愛書家パティオログ 1997年11月〜12月


00086/00086 VEB02220  天縁             京都青空古本祭り
( 1)   97/11/08 02:02

 みなさまたいへん御無沙汰しております、LZFRあらため天縁です。

 このところ、学生のくせに何故かたいそう忙しく、古本屋めぐりもろくにできず
に欲求不満がたまっておりましたが、その欲求不満を晴らすべく、10月30日に、
京都の百万遍知恩寺で行われている青空古本祭りに行ってまいりました。

 まともに古本を漁るのは、本当に久しぶりなので、錆びついた古本魂に気合を入
れつつ知恩寺に向かいました。京大の向かい側にある知恩寺に行ってみると、境内
に沢山のテントや平台が立ち並ぶという、古本心を熱くさせる風景が広がっていま
した。
 私はまず、大学で貰ったチラシを見て目星を付けていた児童文学コーナーに向か
いました。相変わらずずっと探している草山万兎の『ゲラダヒヒの紋章』がないか
どうか確認するためです。各店から集められただけあって、結構な数の本がありま
したが、残念ながら『ゲラダヒヒの紋章』はありませんでした。やっぱり、河合雅
雄全集を買うしかないようです。
 100円均一コーナーは、状態の悪い本ばっかりで今一つでした。
 チャリティ・オークションや入札コーナーでは、全集ものなどが大量に置いてあ
りました。チャリティ・オークションでは、せり市のような感じで値段が決まって
いたようで、進行役のおじさんの声が会場に響いていました。
 さて、色々な古書店が出ていたのですが、個人的に今回の目玉は、ほとんどの本
があらかじめ付いた値の半額になるシルヴァン書店でした。ここは結構美術書が多
く置いてあったので、本を見るのもなかなか楽しかったです。私は、 JEAN-MARIE 
POUMEYROLという人のえらくグロテスクでエロティックな画集を買いました。値札に
ついていた値段は3500円だったので、半額で1750円になり、画集としては
かなり安い値段になりました。また、100円で中公新書の堀米庸平氏の古典的著
作『正統と異端』を見つけたので、購入しました。
 谷書店の平台を見ていると、竹内健が訳している本を見つけました。エオン・エ
キスという仏人の書いた『強姦の形而上学』という本なのですが、おそらく『薔薇
の悪魔』を書いた竹内健であっているでしょう。内容は、表題の通りフェミニスト
が読んだら激怒するようなもののようです。1977年発行という事で大分古く、
ところどころ線が引いてあるものの500円と大変安かったので、キテレツ本とし
て思わず購入してしまいました。
 萩書房では、この前出たばかりの篠山紀信の『少女革命』が出ていました。この
ところの彼の少女写真は、少女を愛玩動物のように、見る者の従属物とするような
凡百の写真とは逆に、少女を得体の知れないものとして撮っているので、非常に面
白いです。写真の中の少女の多くが、キッとした厳しい目をしてこちらをにらんで
いるのです。これは、ある意味で、見る者の特権的な立場というものを揺さぶるよ
うな感じで、ハッとさせられる感じがあり、かなり新鮮な感じがします。新刊で買
おうかと思っていたのですが、せっかく安く返るのだからと迷わず購入しました。
 多くの店の多くの本を見ていると、買おうか買うまいかと悩むような本が出てき
ます。私が迷っていたのは、欧文堂にあった何冊かの写真集、特にドイツで出版さ
れた女性の裸体写真の古い写真集と、赤尾照文堂にあった吉田八岑の悪魔学書、井
上書店にあったジョエル・ピーター・ウィトキンなどの写真集でした。全部は、買
えないので、一冊だけ買おうと思ったのですが、欧文堂の古い裸体写真集は、48
00円と値段が高かったことと、古い裸体写真はかなり見飽きてきたということで
止め、吉田八岑氏の本も悪魔学の本は今ではかなり氾濫していることと、プレミア
がついていたという理由で止めました。
 そこで、井上書店に置いてある写真集の中から一冊を選ぼうと思ったのですが、
それには値段が非常に安かったという事もあります。余り数は置いてありませんで
したが、国内の本は半額以下、洋書でも数千円という安さです。洋書の写真集など
は、ちょっとした薄い写真集でも平気で7、8千円するのに、ウィトキンの厚い写
真集が、3500円で売っているのです。写真集をこんな安く買える機会は、そう
はないと思ったのです。佐伯俊夫の初期作品集は二万円もしていたのですが(^^; 
 まあ、色々と悩んだ末、トレヴィルから出版されたクロード・アレキサンダーの
写真集を買いました。定価6695円が3000円という格安の値段でした。この
写真集は、かなりグロテスクなボンデージな感じの写真集です。コルセットで締め
つけられたり、ロープを巻かれたりと、拘束され、ゆがめられた肉体ばかりが大判
のページいっぱいに映し出されており、見ててきついなあ・・・と感じつつも、か
なりインパクトを感じる写真集でした。

