[2004年5月9日] 大山〜梨壁山〜大CHE[山同]
(Tai Shan〜Lai Pik Shan〜Tai Che Tung)

≪ランタウ島北東部縦走=Lantau Island Northeastern Traversed≫

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コ−ス=MTR.東涌−(Taxi)−昴船凹−大山−梨壁山−大CHE[山同]−
−二白アウ−愉景湾−(Ferry)−中環

参考資料=「大嶼山 郊區地図2000年第三版」
      「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
今日は約2年ぶりにランタウ島北東部の縦走コ−ス。ここは空港に向かう時、“青馬大橋”(Tsing Ma Bridge) を過ぎて間もなく、高速道路を走る車窓から左手に見える山並み。ランタウ島は中部から西南部の方がポピュラーだが、北東部はトレ−ルコ−スも無く名が知れた山もない。また交通アクセスの不便さも有って滅多に人も行かないマイナ−コ−ス。今日の天気は昨8日土曜の大雨とは打って変わった快晴! しかし朝の予報では気温が24−29度、湿度87%でかなり暑い一日になりそう。集合場所のMTR“東涌”(Tung Chung) 駅に集まったのは今日もまた新人一人を加えて計17名。

前回2年前の経験で“東涌”から高速道路横の側線を逆の“青馬大橋”方面に戻るためにタクシ−に乗ろうとしたが、その緑色タクシ−がなかなか来ない。結局30分程も待ってやっとスタ−ト地点の“昴船凹”(Ngong Shuen Au)へ向かった。この間、タクシ−運チャンもこの地名を知らずにスッタモンダ! ここはディズニ−ランド、テ−マパ−ク建設予定地に抜ける為の高速道路の建設現場。工事現場を横切り登山口の階段を登りだす。廃家の横からヤブ、潅木を掻き分けて登って行くと最初の三角点がある無名ピ−ク。そこから先ず正面に鎮座する“大山”(Tai Shan)291mを目指す。かなりの急坂をやっとの思いで登り切った。以後“四白アウ”(Sze Pak Au) の谷まで下って、再び今度は“梨壁山”(Lai Pik Shan)263mまでの登り。ピ−クの直ぐ横の峠で素晴らしい眺めを見ながらの大休止。

次は“三白アウ”(Sam Pak Au) と呼ばれる谷部を経由して稜線沿いに今日最後三ッ目、最高のピ−ク“大CHE[山同]”(Tai Che Tung) 302mへ。 それほど急坂ではないが頂上へ着いた時は猛烈な暑さと二、三度のアップダウンで全員かなり疲れ顔! 休憩中しばらくは会話も途絶える。その後は尾根伝いの道から無線塔の横を抜けて徐々に下り坂、最後のコブから急坂ガレ道を下って“二白アウ”(Yi Pak Au) の谷間まで。後は潅木の中の荒れた溝状の道を一気に下って“愉景灣”(Discovery Bay)北端のアパート群の裏口に降り立った。わずか6Km強程の歩きながらやたら疲れた歩きでした。アパ−ト表はバス道路、丁度来合せたバスに飛び乗りディスカバリ−ベイへ。埠頭前のレストランで打ち上げ! フェリ−にて“中環”(Central)へ戻りました。

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↓ここが“昴船凹”! “東涌”から空港高速路横を逆走してUタ−ンした箇所。真新しいアスファルト上で記念写真撮ろうとしたら工事のオッサンから『オメェ−ら、まだここ歩くんじゃねェ−!』 と叱られて止むなく脇で撮影。右手の階段を登り出す。新しい道路はディズニ−ランド建設予定地へ向かっていた。階段の上、右手に何だか怪しい廃家、その左横のヤブの中に荒れた山道、ここが登山口だ。ピンクの花が咲いた潅木を掻き分けて登って行く。後ろに広がるディズニ−ランドへの立体交差。

↓少し登ったら真正面にデ−ンと“大きな山”! まさしく今日最初のピ−ク“大山”。一しきり登った丘の上に立つ三角点でチョット休憩、、、結構な眺めが広がる。海の向こうは“屯門”(Tuen Mun)方面! 真下には高速道路と空港Express Line。 さぁ〜、アタック開始、全員汗ダクになって急坂を登り出した。潅木は多いがル−トはまぁまぁしっかりしている、、、、が、暑いッ!、、、苦しいッ! 

