愛書家パティオログ 1997年8月〜10月



00047/00047 BZR12640  いち              はじめまして、辻まことのフアンです。
( 1)   97/08/02 22:37

はじめまして  時々RERDさせてもらっていましたが お仲間に加えていただけたらうれし
いです。パソコン歴半年,NIFTYに至っては3ヶ月という未熟者です。本とか書という文字を
見るとなにかおもしろそうなことがありそうで見過ごしにできなくて立ち寄ってしまうく
せがあるようです。と言うわけでおじゃまむしです。好きな分野は随想です。大正から昭
和の文学に興味があります。そもそも私がその世界に興味を持ち出したのは辻まことを知
ってからです。本人の本は少なく友人や知人によって語られているものが多くその交流の
多さにも魅力があります。それを探し読み広げていくうちに父親の辻潤とその交友関係に
まで至ってしまいました。今は古い本の山に何か眠っていそうな気がしているのですが、
なにぶん田舎暮らしで古書街を歩くという経験をしたことがないのです。野呂邦暢と沢木
耕太郎が好きだった山王書店のような古本屋は今でもあるのでしょうか。何やらここでは
古い本のリストなどもあるようで、そのうち辻まことの話題も出るかなと期待しています
。辻まことと辻潤の関係で話しの合う人に出会えたらうれしいです。今は串田孫一と草野
心平の親しんでいます。時々PATIOで遊ばせてください。



00048/00050 GHF00401  OYAGI       デパート古書展/OYAGI
( 1)   97/08/06 07:26

(デパート古書展)OYAGI

 暑中御見舞い申し上げます。

 今日からの新宿小田急そして明日から同京王と、古書展が続きます。さりながら小生、
夏休み期間中もお盆休み期間中も平常出勤。そして8月末からは、日曜出勤の嵐(;_;)と
いう有様。。。この二つの古書展は土曜日に1時間程度の急襲ということになりそうです
。
 しかし21日の新宿伊勢丹。これは、この夏一番のお勧め企画ですから、この日ばかり
はお休みを取り、しっかりと見る予定です。

 ↑それと、辻まことさんの本。これらの古書展目録にもちらほら掲載されています。
 画集やら随筆やら、結構人気があるようですね。そして父君の辻潤。朝のNHK連続
ドラマで森本レオが快演していました。主人公の夫が「吉行エイスケ」そして二人の子供
「淳介」も出で、昭和文学ファンにも興味が持たれる内容です。エイスケの本は初版以後
は、ずっと忘れられていて、昭和50年代はじめに冬樹社から2巻本の選集が出て復活の
きざしはあったものの、再び忘却のかなたへ・・。それだけに、いい企画と思います。
 同時代の「龍膽寺雄」の本が、講談社学芸文庫で刊行されましたし、国書刊行会から
エイスケの思い出をまとめた本も出ていますし、これに辻潤の本を読み合わせれば、大正
から昭和初めにかけてのモダンで先端的な日本の姿が彷彿としそうです。(^_-)
 あつ、それに、「シブイ本 坪内著」に紹介されていた「のらくろひとりぼっち 光人
社
刊」も先日入手して読破しましたが、小林秀雄の妹にして田河水泡の妻の著者が、モダン
画家にして、のらくろの作者の夫の奔放な生きざまを描いていて、飽くことがありません
でした。

 ということで、昭和初期の小説を読み漁ろうと考える今日このごろであります。


00049/00050 CXK02012  クレイン         古本市場またまた
( 1)   97/08/06 10:26

 先日の'古本市場’ですが、先月1日に入間の行政道路ぞい’本だらけ’の並び’セピ
ア’の斜前に開店しました。価格は東大和店と同じく
ひとまず95円コーナーあり。文庫と漫画も均一価格。定価390円まで→100円。定
価390円以上→200円。他の単行本は定価の40%です。発行されるスタンプ券も同
じものです。
 こちらも、やはりスーパー”ダイクマ”の隣です。ここ、前に音響の’サンスイ’の社
ビルのあった敷地です。
谷崎潤一郎の新書版全集が揃いでありましたので買っときました。定価180円ですから
、1冊につき180/40=72円。30冊×72冊=2160円でした。
関西より進出のもようです。本部は岡山県豊原市とのことでした。ここも、しばらく楽し
めそうです。
 ’本だらけ’にても、急遽7月28日より、今まで定価の半額、底値150円の文庫価
格が300円まで→100円、400円まで→150円、500円まで→200円、60
0円まで→250円、700円まで→300円、800円まで→350円と変わりました
。それでも
、ロマン文庫、学術文庫、岩波文庫他、は価格据置です。
 何組か’古本市場’で購入文庫の欠巻を’本だらけ’で買いもとめる会話を耳にしました。


00050/00050 BZR12640  いち              昭和あれこれ
( 1)   97/08/07 10:26

  こんにちわ!パティオに入ったら辻まことの情報がありました。うれしかったです。情
報を下さった方ありがとうございます。気をよくして、おぼつかない指さばきでまた書き
込みをします。昨日、「吉行エイスケとその時代」  東京四季出版を買ってきました。写
真が多く当時の風俗がよく分かります。野溝七生子の作品なども載っていて感激です。辻
潤に関しては1994年に開催された「ダダイスト辻潤展」に併せて発行された「虚無思想研
究」11号が組んだ特集を大変おもしろく読みました。いろいろな角度から生の辻潤が語ら
れています。精神病院での医師との対話では晩年の辻潤が見えるようです。ところで「あ
ぐり」の登場人物  辻本リンタロウは実在のどなたに当るのでしょう。ご存知の方がいら
したら教えてください。