 とだいたいこんな感じで、私はひさしぶりに古本魂を満足させることが出来まし
た。やはり、古本を探すのは楽しいものです。やはり、私も古本屋ジャンキーにな
ってしまったようです。屋外ということで、夕方は風が冷たく凍えるような思いも
しましたが(^^; ゼミの発表も終わり、一段落付いたので、これから色々と古書店め
ぐりも再開しようかと思っている今日この頃です。

                           VEB02220 天縁



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00087/00087 KHB11772  散人             京都古本祭り
( 1)   97/11/13 14:02


またまたご無沙汰してしまいました。

天縁(LZFR)さん、こん**は。(**=にちorばん)
京都の古本祭りには初日に出向かれたようですが、
私は二日目と最終日に行ってきました。
最終日には、期待の500円袋売りもあり、
古雑誌を含めて25冊袋に入れることが出来ました。
もっとも、あの百円均一コーナーの本ですので、
そんなに期待も出来ませんが、まぁそれなりの収穫という気がしています。
あと、最終日は、臨川書店でもやっていた半額セールでも、少々収穫がありました。
時間を見つけて、また詳細を報告したいと思っています。

京都の古本祭りも終了し、先週末から浜松に出かけておりまして、
あちらで、何軒か古書店巡りを楽しんできました。
BOOK OFFや地元の古書店や、新旧入り交じっての散策となりました。
おそらくBOOK OFFを意識して、大胆な値下げをやっている店もあり、
なかなか良かったと思っています。
とはいえ、15冊程の収穫でしたので、
今回はバイクに積んだまま、帰ってきました。

以下レスです。

》100円均一コーナーは、状態の悪い本ばっかりで今一つでした。

私も毎度そのように思っているのですが、
ついつい買ってしまうことがあります。
二日目も、あの中から、買い物をしました。
貴重なものはないのでしょうが、
ここ数年で出た新しい本があることもありますし、
明治大正期の状態のそれなりの状態の本も混じっているので、
ついつい漁ってしまいます。

》 さて、色々な古書店が出ていたのですが、個人的に今回の目玉は、ほとんどの本
》があらかじめ付いた値の半額になるシルヴァン書店でした。ここは結構美術書が多
》く置いてあったので、本を見るのもなかなか楽しかったです。私は、 JEAN-MARIE 

私は素通りしてしまいました。
私が行った頃には、良いのはもう出払ってしまったのかもしれません。

》 とだいたいこんな感じで、私はひさしぶりに古本魂を満足させることが出来まし
》た。やはり、古本を探すのは楽しいものです。やはり、私も古本屋ジャンキーにな
》ってしまったようです。屋外ということで、夕方は風が冷たく凍えるような思いも
》しましたが(^^; ゼミの発表も終わり、一段落付いたので、これから色々と古書店め
》ぐりも再開しようかと思っている今日この頃です。

