第112回 [2006年2月11日] 【高柄山】
−Photo & Report by H.Tanuma−
《画像をクリックすると大きな写真になります。保存は大きい方を!》
《サ-バ-容量に限度があり古い写真は抹消しなければなりません。保存は早めに!》
コ−ス=JR中央「上野原」駅[8:28]〜(富士急行バス)〜桜井バス停[8:50]〜
〜桜井峠[9:05]〜P1[9:40/9:50]〜金ピラ山[9:55]〜金山峠[10:20]〜
〜P2[10:45/10:55]〜大丸[11:05]〜千足峠[11:40]〜
〜高柄山(733m)[11:55/12:40]〜新矢根峠[13:10]〜分岐[13:55]〜
〜鶴島御前山(484m)[14:05/14:15]〜鶴鉱泉[15:00/15:55]〜
〜JR中央線「上野原」駅[16:20]
今回は、日本支部第3回登山の2003年7月19日に引き続きの高柄山。東京近郊の山を紹介するたいていのガイドブックに案内が載っているほど著名な山で、標高700mを少々超える程度の中央沿線の山としては入門コースですが、だからといって初心者向きとは言えない、結構歯応えのある山です。四方津駅から登るルートが一般的。それでも3時間程を要し、途中のアップダウンも予め覚悟しておかないと辛いものがあります。更に問題はそのあと。鶴鉱泉へ下る途中にゴルフ場が出来たおかげで簡単には下れなくなっており、こころしておく(途中、一旦ハードに登る余力を残しておく)必要があります。ここに生まれて初めて山に登る人を連れてくると、山を嫌いになるかも知れません。
前回同様、当初は四方津駅から登るつもりでしたが、それではちょっとひねりが足りないかなぁと、行きの電車の中で地図を睨みながら少々思案。薄井さんの同意も得て、趣向を変えて大丸から西へ派生する尾根から目指すこととしました(薄井さんもまた刺激を求めているのでありました)。この尾根ルートは昭文社のマップには載っておりませんが、新ハイキング社刊の「中央線の山を歩く」(藤井寿夫著)や「静かなる尾根歩き」(松浦隆康著)には記録文が掲載されており、実は密かに頭の片隅に置いておいたコースでもあります。今日も最早これが当たり前のような快晴、一点の曇りもありません。四方津駅の一つ手前の上野原駅で下車し、2分後に発車する無生野行きバスを捉まえて「桜井」という名の部落で下車。 ここから桜井峠に上がると、尾根上を東に延びる明確な踏み跡があり、あとはこれを淡々と辿るだけ、と思ったら大間違い。この先、下山するまでのあいだ、地図を見ただけでも大小合わせて20ものピークがあり(もうお気づきでしょうが、数字で表すことが出来るものを見つけると、小生は無意識のうちに数えてしまう習性があるらしい)、ひたすらアップダウンを繰り返すことになります。この仮称「大丸西尾根」は、このあたりでは珍しく植林がされておらず、今日は風もないこともあって陽の光が降り注ぎ春のような暖かさ。先週とは大違いです。「金ピラ山」、「デン笠」というチンケな名前が付いているピークを次々にクリアし、左から山道が合流したところが金山峠。初めて道標が現れます。 さらに黙々とアップダウンしながら徐々に高度を上げていきます。大丸手前に林道が横切っており、横断して一息で新大地峠からの道と合流。そのすぐ先に10個目のピークである大丸があります。今日初めてであった登山者4名が休憩中。ここから逆落としの道を恐る恐る下り、また登り返していくつかピークを越えると約1時間で高柄山に到着。南側には大室山や檜洞丸などの丹沢山系が望まれ、反対側の北東方面には上野原町並みをバックに熊倉山や生藤山の連なりが見えます。さていよいよ下山、新矢根峠から迂回ルートに入ります。 斜面をトラバースする北面の道には雪が残っていて滑りやすい状態、そしてその後は容赦のない急登。これもゴルフ場のせいだと思うと何だか八つ当たりめいた気持ちになってきますが、そこで、そうだ!迂回しているのではなく、鶴島御前山に登るために来たんだ!と思えば腹も納まると思い、当初の予定をまた変更し、鶴島御前山山頂を目指すこととしました。結果としてこれは大正解。山頂からの展望は、分岐点からそのまま下ってしまうには惜しいほどの眺め。充分に満足した後、またアップダウンを繰り返し鶴鉱泉に到着。汗を流し、すっきりして陽の傾いた道を上野原駅へと戻ると、先ほどの鶴島御前山が、今まで気が付かなかったのが不思議な程良い形で聳えていました。 本日の実働時間:5時間25分 本日の累積登高差:1,023m 本日の踏破距離:11.4km |
写真左から【01】いつものように、相模湖駅で特急の通過待ち。
【02】先ずは桜井峠を目指します。今日もやっぱり日本晴れ。 【03】どの集落にもたいてい神社がありますが、ここは結構立派。 【04】この集落も眺めがいい。道志方面を望む 【05】桜井峠から、いよいよ尾根を進みます。 【06】469m峰。珍しく照葉樹林に覆われています。木の名前は判りません。 【07】道志の山の向こうには丹沢の山。 |
【08】トンビが優雅に空を舞っています。
【09】奥に大室山が見えてきました。 【10】標識はありませんが、たぶん、ここが金ピラ山の頂上。 【11】冬の日溜まりを快調に登ります。 【12】初めて道標に出会いました。ここが金山峠。秋山村バージョンの道標。 【13】大丸に近づくと植林が現れてきます。雪もちらほら。 【14】林道を越えれば大丸までもう一息。 |
【15】大丸から望む高柄山。まだまだアップダウンが続きます。
【16】また林道を横断。いままさに工事中でした。 【17】千足を経て四方津駅へ続く道。今度来るときはこのルートか。 【18】このあたりからも丹沢が望めます。 【19】高柄山到着。 【20】山頂でコーヒーを支度中。 【21】上野原の街と熊倉山、生藤山、連行峰など。 |
【22】コーヒーを飲むひととき。
【23】新矢根峠に到着。 【24】峠の案内板にはゴルフ場への恨み辛みの書き込みが・・・。 【25】ゴルフ場のおかげで余儀なくされるトラバースルート。雪で歩きづらい! 【26】フェンス越に見えるゴルフ場。 【27】ここから鶴島へ下ることもできますが、折角なので御前山を目指します。 【28】鶴島御前山の山頂。登って大正解の眺望です。 |