00051/00051 GHF00401  OYAGI       RE:昭和あれこれ
( 1)   97/08/09 07:16  00050へのコメント

(う−ん)/OYAGI

 ↑たぶん「武田麟太郎」だと、睨んでいるのですがねぇぇ。小生は・・。
  吉行は1906年生まれ、そして武田は1904生まれ。年格好も合いますしね。
  しかし、武田麟太郎は、前回UPした「冬樹社版」選集の年譜には、交友関係が
  あったようには、読み取れないのです。そして辻潤も・・。
  かえって、龍膽寺雄のほうが、相手が変わるものの文芸対談の相手として頻繁に
  交流を持っていたようです。

  それと「あぐり」では、奇抜なデザインの美容室が登場していましたが、あれの
  デザインは村山知義だったんですね。

  抜けるような青空の土曜日。今日は午前中、新宿を駆け抜けます。



00052/00052 KHB11772  散人             歓迎! いちさん
( 1)   97/08/13 02:15

歓迎! いちさん

歓迎の書き込み、遅くなってしまいましたが、また宜ろしくお願いします。
辻まこと〜辻潤に興味をお持ちとか、
以前に、どなたか辻潤ファンだという方がおられたように思いますが、
PATIOとなってからはもうお越しになっていないのかもしれません……。

私の方は、高木護氏〜辻潤という流れで、興味を持っておりました。
「虚無思想研究」第10号の高木護特集というのは、持っているのですが、
それを見ると、第11号は、辻潤生誕百年を記念して辻潤展の計画云々が記述があり、
その予告通りに1994年に「ダダイスト辻潤展」が開催されたとのこと。
機会あらば、それらにあたってみたいと改めて思いました。

OYAGIさん、明治〜戦前ものについて、さすがにお詳しいようで、
「あぐり」なども、なかなか深くご覧になっているようですね。

ではまた……。

散人



00053/00053 GHF00401  OYAGI       デパート古書展/OYAGI
( 1)   97/08/13 07:35

土曜日/OYAGI

 先週の土曜日は、駆け足で新宿古書展めぐり。8/7小田急スタート。8/8京王
スタートでしたので、二日目の京王を覗こうと9:50分に到着。京王線改札前の
地下1階のエレベーターが、開店と同時にそく乗れますので、(1階正面入り口前だと 
ドアが開けられてから少し中を走らなくてはならないの・・)ここが狙い目。
ということで、一般客も含めて開店前には30名ほどが取り囲むように集まっていました
。
そして、わざとゆっくりと乗り込んで、最前部に立ちます。これだと、会場の階で開くと
すぐに出れます・・・。と、デパート古書展のコツ2題。
 そして、1Fでドアが開いたものの、「満員ですと」エレベーター・ガールのつれない
声に、1Fで待っていたらしいファン数名のが「まただよ−−−」と、ぼやくような声。
しかし、エレベーターは、一般客混載で、ほぼ各階ごとに止まり、今度はエレベーター内
の
古書マニアが「チッ!」と舌打ち。まいどまいどの人生模様です。
 無事到着した会場は、結構広々としていて、棚も多数。押し合うこともなく、ゆったり
と
見ることが出来ました。

 〇江南春 青木正兒 S16    弘文堂
 〇花祭  早川孝太郎 S30   岩崎書店

いずれも、箱付き初版で奇麗な本です。前者は中国学者の随筆・雑文集。後者は「猪鹿狸
」
という代表作を持つ民俗学者の、奥三河の同名の祭りを学術的にまとめた名著。いずれも
、
古書店では数千円の販売価格ですが、ここでは各1K。こんな格安本が見つかるから、
古書展めぐりはやめられません。ということで、気を良くして今日は急遽、横浜そごうに
出かけます。本当は、埼玉川口そごうも、二日目なのですが、こちらは遠くて・・。断念
。




00054/00056 KHB11772  散人             京都下鴨古書市
( 1)   97/08/14 12:30

最近ご無沙汰気味の古書店散策ですが、
京都でも夏の古書市の季節となったようです。

関東での各デパートでの古書市、うらやましい限りなのですが、
京都では、主なものでは下鴨神社の古書市のみという感じです。

埃っぽい神社の境内での開催ですので、
質の高さは望めませんが、
例年100円均一コーナーの袋売りを楽しみにしております。

とりあえず、今日行ってみようと思っていますが、
最終日(8/17)にも行くつもりでおります。

春の古書市では、均一コーナーが消滅してしまって残念でしたが、
下鴨でこのコーナーがなくなっていれば、
なんだかもう行く気は喪失してしまいそうです。

散人


00055/00056 KHB11772  散人             代理UP:泰俊氏「佛蘭西古書通信」再開!
( 1)   97/08/14 12:31

ホームページ時代に連載していました泰俊氏の「佛蘭西古書通信」、
今回、久しぶりに原稿を頂きましたので、掲載させていただきます。
非拡張HP時代は、何十回にもわたって連載していましたが、
今回は五回分に分載します。

せっかくPATIOとなったにもかかわらず、
春以降、私自身もNIFTYから遠ざかっていましたが、
アクティブの方も、ROMの方も、
非常に古くからの常連の方を除けば、
かなりメンバーが入れ変わってしまったようでもあります。

それと、話は変わって、インターネットのホームページのことですが、
先日、新刊書店にてインターネット関連の書籍を眺めていると、
ナツメ社の『インターネットイエローページ』では「愛書家ホームページ」、
ソフトバンク社の『ポケット版インターネットイエローページ』では
「古書店古書情報リンク集」をそれぞれ掲載していただいているようで、
なんだかとても嬉しい限りです。
ソフトバンク社の『ポケット版インターネットイエローページ』は、
この前の版でも掲載して頂いたとの連絡を貰っていたのですが、
この本を本屋で見たのは初めてでした。かなり平積みしてありました。