また、楽しいご報告、お聞かせください。

ではまた……(^_^)/~~~

散人


00088/00088 GHA00250  MAL           ご挨拶が遅れましたが・・・
( 1)   97/11/19 23:14

みなさん、こんにちは。初めまして。
数カ月前から参加はしていたのですが、皆様非常に詳しい方ばかりなので、ちょっと
恐れてなかなか書き込めませんでした。

今日はたまたま地元の本屋で少し掘り出し物があったので、ようやく書く材料が出来
ました。

仕事の帰りになんとなく古本屋に立ち寄って、なんとなく安くて面白そうな本を探し
ていました。海外文学の棚でミッシェル・ビュトールの「段階」竹内書店というのを
見つけて、まあ買って置くことにして、なんとなく足下の未整理の本に目が止まりま
した。

まだ値段を付ける前だなというのがわかる状態でした。その中にやけに古そうな本が
有ったので引っぱり出して見ると、バルザックの「風流滑稽譚 壱」と書いてある。

久々に血が騒ぎました。

私は以前同じ店で、新潮文庫版の「風流滑稽譚 1」をバラで見つけたことがあり、
1冊だけ持っていました。そして全3巻であることも知っていました。

足下の山を良く見ると、「風流滑稽譚 壹」と「風流滑稽譚 弐」があります。しか
し2冊です。ますます血が騒ぎました。どう考えても同じところからまとめて出たも
のでしょうから、未整理の中に3巻目が混ざっている可能性は高いと思いました。そ
して左右の未整理本をひっくり返しまくると、おお、なんと見事に「風流滑稽譚 参」
が出てきました!

さあ、あとは主人がこれをいくらで売ってくれるかです。それほど格の高い店ではな
く、アダルト本やマンガ・文庫が中心の店ですから、格安の可能性もあります。けれ
ど以前に、昭和20年代の橘外男の単行本が3冊ほど、それぞれ2000円前後で出
たこともあり(これも掘り出し物!)、多少高い値段になるかも知れません。

努めて冷静に他の本と一緒にレジに持って行き、「あ、すいません、これ値段がない
みたいなんですけど、いくらくらいですか?」と聞きました。
「ああ、これは・・・」と主人(若いです。30代かな?)、「紙が悪い頃の本です
からねぇ、安くていいですヨ」。ドキドキ。
「ええっと、これは続きがあるのかなぁ・・・」と主人奥付やら解説を見る。ドキド
キ。
「えっと、ここに書いて有りますけど、3巻で全部みたいですよ」と私。
「そうですね〜、3冊で500円でどうでしょう」
「はい。結構です」
包んでもらうとさっさと店を出ました。

家に帰ってきてじっくり検分。なんと、新潮文庫があるくらいだから新潮社の単行本
だとばかり思っていたら、新樹社でした。訳は小西茂也で新潮文庫と同じ。驚いたの
は装丁関係で、題字が永井荷風、装丁が向井潤吉でした。挿画はギュスターヴ・ドレ。
向井潤吉って東北の民家の絵とかが有名で、世田谷区には向井潤吉のアトリエを改造
した小さなギャラリーもあります。

で、この本、3冊とも昭和23年の6、7、8月に出た初版でした。

こんなのが揃って出たということは、誰か死んだかなんかしたのかなあ、などと思い
は尽きません。戦後間もなくの出版というのも凄いけれど、それが今頃になって私な
どの手に入るとは・・・。当時購入し、最近まで保存していたどなたかがいるわけで
すね。

まあ、こうした話は、この部屋にいらっしゃる方々にはお馴染みのお話でしょうが、
自己紹介代わりに書かせていただきました。

今後ともよろしくお願いします。

                                           --- 97/11/19(水) 22:37 ---
                       _/_/_/ MAL _/_/_/
                                in
  ***   FART・FTEA・FOS2・FCOMEDYS・FTRON・FSUIRI・FINTRA・FUNIX   ***

 http://www.st.rim.or.jp/~mal/



00089/00089 KHB11772  散人             MALさん、こんにちは。
( 1)   97/11/23 12:17


またまたご無沙汰してしまいました。
不安定な世情が続いていますが、皆様、如何がお過ごしでしょうか?
私の方は、今のところは相変わらず平穏に暮らしております。
連休中日の日曜日、こちら関西は、気持ちよい晴天ですが、
ホームページのメンテナンスをしたりして、一日が終わりそうです。
古書店散策記も時間があれば、書きたいと思いつつ、どうなることやら……。