↓最初の肩付近から左手に見えたディズニ−ランド建設地、槌音がここまで聞こえるようだ? “大山”ピ−クまであと一息! このあと一息が苦しィ−! ヒィ−ヒィ−ゼェ−ゼェ−! 息切らせてやっとの思いで頂上291mに到達。ウ−ン、絶景かなッ! 下の高速道路を見るとかなりの高度感あり[写真No.18]。前方南に目を転ずれば美しいディスカバリ−ベイ[No.19]! 三角点を囲んで記念写真。 

↓これよりしばらく下り坂となる。景色を眺めながら、、、緑が目に眩しい、、、折角登ったのに今度はかなり下って“四白アウ”と呼ばれる谷。前方の次なるピ−ク“梨壁山”[写真No.26]を見上げて溜息! 一つ小さなコブを越えたらまた始まった本格的な登り、、、岩と潅木の間を縫って登って行く。

↓あまりの暑さに日傘兼雨傘をさしての登山行! 左手の入り江は“四白灣”(Sze Pak Wan)[写真No.30]。間もなく頂上直下の迂回路に出てしばらくは平道、、、そしてやっとピ−ク近くの丘まで登る。 頂上下を素通りしたのは、ル−トが“梨壁山”263m 頂上脇を通っていた為だ。

↓遠くには“榴花[山同]”(Lau Fa Tung) とその先の“老虎頭”(Lo Fu Tau)。そしてその右手は今日最後のピ−ク“大CHE[山同]”[写真No.37]、延々と続くル−トも見える。ここの峠で大休止! とにかく暑いッ! 予報の29度以上有るんじゃないの? 後ろの小山[No.39] が“梨壁山”。ここまで来たらディスカバリ−ベイ[No.40] がかなりクリアに見える。間もなく出発ッ! 先ずは“三白アウ”の谷部を目指して再度の下り坂。 

↓振り向けば出発した高速立体交差付近が随分遠くなったな〜! “三白アウ”の谷部から今日三回目の登り途中、、、そんなに急坂ではないが今までのアップダウンとこの暑さで苦しい、辛い登りが続く。左手にますます迫るディスカバリ−ベイ[写真No.46]、、、そして、、、やっとこさ着きました“大CHE[山同]”302m 頂上。ここも日陰なしッ! 全員にかなり疲労の色、会話もなくダンマリ、ボンヤリと風景を眺めている。三角点に集まって集合写真撮るのも忘れちゃった。   

↓ゆっくり休憩した後出発、今度は尾根伝いのなだらかなスロ−プを行く。目前に迫ってきた“榴花[山同]”と“老虎頭”[No.53]。右手のパラボラ群、これは下を走る高速道路からも良く見える無線塔だ。それを過ぎたら岩のコブから下り坂となる。

↓下り坂途中から見た右手下の道路は、ディスカバリ−ベイから空港高速路への接続路、その遥か彼方に空港も見える。荒れたガレ道の急坂下り[No.58,59]、、、ガレ道を下り切った所の丘から最後の“二白アウ”の谷部へ[No.61]。谷からまた登り坂を直進すると“榴花[山同]”へ至るが、我々はここから左折して下山コ−スを取る。荒れた溝状赤土道と生い茂った潅木、所々の岩、かなり歩き難い下山路だったがどうにかアパートの裏口に降り立った。

↓アパ−トの表側に出たら直ぐにバス道路。幸い直ぐに来たバスに駆け込む、ディスカバリ−ベイの埠頭までは10分ほど。今日の打上げは埠頭前のレストランの中では初めて立ち寄る店、料理は何となくタイ料理ぽかったけど? 皆の顔が赤いのは日焼け? それともビ−ルのせいかな?

↓帰りのフェリ−を待つ間、アイスを頬張る三人娘!? お〜い舟が来たぞ〜!

今日のコ−スは二度目だったが、前回2年前とは違って好天に恵まれ、素晴らしい景観を楽しめた。短距離ながら結構変化にとんだ面白いコ−スで、且つマイナ−なコ−スなので今日も誰一人他のハイカ−とは会わなかった。最後に見えた“榴花[山同]”と“老虎頭”、以前ディスカバリ−ベイから“老虎頭”だけは登ったが、前回も考えた今日の下山コ−ス、“二白アウ”から“榴花[山同]”経由で登ってみたいな〜!
【注】写真No.59 は仲間が撮影したものを借用。

過去の関連レポ−ト。
⇒[2002年5月20日]ランタウ島北東部縦走

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