ちなみにホームページのアドレス以下の通りです。

【愛書家ホームページ】
  URL  http://web.kyoto-inet.or.jp/people/namaste/book.htm
【愛書家パティオのホームページ】
  URL  http://www.nurs.or.jp/~namaste/book.htm

と言った具合ですが、ではまた宜ろしくお願いします。

散人



00058/00058 MXJ01633  よこい           納涼古本祭り
( 1)   97/08/17 01:53

久しぶりの書き込みだなぁ(^^ゞ。

 こちら京都では散人さんも言っていたように「納涼古本祭り」(だったっけ?)
が行われてます。僕も初日に行ってきました。目録で4冊、申し込んでいたので主
にそれの当落を聞きに行くのが目的だったけど。ちなみに4冊ともSF・ミステリー関
連です。

 結果、4冊中2冊が当選。どうしても欲しかった2冊は落選で、ついでに申し込
んだ本が当選でした。世の中こんなもんね(^^;。2冊で5000円の出費。

 会場で購入した本は『十字路』江戸川乱歩(講談社ロマンブックス、200円)、『冬の
神話』小林信彦(角川文庫、100円)、『少年愛の美学』稲垣足穂(角川文庫、200
円)。講談社落語文庫を2冊、200円。コミックを1冊、『私の赤ちゃん -弘兼憲
史SF作品集-』(双葉社、300円)を買う。ブレイクする前の弘兼憲史は集めてま
す。

 話はかわりますが、昨日は漫画専門古書店「OKブックス」の目録が届きました
ので、3冊申し込みました。計3800円。当たるかなぁ?今日は、プランタン古本大
バザールの目録が届きました。2冊(正確に言うと3冊)申し込みました。計9000
円。これは当たったら凄いぞ!。伊勢丹は1冊だけ申し込みました。15000円の本
です。事前情報では、すでに10人以上の申込者があるそうな。

それと今月中に引っ越しをしますので、今、本の整理中です。もう大変です(^^;。
また、何かの口実を作ってオフをしたいですねぇ(^o^)ノ。

よこい@京都



00063/00064 BZR12640  いち              RE:ユリイカ/OYAGI
( 1)   97/08/26 20:14  00014へのコメント

  こんにちわ!  
間の抜けたレスですが…。

最近  このPatioにお邪魔するようになって、皆さんの古書店巡りをうらやましく思って
おります。
参加以前の書き込みを読ませて頂いたら、池内先生のことが書かれていました。池内先生
がOYAGIさんの手放した本を買われたとか…。
ファンにしたらドラマのような話です。古書店の雰囲気を想像するだけでわくわくするの
に、そんな経験をするなんてうらやましいです。  池内先生が辻まことのファンと知って
から追っかけをしています。もちろん書物の上でですが。いつも話題の多彩さに感心をし
ていましたが、納得です。以前女性誌で本の紹介をしていました。おかげで宮本常一を知
り、つげ義春を知り野呂邦暢を知りました。この4月に出された辻まことを書いた「見知
らぬオトカム」は一字一句噛み締めて読みました。

24日の朝日新聞の読書のページでは、「徘徊老人の夏」種村季弘著を紹介していました。
題名だけでは避けたいような本なのですが書評を読んで読んでみようかという気になって
います。

パソコンをいじりだしてからじっくりと本を読むことが少なくなりました。次から次と難題
が湧き起こり、この操作を覚えるまでは正直なところ本に身が入りません。出来てみれば
簡単なことなのにおびただしく時間を消費してしまいます。私も早く皆さんのように使い
こなしたい。本を読む手をちょっと休めてパソコンに向かうと言うかっこいい事が出来るの
はいつのことでしょう。
ところで
もしかしたら皆さん、とても若くないですか。カチューシャ世代とはいわないまでも、そ
れ相応のお年かと思っていました。まあ、フットワークのよさは若者ですが…。
皆さんの書き込みを楽しみにしています。


00064/00064 CXK02012  クレイン         全集のバラです。
( 1)   97/08/27 17:03

 今月は古書展いろいろ盛んでした、目録もいろいろ愉しめますね。古書店によっては、
前年の目録に掲示されてたもの、売れずにあったのものか、好評なのか、再度出たりしま
す。価格の方、昨年より下がったりしてたら、やはり売れ残しかもしれません。各所の目
録、数年遡
ってパラパラしてみると、案外な価格付けも目につきます。
 へえっ、ていうのもありです。これ、昨年の神田古本まつり目録の内、Y書店の展示品
でした。
100 心は孤独な猟人(マッカラーズ他)昭33年 荒地出版社 12000円
99 フィッツジェラルド集      昭32年 荒地出版社 20000円
98 修理屋(マラマッド)          昭44年 早川書房  8000円
97 バーナビー・ラッジ(デイケンズ)昭50年   集英社 15000円
96 マンスフィールド・パーク(オースティン)昭43年 集英社 10000円
95 説きふせられて・他(オースティン)  昭43年 河出書房 8000円
94 アメリカの悲劇(ドライザー)  昭50年 集英社 5000円
93 虚栄の市(サツカレー)河出書房新社 昭32年 8000円
92 響きと怒り・他(フォクナー)三笠書房 昭29年 7000円
91 ディケンズ三部作(ピクイッククラブ、骨董屋、マーティン・チャズルウィット)三笠書房 昭46 10万円
90 ミドル・マーチ(G・エリオット)上下/昭50年 講談社 30000円
83 ゲルツェン過去と思索/上下      昭39年 筑摩書房 10000円
82 ローマ文学集     昭41年 筑摩書房 10000円
81 ギリシャ思想家集     昭40年 筑摩書房 10000円
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
98 は小生、以前に紹介(この度、インターネット・ホームページでも紹介予定)の驚き発行です。
93と91を除き、
100と99は現代アメリカ文学全集(全20巻)。これ最近あまり見かけません。
97と94は1冊本メイラー「裸者と死者」も入ってた、大型の世界文学全集。
96は集英社・ベラージュ版・世界文学全集(全88巻)。
95は河出書房のカラー版「世界文学全集」(全38巻→全50巻+別2)阿部知二訳。
92は三笠書房の世界文学全集(全27巻+別巻4)。
90は講談社の世界文学全集(全103巻別1)。
81と82と83は例の筑摩世界文学大系(全96巻別2)。
と各社、世界文学全集ものです。
 一部、卒論用需要かもしれません。三笠書房のフォクナーは、一昔まえの高値。
90あたりは、この価格で全集まるごと買えちゃいそうです。筑摩世界文学大系のバラは
いまでもあちこちでお見かけです。こちらG・エリオットの巻、高値つきましたっけ。
 この類、BOOK OFFあたりでは、100円〜300円でしょうか。現に先日
92,82は立川店にありましたよ。