MALさん、こんにちは。
最近は、休眠状態が続いていますが、また宜ろしくお願いします。

》足下の山を良く見ると、「風流滑稽譚 壹」と「風流滑稽譚 弐」があります。しか
》し2冊です。ますます血が騒ぎました。どう考えても同じところからまとめて出たも
》のでしょうから、未整理の中に3巻目が混ざっている可能性は高いと思いました。そ
》して左右の未整理本をひっくり返しまくると、おお、なんと見事に「風流滑稽譚 参
》」が出てきました!

同じ所からまとめて出てきたから、ある筈だと思って探す……、
さすがベテランという感じですね。

》さあ、あとは主人がこれをいくらで売ってくれるかです。それほど格の高い店ではな
》く、アダルト本やマンガ・文庫が中心の店ですから、格安の可能性もあります。けれ

おそらく、どんな本でも貴重だと思う人には貴重でも、
そうではないと思う人には、単なる古本ですから、格安の可能性もあるのでしょうね。

京都古本市の各店共通の百円均一コーナーには、
そういう意味でも、意外な掘出し物に出会える可能性が高いように思っています。


》努めて冷静に他の本と一緒にレジに持って行き、「あ、すいません、これ値段がない
》みたいなんですけど、いくらくらいですか?」と聞きました。
》「ああ、これは・・・」と主人(若いです。30代かな?)、「紙が悪い頃の本です
》からねぇ、安くていいですヨ」。ドキドキ。
……
》「そうですね〜、3冊で500円でどうでしょう」
》「はい。結構です」
》包んでもらうとさっさと店を出ました。

何とも嬉しい瞬間でしょうね……。


》こんなのが揃って出たということは、誰か死んだかなんかしたのかなあ、などと思い
》は尽きません。戦後間もなくの出版というのも凄いけれど、それが今頃になって私な
》どの手に入るとは・・・。当時購入し、最近まで保存していたどなたかがいるわけで
》すね。

京都では、ここ数年、昭和初期あたり以降の本が、大量に格安で出ている気がします。
明治・大正期の本はいうほどありませんが、
昭和初期以降は、本の出版数がますます増加し、
本の大衆化が進んだという時代背景と、
その頃に本を蒐集されていた方が物故されたり、
引越しされるなどして、蔵書が市場に出ることなどが、
影響しているのだろうと思っています。

おそらく、現在、物故されているのは、
大正〜昭和初期にかけて生まれた人が中心かと思われますので、
その人たちの蒐集していた本が、
今後も多量に市場に溢れ出る可能性があるだろうと思われます。
そうなれば、貴重な本と、そうでない本の差が、
ますます鮮明になっていくのかもしれません。
完成した蔵書家の人にとっては、
資産価値の減少という嘆かわしい事態が起こるかもしれませんが、
これからの蔵書家・蒐集家としては、何とも嬉しい事態です。
あくまでも、本が市場に出るという点に関してですので念のため。

ではまた……(^_^)/~~~

散人


00090/00091 HGG01453  OBA              ビアズリーと世紀末展
( 1)   97/11/23 23:01

 完全にご無沙汰状態でした。たまには書き込まないと……

 昨日、新宿の伊勢丹美術館でやっている『ビアズリーと世紀末展』を見てきまし
た。
 ビアズリーは当然として、その他、チャールズ・リケッツ、ロレンス・ハウスマ
ン、ハリー・クラーク、アラスター、シドニー・ハーバート・サイム、ウィリー・
ポガニー、アーサー・ラッカムといった作家の作品も展示されていました。ウィリ
ー・ポガニーを見て、蕗谷虹二や高畠華宵に影響を与えたのでは、という気がした
のですが、どうなんでしょう?

