[2004年1月4日] 畢拿山〜渣甸山
(Mt.Butler〜Jardine's Lookout)

《画像をクリックすると大きな写真になります。保存は大きい方を!》
《サ-バ-容量に限度があり古い写真は抹消しなければなりません。保存は早めに!》

コ−ス=MTR.太古-大風アウ-畢拿山-渣甸山-黄泥涌峡-灣仔

参考資料=「香港島 郊區地図2000年第十二版」
      「香港街道地方指南2001年版」

≪全般概要≫
2004年の初山歩きは手近な所で香港島の“畢拿山”(Mt.Butler)436mから“渣甸山”(Jardine's Lookout)433mを縦走するHKT-5-の逆行コ−ス。順行する類似コ−スは2002年10月に歩いたが、逆行コ−スは 2001年12月以来、実に2年以上も昔! 今日の参加者は新人の若い女性3人を加えて計11名。一気に平均年齢が下がるッ! 天気はMax22〜Min18度、湿度60%台の乾燥気味、晴れてはいるが春霞のような遠くがガスっぽい天気。地下鉄の“太古”(Tai Koo)駅から直接歩き出して、“康怡花園”(Korn Hill)の高層アパ−ト脇の車道を登って行くと“大潭郊野公園”(Tai Tam Country Park)に入る。ここはまた“Quarry Bay Extension”とも呼ばれWST-2-の終点でもある。

ここからスタ−トするコ−スはWST-2-の逆行でもあり、また途中から“康柏郊遊徑[5]”(Hong Pak Country Trail No.5)と呼ばれる木陰の多い山道。この郊遊徑は“大風アウ”(Tai Fung Au)に至る“柏架山道”(Parker Shan Rd.)の舗装坂道途中まで延々と続く。3.6kmもある木陰の郊遊路徑を終わって、今度は“大風アウ”までの舗装路の長〜い登り坂。登り終えた峠がHKT-5-の中継点でもある“大風アウ”、ここはいつも大勢のハイカ−が集う中継ポイント、小さな広場になっていてトイレも完備。しかし今日は特に人が多い所為か? 公衆トイレの悪臭が周囲に漂っていたッ! この峠の東屋裏の階段、正に心臓破りの急階段590段を登り切った所が“畢拿山”436mの頂上。

あとはトレ−ルコ−スどおりに下り、“小馬山”(Siu Ma Shan)の南側を横切ってガレ道の下りが続く。石切り場の横を通り抜けて更に下って一旦谷部まで下る。ここから再度400段程の階段登りが待ち受けている。やっとの思いで登り着いた“渣甸山”(Jardine's Lookout)433m。今日はガスが多くて残念ながら遠望が利かない。ここは香港が昔、英国統治時代の頃、東インド会社の流れをくむジャーディン・マセソン商会が自社の貿易船の香港Victoria Harbourへの入出港を他社よりいち早くキャッチするために四方に障害のない、香港島のほぼ中央に位置するこの場所を監視所としていたとのことだが、こんなHazyな天候の時には見晴らしも悪く、さぞや昔の監視員もヤキモキした事だろう!

“渣甸山”から南側に下って最後は“陽明山荘”傍のHKT-5-のスタ−トゲ−トを潜ってFinish。約8q、3時間の歩きでした。今日の打ち上げ食事会は正月初登山を祝って“陽明山荘”内の高級中華店! 仲間の一人がそこの住人のため部外者の我々も入店する事ができた。食後まだ日も高く、ビ−ルの酔い覚ましに“黄泥涌峡”(Wong Nai Chong Gap)の車道をテクテク歩いて下り、最後外人墓地を通り抜けて“Happy Valley”の競馬場近くから“灣仔”(Wan Chai)の街中、中心部までも歩いてしまった。“陽明山荘”から“灣仔”まで約5q。ト−タル13q強の歩きでした。
(HKT-5-:港島徑,Hong Kong Trail Satage-5-)
(WST-2-:衛奕信徑,Wilson Trail Stage-2-)

《写真の上にマウスを乗せると画像NO.が出ます! クリックすると大きなサイズに! 》
↓“康怡花園”アパ-ト群の近く、WST-2-の終点。この脇の道を進んで階段を上がった所にある“Quarry Bay Extension”の標識前で記念撮影。これより林道の登り坂を経て左折すると“康柏郊遊徑[5]”となって間もなく最初の休憩東屋に着く。小休止の後いよいよ“柏架山道”の標識に沿って登り坂と階段が続く、暑いッ! 汗が噴出してきた!