00065/00066 GHF00401  OYAGI       宮武外骨/OYAGI
( 1)   97/08/29 07:07

宮武外骨/OYAGI

 泰俊さんの「仏蘭西国愛書話」堪能しました。愛書学というか愛書道というか、
 哲学と信念を持って探書し蔵書する人々、そしてそれに値する内容・装丁・由来
 の本の数々・・・ただ、ただ溜息です。そして、その後のクレインさん紹介の、
 全集端本のトンデモ値段。これには、怒るより、この程度の店よと、笑ってしま
 いました。
 そして簡単に自己紹介、小生は42才ですが、18からの愛書歴で、旧漢字・旧
 仮名遣いの本も、バンバン読んでいます。得意、ジャンルは戦前の翻訳小説、同
 旅行ガイドブック、明治初期ボール紙表紙本、などなど。。です。

 と、前書きが長くなりましたが、実は中高年に最近はやりの「町を歩く」という
 ことの世話人めいたものを、ここ3年ほどやらされてまして・・(^^;;;)年に一度
 ですけど、今年は都立染井霊園・・六義園・・小石川植物園・・・竹久夢二美術館
 のコースを選定したのです。そして先日、世話人一同でためし歩き。
 そして染井霊園で「宮武外骨」さんの、墓地を発見。しばし、霊前に手を合わせて
 まいりました。ひっそりとした、落ち着いたいいお墓でした。隣接する寺には、芥川
 竜之介の墓、遠山金さんの墓、なんだか書物でしか知らない世界が、急に現実味を
 帯びて身近に感じられました。

 たしか「掃苔」というのでしたか、こういうお墓めぐり。たまにはいいものです。


00066/00066 CXK02012  クレイン         次々オープンです
( 1)   97/08/29 09:26

  昨日、ブックス・イトウ東大和店がオープン。開店サービスのボールペンと
 1000円ごとに三角クジ。1等は金券2000円、ハズレ100円券。
明治劇談・ランプの下にて(限定NO1328),岡本綺堂,青蛙房,1200,S40
日本怪談全集/T,U,V,W,田中しょう太郎,桃源社,各880,S49
部落起源論,石尾芳久,三一書房,800,1986
怪奇投込寺,山田風太郎,旺文,410,1985
灰とダイヤモンド,アンジェイェフスキ,旺文,550,1978
つげ義春流れ雲旅,つげ義春,旺文,340,1982
さすらいの青春,アラン・フルニエ,旺文,300,S47
さまよえる湖,スウェン・ヘディン,旺文,380,S50
SOSタイタニック,多数,旺文,380,S49
回想の百鬼園先生,多数,旺文,400,1986
南極新聞/上,多数,旺文,420,1982
南極新聞/中,多数,旺文,420,1982
百鬼園日記帳,内田百けん,福文,680,1992
第一阿房列車,内田百けん,福文,600,1991
きまぐれバス,ジョン・スタインベック,新潮社,160,S40
日本童謡集,寺山修二,カッパ,580,S47
性の世界記録,G・L・サイモンズ,カッパ,500,S50
完本・茶話/薄田泣菫,富山房,1983,11,25,
  他を購入し、クジ5回で一等2000+ハズレ400円券をいただきました。

◎B・C・Gでは
グランヴィル・花の幻想,タクシル・ドロール,八坂書房,3000,1993
児童本コーナーにて100円。底に赤丸のB印が付いてますからゾッキものでしょうか。
抄訳本ですが、荒股宏解説。

◎BOOK OFF鶴ケ島店では
  描くことは再び愛すること,ヘンリー・ミラー,竹内書店,5000,1972
を1000円にて。

◎先ウィークエンドにはドライブ。町田、翌日は前橋まで、足をのばしてきました。
町田ではブックス・イトウが7月末オープン。総じて他店より価格下げているようすでし
た。
近世人物夜話,森銑三,講文,講談社,280,S48,7,15,,
明治人物夜話,       講文,講談社,280,S48,10,15,,

◎その先にBOOK OFF3件。
内1軒では例の全品、オール半額セールしてました。
他店でも豪華本コーナーにて
新編・江藤淳・文学集成・5,河出書房新社,4500,S60,3,25,が300円

◎前橋方面はBOOK OFF各店、100円コーナーの内容にかなり差ありました。


00067/00068 VZD04644  元広 直樹    生物学に強い古書店は?
( 1)   97/09/14 12:39                     コメント数:1