 直筆画ももちろんありましたが、大部分は版画など何らかの形で印刷されたも
の。こういう人たちの場合、最終的な作品は印刷されたものでしょうから、これは
正解だと思います。
 書物については、ビアズリー関係だけでも、『アーサー王の死』、『The 
Studio』、ワイルド著『サロメ』、『The Yellow Book』、『The Savoy』などな
ど、多数、というほどではありませんが、結構展示されてました。装丁か、さもな
れば、図版の一部くらいしか見られないのが辛いところですが……。
 11月30日まで開催、その後は来年(1998年)3月4日〜3月22日まで奈良
そごう美術館、続いて4月3日〜5月10日まで岐阜県美術館で開催されるとのこ
とです(何でこんなに間が開いているんでしょう?)。
 19世紀末から20世紀初頭のイギリスの挿絵に感心のある方はぜひぜひ見に行
かれることをお勧めします。

************************************
National Diet Library (国立国会図書館)
HGG01453@niftyserve.or.jp
fwic5057@mb.infoweb.ne.jp
oba@ndl.go.jp
http://village.infoweb.or.jp/~fwic5057/
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00091/00091 GHF00401  OYAGI       五反田古書展/OYAGI
( 1)   97/11/25 07:02

 ご無沙汰いたしております/OYAGI

 このHPは、毎日のぞいてはいるのですが、書き込みはしばらく、ご無沙汰でした。
 しかし、先日かなりの古書通の方の新規参入&掘りだし譚。
 そして散人大兄のリレー書きこみ。
 さらには、伊勢丹美術館の展示会の感想など続きましたので、
 小生もしばらくぶりにUPさせていただきます。

 まずは最近購入した、新刊書で愛書家向き本2冊の紹介。

 書物/森銑三&柴田宵曲 いずれも愛書家でかつ近世史・民俗学関連の随筆を多く
    岩波文庫10月  書いた方々です。しかも二人は気の合った友人どおし。
             その二人が戦後間も無く出版した同名の本の文庫版です。
             小生、単行本は持っています。全編、筋のとおったいい
             書物随筆がてんこ盛りの本です。

 日本文庫大全      これは、あの「ぶんこやさん」と、紀田順一郎氏とで編纂
    ダイヤモンド社  した、全巻文庫!文庫の本です。もちろん、絶版・品切れ
             リストも完備していて、この方面の集大成本という内容で
             す。通読していて「中央公論文庫」の編集方針の大転換の
             話しが出ていて、以前この文庫でしか読めなかった、多く
             の名著が、再刊や刷り増しの可能性がないということで、
             「いまのうちに揃えないと」と焦燥感が・・・・・・・。

 そして先日の五反田遊古会の成果は(11月22日)最高でした。神田古書会館での
 古書展は、名の通った店が選りすぐりの本&店の棚に出ない在庫本を展示・販売とい
 う感じで、珍しい・面白い本を、安く・たくさん買い込む、という購入パターンの
 小生にはいささか食い足りない感じがあります。唯一夏・冬の「我楽多市」がそれを
 かろうじて満たす位でしょうか・・。その「我楽多市」が毎回!というのが、この
 南部古書会館で毎月開催の古書展です。
 ということで今回も「絶版・品切れ文庫」を@100で数冊。そして「幻想・怪奇」
 部門の翻訳小説の昭和初期版も数冊。
 やはり、年末で在庫処分ということでしょうか、普段の会よりさらに安いものも多く
 これらの本はすべて鉛筆の値付けが2本線で消されて、その値段の1/5〜1/4の
 値段となっていました。絶版・品切れ文庫の強気値段が1/5というのは当然という
 気もしますが、翻訳小説がその値段というのは、状態もいいだけに少し寂しい気もし
 ます。

