御加護があるようです。今回は昨年10月22日に引き続きのセーメーバン。大菩薩連嶺の雁ヶ腹摺山から延々と連なる尾根上の一角にある山ですが、さほど顕著なピークではありません。でも想像力を刺激するその名前から、篤志家ならずとも一度は行ってみたいところです。

前回は鵜飼隊長と薄井隊員の2名が訪れましたが、今回は薄井さん以外はメンバーが入れ替わり総勢4名、伊藤さん(小生の会社の同僚)が初めて参加してくれました。セーメーバンから岩殿山へのルート選定も、伊藤さんのリクエストに応えたもの。というわけで、前回は宮地山からの登頂でしたが、今回は金山鉱泉から直接大岱山(おおぬたやま)に上がり、あとは真っ直ぐ岩殿山を目指しました。先ずはJR大月駅からタクシーで金山鉱泉へ(2,650円)。尾根への取り付きはいきなり急登、いわゆる鉄砲登りの見通しの利かない植林帯でも、一頻り我慢していったん尾根に上がればいつしか春の陽気の自然林。気持ちが良いところです。下界の巷では梅やマンサクなど春の花が咲き始めていますが、こちらでは未だ気配のみ。

金山峠からの道と合流するところで鋭角に右へ折れると北側斜面には僅かな積雪。昨日の雨は山では多少、雪が降った様子。その上を鹿のような偶蹄目の足跡が数頭分。なだらかになって少々右へ回り込んだところで分岐の道標。右手にさらに鋭角に折れる方が大岱山となっています(察するに前回はここで金山峠への道を見失ったのでは・・・?)。このあたりは尾根が広く、落ち葉で道も薄れがちなため、視界が利かないとたしかに方向感覚が惑わされるところ。実際には南に進むことになるのですが、なぜか東に戻るような錯覚が・・・。半信半疑でそのまま進むとブナの大木があり、その先が大岱山の山頂。南西側がやや眺望有り。セーメーバン方面はここからまた90度左に折れます。すると先ほどの道と合流、その先に宮地山との分岐点があります。我々はここを右手に取り、南東方面へ下っていきます。

この先、岩殿山までは送電線の巡視路にもなっているため、道もしっかり整備されています。2つの小ピークを越えたところがセーメーバン。先の小ピークと変わらないくらいの安直な登りであっさり到着し、眺めも得らず特に変哲もない雰囲気ですが、かえってそれが、なぜこのピークにこんな風変わりな名前が付いたのか、疑問は深まるばかり。「阿倍晴明」と関係があること自体もだいぶ怪しいし、そもそも「盤」とはいったい何を意味するのか・・・ここからサクラ沢峠までは長い下り。そこから一転して高ノ丸へひと息で登った後、またトズラ峠へ真っ逆さま。正面の笹平がやけに高く見えます。右手を仰げば南大菩薩の山々と、その手前にはあまり馴染みのない山が連なっており、何れはこの辺りにもトレースを延ばす所存です。前回はトズラ峠から東側の日陰集落へ下りたとのことですが、今回は更に南下します。気温も高くなったせいか、笹平への登りもしっかり汗が出ます。水を飲む量も冬とは違います。

疎らな笹原を下ると有名な「稚子落し」の大岩壁。ヘリに立って下を見下ろすと尾てい骨辺りがムズムズします(この条件反射は我々ホモサピエンスが有尾類のサルから進化したせいでしょうか!?それともワタシだけ!?)。急降下、急登を過ぎると兜岩のクサリ場。ここも下がよく見えるので結構高度感があります。でもクサリを離さない限り(そしてもちろんクサリがとれ ない限り)問題有りません。筑坂峠から最後の登り。巧みに付けられた道を辿れば漸く岩殿山に到着。大岱山からここまで距離にして8km弱ですが、途中のアップダウンのためもっと遠く感じます。桂川に沿って吹き抜ける風がなんとも心地いいです。あとは石段をゆっくり下れば大月の市街、目の前によしの湯が待っています。湯上がりのあとは、久々に藤野駅前「十番」に直行。大いに盛り上がったことは言う までもありません。

本日の実働時間:5時間25分
本日の累積登高差:1,097m
本日の踏破距離:11.7km

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写真左から【01】高尾駅のホームで薄井さんを待ちながらストレッチする大塚さん。
【02】金山鉱泉前で記念撮影。左から2人目が初参加の伊藤さん。
【03】最初はやっぱり容赦なき登り。
【04】尾根に上がると植林帯からは解放されます。
【05】明るくて気持ちがいい尾根。
【06】陽気はもうすっかり春です。
【07】分岐に到着。左へ行くと金山峠。右に上がると大岱山です。

【08】道にはちょっぴりの雪と鹿(?)の足跡。
【09】ここが大岱山か?と思いとりあえず証拠写真。
【10】前回の写真にもあった巨大なブナ。大塚さんと良い勝負?
【11】こっちが大岱山。やっぱり標識ありました。背景は雲に隠れた滝子山。
【12】宮地山への分岐。
【13】ここから淡々と尾根をトレース。
【14】今日は下りでも結構暑いです。

【15】左手前が宮地山。奥が権現山方面。
【16】いつのまにかセーメーバン到着。眺めも残念ながらいまいち。
【17】なにはともあれ昼食。
【18】さらに下ります。大塚さん、ストックを初披露!
【19】滝子山はいつ見ても良い山です。手前右端は鳥屋ノ丸か。
【20】サクラ沢峠通過。ここから高ノ丸へは登り。
【21】高ノ丸の標識は半分欠けている。

【22】高ノ丸の下りから笹平を望む。この間がトズラ峠。
【23】百蔵山と扇山。
【24】トズラ峠。ここからまた登り。
【25】雁ヶ腹摺山がだいぶ遠くになりました。
【26】奥は高川山。手前は花咲山?なかなかかっこいい。
【27】稚子落しの岩壁。エ?大塚さんが大きくて見えない?
【28】じゃあこちらをどうぞ。左手奥が岩殿山

【29】岩壁の上に立つと尻がムズムズしませんか?
【30】大月の街が見えてきました。
【31】兜岩のクサリ場。高度感は最高デス。
【32】クサリ場を果敢にトライする薄井さん。
【33】筑坂峠。ここから最後の登り。
【34】岩殿山まであとひと息。なんか今日もシゴかれるなぁ・・・。
【35】岩殿山に到着。陽もだいぶ傾いてきました。

【36】大月の街が手に取るようです。対面の山が菊花山です。
【37】向こうは猿橋。パストラルビュー桂台には未だ分譲されていない土地がいっぱいある。
【38】道は岩壁の隙間を巧みに縫っています。
【39】大月の街。よしの湯の煙突が見えてきました。
【40】風呂上がりで駅に向かうところ。あとの課題はビールを飲むことだけ!
【41】風呂上がりで車内がぽかぽかだと睡魔が襲ってくる。
【42】藤野から高尾へ向かう車内。もう3人ともすっかり出来上がっています。

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