こんにちわ。
いつも楽しく拝見させてもらっています。

私はインターネット上で古書店を
やっている元広といいます。
以降、よろしくです、ペコリ。

さて、お客さんから生物学関係の書籍を
買ってくれないか、と依頼がありました。
内容は養老猛司、多田富雄など
脳・進化関連の書籍のようです。

残念ながら当店はサブカルチャ中心に
品揃えしておりまして、
生物学関係については詳しくありません。

そこでお願いなのですが、生物学関係に
詳しい古書店をご存じないでしょうか?
もし適当なお店があれば、お客さんに
紹介してあげたいと思います。

よろしくお願いします。
(上記のような話題はここにはふさわしくないよ、
ということであればご指摘ください。以降、控えますので)

〜元広 直樹〜
E-Mail:Moto-Naoki@ma1.seikyou.ne.jp
    VZD04644@niftyserve.or.jp


00068/00068 GHF00401  OYAGI       RE:生物学に強い古書店は?
( 1)   97/09/15 07:51  00067へのコメント

 ↑ 恒例の、秋の神田古本まつりの目録、神田古書店連合会編集の「古本18号」
 の冒頭に、神田古書店街を有効に活用するためのガイドが掲載されています。
 それによりますと、

 ○幅広く自然科学系を置く店・・玉英堂、巌松堂書店、明倫館書店、悠久堂書店、
                金子書店、大島書店、四方堂書店
                                
 これらがあげられています。そして玉英堂、巌松堂書店、明倫館書店、悠久堂書店、
 に鳥海書房を加えて「動植物関係」の本が多い店とも紹介されています。

 もし「生物学関係の本」というのが、教科書系中心だと、総合大学の門前古書店街
 となるのでしょうが、ちゃんとした本やら図版中心本だと、あたってみる価値があ
 りそうですね。

 それと「インターネット古書店」経営とのこと、古書マニアとして古書店の内幕話
 が興味津々のところへ、&インターネットですから、是非とも「インターネット」
 での反応やら、苦労話やら、お聞かせください。



00069/00069 KHB11772  散人             RE:生物学に強い古書店は?
( 1)   97/09/15 11:59

もう、古書通のOYAGIさんから、
東京の古書店についての詳しいコメントがありましたが、
若干の思うところを……。

私自身も専門外とする所で、多田富雄氏というのはよく知りませんが、
養老猛司氏など脳・進化関連の書籍だと、
特に生物学系ということにこだわる必要はなく、
おそらく、現代思想系、学術系も扱う古書一般の店で良いのではと思います。

東京の古書店については、OYAGIさんからのコメントがありましたので、
ホームページを持つ古書店に関して言いますと、
もしも関係のない人からのメールが来て、
インターネット上では、どこか関係のありそうな所は?と尋ねられれば、
POP書房あたりは……と答えてしまいそうです。
(↑元広さんのお店でしたね?)
しかし、実際の所は守備範囲とされていないのでしょうが……。

とはいえ、やはり生物学系と言うことで、「古書店リンク集」で見れば、
東京の「古書・自然林」と福岡の「いるか書房」が、
自然系を守備範囲としているようです。
(リンク集をつくる時は、書いてある紹介文を参考にして、
目録を見たりするのですが、こちら方面のことはあまりよく覚えていません。)
あと、記憶は確かでないのですが、最近リンクに加えたどこかの書店が、
生物関係を趣味にしていると書いていたように思います。
しかし、脳科学を、これらの自然系・生物系の古書店が扱っているかどうかは、
実際の所はよく知りません。

それと、東京古書組合の「日本の古本屋」には、
専門別古書店一覧というのがあったように思いますが、
詳しい分類やどのような店があったかは覚えていません。
おそらく、範囲が神田から東京全体に広がるだけで、
OYAGIさんがお書きくださったこと同じようなことだと思います。

そもそも、そのお客さんがどこの人なのか知りませんが、
もし、インターネットと関係なく、京都の古書店で言うならば、
吉岡書店や福田屋など、学術書や古書一般、大学の古教科書類を扱う店だと、
それなりに扱っているように思います。

それと元広さんのお店は、
確かインターネット上で新規に開店された古書店だと
書いておられたように思いますが、
本のこと、商売のこと、古書組合や公安委員会の許可のこと、などなど、
興味津々であります。

ではまた宜ろしくお願いします。

散人


00070/00070 VZD04644  元広 直樹    アドバイス感謝。
( 1)   97/09/18 00:53

こんにちわ。
POP書房の元広です。

OYAGIさん、散人さん
アドバイスありがとうございました。

>>インターネット上では、どこか関係のありそうな所は?と尋ねられれば、
>>POP書房あたりは……と答えてしまいそうです。

そうですね。教えていただいた他店のサイトもざっと見たのですが、
こりゃ〜うちで買い取ったほうがいいのかな、という気がしてきました。
ちょっとがんばろうかな、と思います。

>>それと元広さんのお店は、確かインターネット上で新規に開店された古書店だと
>>書いておられたように思いますが、本のこと、商売のこと、
>>古書組合や公安委員会の許可のこと、などなど、興味津々であります。

えー、書きたいことはやまほどあるのですが、書くとしつこく、長くなって
しまうのが、私の悪い癖です。みなさんのお邪魔にならないよう、おいおい
参加させていただきます。

なんでインターネットで古書店をはじめる気になったか、と言いますと
僕自身がこんな古書店サイトがあるにちがいない、と希望を持って
ネット・サーフィンを始めたからです。

既存の古書店サイトは目録(印刷物)をそのままぶちこんだ形態
がほとんどで、お目当ての本があるマニアや研究者にとっては検索できるし
都合がいいのかもしれません。

しかし僕のような「何か面白い本ないかな〜」と本屋をぶらぶらするのが
何よりも好きな人間にとっては物足りないのです。

「ほしいものがなかったら、自分で作れ」というのがインターネットの鉄則
だ、と教えられました。で、自分で作ろう、となったわけです。

しかしみなさん、店をやるとさぞたくさんの本が読めるであろう、と
思われているかもしれませんが、そんなことは全然ありません。
中条省平というフランス文学者も言ってました。
「本を書くひまがあったら、1冊でも多く本を読みたい」
趣味の延長とはいえ、商いとは大変なもんだと最近感じています。