 ということで、いよいよ12月。「蚤の市」での処分の後に、処分目録での最終処分
 そして年末・年始の各種デパート古書展。自宅の書棚を睨んだ探書行き続きます。





00094/00096 HGG01453  OBA              『書物』と蔵書印紹介
( 1)   97/11/29 10:50


>書物/森銑三&柴田宵曲

 私もこれは読みました。面白い上に、非常に勉強になりました。当時から、
出版物の質の低下を憂えていた点なども刺激的です。
 先日、うちの職場で最近『本とコンピューター』という雑誌を編集してい
る、津田海太郎さんの講演があったのですが、その時、この『書物』を取り上
げて、森銑三は、商業出版の欠点を補うものとして、個人による自費出版と、
図書館による復刻などの出版を考えていたのではないか、そうであるなら、も
し森銑三がホームページの発展や、電子図書館による古典籍資料のデジタル化
という動向を見たら、喜んで賛成するのではないか、という話がありました。
そういう読み方は全然していなかったので、ちょっと目から鱗が落ちた感じで
す。

 それから、手前みそですが、『国立国会図書館月報』1997年11月号に、岡不
崩(おか・ふほう)という、戦前に活躍した画家・本草学研究家の蔵書印と略
歴を紹介する原稿を書きました(早速誤字をを見つけてしまい、がっくりして
たりします)。もし、機会があれば(あんまりないかもしれませんが……)ご
覧ください。
 同じ号には、今年新たに国会図書館の貴重書に指定された資料の簡単な紹介
がのっています。『顕戒論』〔元和3年刊)、『保元・平治物語』(慶長年間
刊)といった古活字版や、明治初期の新聞雑誌(『高地新聞』・『京都博覧会
新報 付録物品目録』など)が中心です。

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00095/00096 GHF00401  OYAGI       今年の収穫/OYAGI
( 1)   97/11/30 09:10

 森銑三&柴田宵曲の古書談義。古書マニアにはこたえられない本です。(^^)
 それと講演会での森翁についてのオマージュ。ほんとうに目から鱗です。どんな分野
 でも、信念を持って筋を通して仕事をして、時代をはるかに先回りする「天才」がい
 るということですね。

 話は替わりますが、随分以前に「朝日新聞都内版」の「古書店ルポ」紹介しましたが
 現在「読売新聞都内版」に「本が呼んでる」と題し同様のルポが掲載されています。

 11月25日  古書会館での入札市と青木正美氏のインタビュー
 11月26日  神田古書センター内「文献書院」のオーナーと跡継ぎ志望の娘さん
         2人の話(お二人とも、お若くてお美しい)
 11月27日  目録販売の話。本郷の文生書院の話しで、コンピューターから項目別
         に出力する年8回の目録のことと、先代が久米正雄に送ったガリ版刷
         の目録の写真。
 11月28日  神田で初めての「女性創業店長」の呂古書房の話。

 こんな内容です。古書マニアにとっては、絶好の朝の読み物です。

 さらに、話は飛びますが・・。諸兄諸子、今年の探書行での最大の成果はどんな本で
 たたか?。年末を控え、UPしませんか?。盛り上がると思いますが。どうでしょう
 散人大兄?。

 ということで、書き込みますが、小生の収穫は「古本」ではなく新刊本ですが(^^)。

とはいっても、「落語の落 海賀変哲著 三芳屋書店刊 大正4年発行」という、稀本
を再編集して2巻本で発行された「落語の落1.2 東洋文庫」がそれです。
この本、落語のいのちの、おしまいの「オチ=落(さげ)」を実に、500種集めた本
であります。文芸雑誌記者であった著者が、落語についての広範な知識をもとにまとめ
た本で、何回か再版され続編も出しています。
 しかし、これらのいずれもが大衆向け手軽な本という体裁のため、いわば読み捨てさ
れてしまい、知る人ぞ知る奇書として、好事家の垂涎の的となっていました。春に刊行
され、神田の新刊特価の店で買い求めて、ニコニコしながら読破しました。

