(1)温暖化のからくり
皆さんは、農家のビニ−ル・ハウスに入ったことがありますか。外がさほど
暖かではないのに、中は「ぽかぽか」していた覚えはありませんか。温室でも
同じことですよ。
ハウスの中や温室の中が「地球」と考えて下さい。すると外が「宇宙」と言
うことになります。宇宙は何も変化がないのに、地球の方がどんどん気温が上
がってしまうのです(温室効果)。それを「温暖化」といいます。
「地球」と「宇宙」の間にはバリアがあります。ビニ−ル・ハウスのビニ−
ルや温室のガラスに当たるものです。それが、薄いうすい二酸化炭素の膜です。
二酸化炭素の膜が厚くなればなるほど、宇宙へ逃げる熱が少なくなり、地球の
温度(平均気温)はどんどん上がってしまいます。
こうなると色々と困ったことが起こります。例えば、氷河が融ける、南極大
陸の氷(陸氷)がとける、と言ったことが起こります。その結果海面が上昇し
てしまいます。そのため、田畑が水面の下になったり、島国が水没して消えて
しまったり、波の強さが変わり堤防が壊れたり、いろいろ不都合が起こります。
もう一つ例を上げましょうか。雷鳥、コマクサ、ハヤチネウスユキソウ、エ
−デルワイスなどのような生き物は高山に生きています。これらの生き物は移
るところが無くなり、死んだり枯れたりして、滅びてしまいます。
(注)このほかにも、マラリアのような熱帯や亜熱帯の病気が日本でも発生す
る可能性が出てきます。
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