えー、なんかこのパティオにそぐわない文章になってしまいました。
ごめんなさい。次回からは具体的な情報を伝えるよう
努力いたします。ではまた。

〜元広 直樹〜


00072/00072 GHF00401  OYAGI       持ち込み売却談/OYAGI
( 1)   97/09/21 06:19

 持ち込み売却の三連発/OYAGI

 9月の蚤の市に出品した本の半分(12冊)ほど譲ることができ、「処分目録」分
 も2割程度(40冊)売れた今月上旬・中旬でした。
 そして、そのやりとりも一段落した今日(20日)以下の手配りで、これらの残り本
 のうち3割、約100冊の持ち込み売却を決行しました。

 和書3種・・・最寄り駅そばの、1日貸店舗を借りて、毎月「古民具骨董市」を
        単独で開催している、「無店舗現金販売」の古道具屋さん。
        その店で、不勉強に付け込んで (^^;;;)ごめんなさいぁぁぁい。
        買った「河洛餘數」という囲碁の本がその一。この本、文政四年に
        刊行された4巻本。「いくら?」と聞いたら「2千円はほしいです
        ね」と、言うので、「1千円にしてよ」と切り返すと「いいですよ」
        と、あっけなく交渉成立。隅っこのダンボールの中にあった本で、
        値段は検討がつきませんが、1800年代初めで4巻本の揃い、
        状態もよくしかも趣味関連本ということで、少なくとも20Kひょっ
        としたら40K位と!ホクホクで持ち帰った本です。
        その後、神田古本祭りの目録を読み返すと、以前にO書房が、
        この出版社から同年代に刊行した、やはり4巻の囲碁本を、48Kで
        値づけしており、\(^。^)/。
        でも、蚤の市に当初の見込から1割減じて18Kで出し、概ね古書店
        1/3で囲碁本好きな方に格安で頒けてあげようと掲載したものの、
        売れ残ったいわくつきの本です。        
        同じく蚤の市売れ残りの、昭和初期の嵯峨御流の秘伝書6巻本のうち
        5冊だけの揃い。これは揃いだと10〜8Kですが、1冊欠けながら
        奥伝があるということで、5Kという値づけでした。
        さらに、行き着けのS書店で0.5Kで購入した明治初期の
        1巻本の華道本、これは木版で状態良好、これは10倍はすると買い
        込んだ本です。以上3種、神田O書房に持ち込むと、花5冊本は、
        「さほど珍しい本ではありませぬ。しかし花一巻本は見込どおりで、
        囲碁本はいいですね、このあたりの本は数が少ないですからね」と
        買取担当の年配男性が説明し全部で30Kで買い入れてくれました。
        もともと筋のいい本で相応の評価があり、しかも購入価格が総額
        で2K程度となると、古書マニア冥利につきる感がありました。
        しかし、O書房は偉い!。販売推定価格の半額を、本を褒めつつ出し
        てくださったのですもの。でも、文政時代の本、書棚で丸1年、見て
        は戻し、見ては戻ししていたので、ちょっと寂しい気持ちも。。。。

 文庫等等   棚塞ぎの読み終えた文庫・雑書のたぐい紙袋1つ分です。これは、
        自宅最寄り駅側のH書店へ。脱サラしたらしい30代の店長の店で、
        店番の奥さんが買取もしますが、店の中に並べられる本中心だと
       「紙袋」1つあたり、500円。店前平台向けの古びた文庫・ビジネス
        書だと「いらない!」と結構、生活感覚あふれる値つけとなります。
        場所塞ぎ本の処分と割り切り、500円でOKとしました。

 面白本    これは、もちろん江口書店です。こちらは民俗・文化人類学・民芸
        など紙袋1つで相場が8K〜10K。今回は8Kでした。

 ということで、紙袋3つで38.5Kが本日の成果でした。このほか、雑誌・古文庫
 本など紙袋1つ分を区立図書館のリサイクル無料コーナーに寄付しましたので、都合
 100冊程度、本が処分できました。さっぱり、すっきり。今度は、スチール本棚に
 単行本びっしりの前列に文庫OR新書の二列並べ、その天部分の隙間に本、棚自体の
 上にも横ずみ、という状態なので、通気のためにも、奥の単行本を30〜40冊は、
 処分しようと考えているこのごろです。昨年の夏、通販でキャスター付きの3段整理
 棚を2個買い込みまして、ここに「処分本」は整理していますが、これが便利。
 捜索して、取り出しも簡単、普段は隅へおしのければ、部屋も広くなりますし。
 蚤の市&処分目録の両面作戦時は、これに処分本がてんこ盛となります。



00073/00073 KHB11772  散人             ○○△△大学「情報館」
( 1)   97/09/23 16:13

ご無沙汰です。
ここ数年、関西では各地で新しい図書館がオープンしていますが、
昨日は、新しく出来た○○△△大学の情報館(図書館)に行ってきましたので、
そのへんの話など……。

この△△大学は、かなり前から○○市内に高校があったように思いますが、
いつの間にか人文学部と美術学部を擁する大学を岩倉に開いたようです。
最近は市民講座などもやっているようですが、
今回は、「情報館」が完成し、
広く一般にも公開するとの新聞広告が出ていたので、
行ってみることにしたのでした。
新しい大学なので、どうせたいしたことはないのだろうと思っていたのでしたが、
行ってみて、びっくり、それなりにまとまった図書館で、
学外者でも、十分に楽しめる図書館だと思いました。

