本の紹介



日本語の本

森 達也 著『放送禁止歌』智慧の森文庫 2003年


二胡をひく人だったら,よく「竹田の子守歌」を演奏することと思います。 「京都地方民謡」としか説明されないこの曲に,深い深い背景があったことを, 私はこの本を読んで,初めて知りました。

あまり詳しい紹介はできませんが,最初からひもといてみると,「放送禁止歌とはなんなのか」と いうテーマそのもの,また森さんがある番組を放送する過程や,まるで読むだけで 自分がその場いるかのように感じられるようなインタビューの一部始終など, まるでミステリーを読むときのようなどんてん返しがいくつもでてきます。

「あたりまえ」というレベルで思考停止している「判断」の怖さというものを しみじみと思いました。

また,この本を貸してくれた人のひとこと:

 「デイブ・スペクターって見かけよりまじめやったんやな〜」

これ,私もまじでそう思いました。能ある鷹はツメを隠すといいますが,デイブの隠し方は あまりにも完璧すぎ!(05年7月読了 050809up)

※この本は2000年に出版された同名の本が文庫化されたものです。



藤原義勝 著
『総合的な学習で使える リサイクル手づくり楽器』
日本書籍 2000年


この本には実にいろいろな楽器の作り方が書かれていますが, 中国やその周辺の楽器で作れるのは

・胡琴(いわゆる二胡)
・馬頭琴

の2つ。紹介されているのは
・チャルメラ(スオナ)
・XUN(土+員)
・胡弓(いわゆる二胡)
・馬頭琴

の4つです。

本の表紙,藤原氏の名前の上には「民族楽器手づくり名人」の文字が。 神戸にいらっしゃるそうですが,いまもいろいろ活動してらっしゃるのでしょうか?

本来は,天昇楽団ができたときに,子ども向けの楽器教室+ホンモノの民族楽器の演奏 な〜んてコラボ企画を夢見て購入した本です。

でも現実はつてもなく,また最初の定演準備で自分もそれどころではなく,手元にこの本だけが 残りました。

こども向けの本ですが,管楽器・弦楽器・打楽器の仕組みや音高の違いが生じる原理等を 説明してあって,本腰を入れて読むとかなり歯ごたえのある内容のような気がします。 (たぶん03年購入,050809up)

※1文字誤植を見つけました。87頁 誤)定止 → 正)停止 です。


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