↓かなり登ったなぁ〜、と感じたころ一旦平道に出る。左手の岩の上から眺めると、まだ“康怡花園”アパ-ト最上階よりも低い位置、、、林道を進んで途中、怪獣の顔のような奇岩の前でハイ、ポ−ズ! 右上手には目指す“畢拿山”。曲りくねった山間の林道が続く。時折後ろに姿を現す“柏架山”のレ−ダ−ド−ムも、右手対岸の九龍側もガスでボヤケ気味!    、、、、、長かった3.6Kmの郊遊路徑も終わりに近づいてきた。

↓郊遊路徑はここで“柏架山道”の舗装坂道途中に合流する。傍の休憩ポイントでしばしの休憩をとる一同、、、会話が弾むッ! これより舗装坂道登りの始まり! 夏場はこの道も結構きついんだよなぁ〜! そして 、、、、間もなく “大風アウ”に到着。 辺り一面に漂う異臭! 何だこりゃ〜?沢山のハイカ−でトイレも順番待ちだったッ!

↓東屋の裏手にある階段、ここが“畢拿山”への心臓破り590階段だッ! ヒィ−ヒィ−ゼィ−ゼィー途中何度も呼吸を整えやっと登り着いた436m、フッ−! ここで大休止。“小馬山”のアンテナ鉄塔、次なる目標の“渣甸山”そしてガスに霞む“陽明山荘”。
                、、、、、一同揃って三角点によじ登り記念写真一発! 

↓下山はトレ−ルコ−スに沿って先ずは“小馬山”方面に向かって下って行く。“小馬山”の近くでHKT-5-とWST-2-の分岐点を通過、HKTは荒れたル−トが山中腹を曲りくねりながら続く。石切り場の金網横を過ぎたら段差の高い石段下り、左下方の湖は“大潭水塘”(Tai Tam Reservoir)。やっと谷まで下って引水道にかかる小橋を渡ったらまたまた登り階段の始まり! これより“渣甸山”頂上まで400段程の階段を登らなければならない。最初の“畢拿山”の階段ほど急ではないがやっぱり階段はきついッ!

↓階段途中から振向けば先ほど通った石切り場、右側に歩いて来たル−トも見える。そして、、、Jardine's Lookout頂上433mに到着! しかし残念ながらセントラル方面も、九龍側も遠望が利かず。
同じ場所から撮った前回の写真と比較してごらんッ!⇒写真NO.39写真NO.40
記念写真を撮って、、、、さぁ〜下山! 
    、、、、今日の〆打上げは何処で何を食べる? 早くも呑み喰いの心配! 

↓ここからはなだらか石段下りが続く。徐々に近づく“陽明山荘”。右手に見えるは昨年9月に登った“聶高信山”(Mt.Nicholson)。、、、この林の中の階段を下ると直ぐに終着! ここのゲ−トはHKT-5-とWST-2-両トレ−ルコ−スのスタ−ト地点だ。ゲ−ト前で一同小休止。お疲れ様でしたッ! 今日の〆は正月スペシャル版で“陽明山荘”!

↓山荘住人用のホテル風中華レストランで“飲茶”! さすがにここで裸になって着替える訳にもいかず、トイレに行ったら場所に不釣合いな登山靴姿のヤボったい男の出現に、従業員の冷たく訝しげな視線を感じる。今日ばかりはビ−ル、紹興酒もホドホドにお上品に振舞いました? 時刻はまだ午後2時過ぎ、、、ヒマつぶしと酒の酔い覚ましを兼ねて“黄泥涌峡”の車道を初めて歩いてみる、、、途中のバス停も通り過ぎて、、

↓“Happy Valley”競馬場だッ! 結局この長い自動車道路を殆ど下まで歩いてしまった。初めて外人墓地にも立ち寄ってみた。1840年前後の水難者の墓なども、、1840年と云えば清の時代、、、アヘン戦争のイギリス側の戦死者か? ホホォ−!!

今日のトレ−ルコ−ス上の二つの山の縦走は、オ−ソドックスなコ−スで2年ぶりそこそこに楽しめたが、予定外だったのは初めて“陽明山荘”から“灣仔”まで延々と車道の下り道を歩いた事だッ! 本来自動車専用道路なので歩くのは面白くも可笑しくもないし、しかも場所によっては危険だッ! しかし初めて歩いてみて車で素通りした時には気付かなかった周囲の景色や、これも初めて通った外人墓地、、、今日は“Jardine's Lookout”と云い、アヘン戦争時代の没者の墓と云い、、、、、
諸々香港の歴史の一旦に触れたような山行きだったなぁ〜!
過去の関連レポ−ト
*HKT-5-順行コ-ス⇒[2002年10月6日] Hong Kong Trail-4〜5,プラス

写真集TOP 履歴INDEX 主トレ-ル
コ-ス
標高
ランキング