まず、本のことについて言えば、新しい本がかなり入っていて、
大型書店にいるような新鮮な楽しさがあります。
おそらく、オープンにあわせて、
特別の予算を組んで本を買い足したのかもしれませんが、
美術関連は言うに及ばず、現代の日本社会、世界の諸問題に対して、
かなり的を得た書架だという気がしました。
大学付属図書館の開架図書といえば、
古びた本が多くて、それでいて、どこの研究室にも置かないような、
どうでもよいような本の姨捨山という印象がありますが、
ここは、専門外の人間であっても、
誰でも楽しめるような本が並べられているように思いました。
例えば、テレビドラマの小説本があったり、
宮本外骨の「滑稽新聞」の復刻本などマニア向けと思しきものや、
サブカルチャー系の一般書、環境問題や人権などといった社会問題など、
誰もが興味をひくような本が書架に並んでいるように思いました。
見ていて楽しい本棚です。

その他のことで言えば、3階が開架図書のコーナーでしたが、
岩倉近辺の風光明媚な山里が見渡せ、のどかな雰囲気で、
今はテスト休み中のためか、学生数の割に座席数も多く、ゆったりしていました。
畳敷きの閲覧コーナーもあり、窓には網戸が取り付けられていて、
気持ち良い外気を入れることが出来るようで、
非常に快適な空間を目指しているようでもあります。

2階には、インターネットの端末もあり、結構快適な速度でアクセスできました。
インターネットのアクセス速度は、コンピュータの性能よりも、
回線の混み具合と、回線の相性によりますが、
meshnetに関しては、なぜだか、非常に低速になっていました。

1階にはビデオ関連、なかなか賑わっており、
地下1階が書庫で、電動式書架がならんでいますが、
開放されている部分には、たいして量はないようです。
学術雑誌・大学紀要のコーナーもありましたが、あまり揃えてないようです。
これらは新しい大学ゆえのハンデとも言えますが、
既存の大学のどこにでもあるものを、
わざわざ見に行く人もないでしょうが、
人文系のユニークな図書館として、今後が楽しみな気がしています。

ちなみに、閲覧だけならば無料ですが、利用者カードの発行には1000円いるそうです。
もう一度行ってみたいとは思いますが、
なにせ、岩倉ですので、直線距離では近くても、山を越えなければなりません。
冬になれば、雪も積もりますので、今のところは利用者登録を控えることにしました。


この近くでは、○○×立大学の付属図書館も一般に公開されています。
こちらは、無料で登録証を発行してくれますが、
貸し出しなどは不可とのこと。
インターネットの端末もあり、それなりの回線速度ですが、
本が少なく、残念です。
××大学も、もともと小さな大学ですが、
悪い意味での大学図書館の典型的な書架という気がします。
10年前と変わらない一般教養のレポートを書くのに利用するのなら、
この図書館で十分機能をはたすといえましょうし、
専門分野についても、研究室でそれなりには押さえているのでしょうから、
その大学の学生にとっては役立つ図書館なのかもしれません。
しかし、部外者にとっては、ほとんど読みたい本はないという感じでした。
とはいえ、雑誌のバックナンバーなど、かなり古いものから開架で見れますので、
また、行くかもしれません……。
それに、無料でインターネットも魅力です。

散人



00074/00074 CXK02012  クレイン         いとめ
( 1)   97/09/28 10:03

 御無沙汰です。超至急のソフト開発依頼があり、ただ今、最終段階です。インターネツ
ト・ホームページ「本いろいろ」もスタンバイ。プロバイダーも決まったのに、まだ載せてませ
ん。本譲渡コーナーの反応読めません(反応なければさしつかえないのですけれど)
BOOK OFF他、相変わらず定期訪問してますが、購入本の整理すらしてません。
 落着かずに、パラパラする本といえば、「ガロ」バック・ナンバーや書評本、相撲界八百長暴
露本、短編集などです。薄田泣薫「定本・茶話」富山房百科文庫もその手ですが、内の「
芥川の悪戯」エピソードでは「奉教人の死」を読んだ内田魯庵が偽底本とは思わず、稀覯
書「れげんだ
・おあれ」の借用を芥川に手紙にて依頼。その手紙を読んでるところに、東洋精芸会社の
社長の使いも、手紙をもって訪問。その稀覯書を上下揃って3,4百円(当時の)で譲っ
て欲しいという者。芥川告白、このように丸善の内田氏からも、借用依頼があるけど、手
元にない。
なにしろ偽書だから。
 今日でも、金銭にいとめない蒐集愛書家間々ありそうです。それにしても、大いに金銭
にいとめあり、の小生です。



00080/00080 GHF00401  OYAGI       神田古本まつり(^_^)
( 1)   97/10/24 07:26

 神田古本まつり/OYAGI

 ということで、9月から「残業」「休日出勤」の嵐で、その嵐はまだつづく気配い
 ですが、年に一度の本好きの大イベント。仕事をなんとかこなして、本日は神田に
 まいります。

 そして、明25日は、すずらん通りで「新刊本フェア」を、こちらは奥さんと
 のぞき、そののち昼食。そして、帰宅途中に、二つの福祉施設バザーと、駅前の
 まつり会場での「FMコーナー」を見て帰宅の予定です。

 さらに26日は、五反田古書会館を覗く予定。

 と、このように、古書探索の3日間となる予定です。
 しかし整理整頓をしなくては。。このいずれかの場所で、ノッポ・ヤセ・メガネで、
 「COSBY」とロゴのはいったリュックを持った、おぢさんを見かけたら、
 それが小生でありまするよ。


00081/00081 GHF00401  OYAGI       神田古書展での成果/OYAGI
( 1)   97/10/26 07:29

 24日は、9時45分到着。三省堂会場も岩波会場も、いずれも気の速い客が
 ぱらぱら。でも、こちらは冷やかし半分で見て、ほとんど成果なし。お目当ては、
 有志の書店が自分の店でやるバーゲン。一誠堂では「旺文社文庫 安藤鶴夫」本が
 3冊各100円。田村書店ははずしましたが、隣の小宮山書店のガレージセールで
 「シング戯曲集 松村みね子訳 箱」が、3冊500円コーナーに。架蔵のものは
 箱無し背ヤケでしたので、即差し替えです。これがこの日一番の掘り出し物でした。

 25日は、9時半到着。お目当ては10時半からの、すずらん通りで開催の新本の
 バーゲン。これも先日同様、棚に並ぶ側からポンポン抜いていきます。明治人物逸話
 事典 森銑三著 東京堂刊 が、東京堂ブースで7800→1000など。白水社、
 昌文社、早川書房、東京創元社などなど、お目当てのブースを覗いて、実に40冊は
 買い込みました。便乗のすずらん通りの古書店店頭のバーゲンでは、100円の棚
 から絶版文庫ばかり10冊抜きました。と、リュックと手提げ二つにいっぱい。

 しかし、時間は11時。次は「五反田古書会館」で初日の「本の散歩道展」を急襲
 です。この古書展は「なないろ文庫ふしぎ堂」さんなんかが中心で有志7店舗ほど
 で開催し、この5月に次いで2回目です。1階の外台は単行本・文庫・新書・雑誌 
 なんでも100円。しかし、嵐の後とて、成果なし。
 2階では、古雑誌の山をガサゴソ。と、ありました大正時代の「江戸研究」雑誌。
 三田村鳶魚・林若樹などが書いています。戦後すぐの薄い漫画本。全部で5冊買い
 値段はななんと*百円。

 ということで、今年も充実の神田古書ウイークでした。でも、整理が大変だぞ。。


00082/00082 KHB11772  散人             神田の古本祭り
( 1)   97/10/26 22:14

どうも、こんにちは。
私の方は、先週に書き込みをしてから、
信州に出かけておりまして、
神田の古本祭りは、初日の金曜日に立ち寄ることが出来ました。
今回は、パソコン類は持って行かなかったので、
PATIOをのぞくことが出来なかったのですが、
OYAGIさんとも、どこかですれ違っていたかもしれません……。

金曜日、神田に着いたのは、早かったのですが、
バイクをどこに止めようかと迷っていて、
戻ってきたのは、10時を少し過ぎてしまいました。
まずは第一勧銀前の青空市からスタートし、
その後は各店舗、古書会館は昼過ぎに行きました。

神田の古本祭へ行ったのは今回が初めてでしたが、なかなかの盛況ぶりで、
青空市では、私の好きな格安本もあり、それなりの収穫もありました。

その前日は、青梅街道から入間、所沢方面に出かけて、
「BOOK OFF」や「古本市場」、「本だらけ」といった、
おそらくクレインさんが行動半径とされている近辺の一部をまわってきました。
ここでも若干の収穫があり、また、その前に信州で買った本とあわせて、
神田から宅配便で送りましたが、
私の帰宅よりはやく昨日のうちに到着していました。
詳細はまた後日報告できればと思っています。

そう言えば、昨年の今頃でしたか、
三軒茶屋でOYAGIさんにお目にかかることが出来ました。
あれから一年が経ったかと思うと、月日流れの早さを身に染みます。

昨年は、急な行程で、OYAGIさんにはご迷惑をおかけしましたが、
次回こそは、ゆっくりと日程を考えて、オフ会をしたいものです。
その節はまたぜひ宜ろしくお願いします。

散人



00083/00083 GHF00401  OYAGI       お疲れ様でした/OYAGI
( 1)   97/10/28 07:14

 散人さん、神田を含めての各地の古書探索旅行、お疲れ様でした。成果は、どうでした
 でしょうか?。オフの話、お声かけいただければ、いつでもOKですよ。また例によっ
て
 古書談義や日本酒談義に花を咲かせましょう。

 最近の成果をUPします。古書店の隅に、絵葉書や小冊子など箱に入れて、売っている
 場合がよくあります。三宿の行きつけの「S書店」もそんな店の一つで、以前古いメン
コ
 がたくさん出て、マニアが狂気乱舞してすべて買い求めたという伝説もあります。
 その箱の中の量が増えているので、気になってのぞきましたら、古い小型の和本が1冊
。
 題簽は半分取れ、中も刊本ではなく写本で、しかも朱入れの跡が点々。でも、後書きを
 見てびっくり。

 佐藤信淵、号「椿園」の口述した内容を書き取ったものらしいのです。
 彼は、秋田の出身の江戸後期の経済学者(1769〜1850)です。この方が、弟子
に
 講義した「戦術論」の一部(第二・第八)を書き取った本で、嘉永元年(1850)発
行
 とありますから、本当に最晩年のものと言えます。内容も、興味津々で、
 ◯阿片戦争の時に、清国軍が守備する沿岸の要塞を、イギリス軍が艦砲で沈黙させ、
  次いで陸兵を楊陸させて占領。この戦法の詳細と有効性を論じています。(第二)
 ◯大砲を中心にした砲兵隊の体形と運用。陣形を3つ紹介しているほか、機動性を論じ
て
  います。この部分は、10年ほど後の南北戦争で、文字どおり「ピストル」のように
、
  砲兵隊を運用する戦法が効果をあげたのが言われていますので、まさに最先端の内容
  と言えます。

 写本とは言え、教科書として弟子に回覧されたものらしく、字も端正で読みやすく、
 現在堪能中です。




[続きを読む]


《愛書家ホームパーティー過去ログ総目次》