 せっかくですから、特に気に入った落語をふたつ。

(もといぬ)
 神社の軒下に住む、ノラの小犬シロは、人間になりたいと神様に祈願して、とうとう
満願成就して、男の子になった。たまたま通りかかった男が、住み込みの雇人の斡旋屋
で、頼まれていた隠居の所に連れていった。前日に、その隠居の住み込みの賄い婦「も
と」が里に戻った所であるから、すぐに採用となった。
 しかし、元来が犬のことであるから、さっぱり話しが通じない。おい!と声をかける
と走り寄ってワンワン吠えるし、ヤカンがチンチン沸き立つと、ぞばで嬉しそうに舌を
出してチンチンする。
 困り果てた隠居「もと、は、居ぬか・・・」とボヤくと。「はい、元は犬でございま
す」と、シロが元気よく答える。

(金魚の芸者)
 ある男が道を歩いていると、どこからか流れ出たらしい金魚が、小川で水遊びをして
いる子供たち捕まえられて、いじくりまわされている。かわいそうに思い、子供たちに
小銭を掴ませて、譲り受け、家で飼うことにした。そして5年、男の夢に金魚が出て、
奇麗な若い娘に変身して言うには「命を救ってもらい5年にわたって愛玩してもらい感
謝に耐えない。今年からは、少しでも恩返ししたい。元来金魚は夏のもので、
冬場はただ水にいるだけだから、この期間は芸者になって稼いで家に入れる」と。
 翌日、この夢の話を女房にしていると、本当に奇麗な娘になり、同じことを言う。
娘の言うまま、柳橋の店に連れていくと、器量はいいと店の主は大喜び。歌はどうか?
というので、娘が歌いはじめると、これも抜群。「いい、こぃだねぇぇ(と訛ながら言
い)」うっとりする主。男は「いいえ、いいコイではありません、いい金魚です」

 そして、発行が続いていますが「増補改定 明治事物起源 ちくま学芸文庫」と
 「三田村鳶魚文庫 中公文庫」この3点が今年の収穫です。


00096/00096 GHF00401  OYAGI       ブック・オフ/OYAGI
( 1)   97/12/02 06:42

 ブック・オフ

 随分以前から話題に出ていた「ブック・オフ」初めてのぞいてきました。

 実は、先週の木曜日の夜、2年前に昇格者研修で一緒の班になったメンバー5名の、
 恒例の年末親睦会が大塚でありました。この会、メンバーか持ち回りで幹事をやり、
 自分の支店のそばの名店で飲食(^_^)が、約束ごとで、昨年の新宿に続いての2回目。

 と、前置きが長くなりましたが、その大塚に時間より早くついたので、ぷらぷらして
 いましたら、「ブック・オフ」と目にはいったのです。そして成果は、
 ◯榎本武揚 加茂儀一 中公文庫
 ◯母の蛍        ″
 ◯肌色の月 久尾十蘭  ″
 ◯贋作 我が輩は猫である 旺文社文庫 の3冊の絶版文庫。

 いずれも定価の半額。特に寺山修司の母が、息子を回想する「母の蛍」は読みたかった
 本で、かつまた急速に古書店から消えつつある絶版・品切れ中公文庫の1冊。
 嬉しい限りでした。

 そしてそれに力を得たわけではないのですが、大久保店も住所を調べ土曜日にのぞきま 
 した。
 ◯大久保店・・・今やエスニックの街となった大久保の繁華街にあります。品ぞろえも
         多く、店員も元気。しかし、たくさんの本棚に本が並んでいるだけで
         残念ながら食指のうごくものは一冊もなし。特に残念だったのは、こ
         ういうタイプの店に多い「絶版・品切れ文庫」がほとんど目につかな
         かったこと。これは、大塚の店とえらい違いで、ひんぱんに「セドリ」
         の人が来店しているのでは?と想像されました。
 ◯ついでに ・・こちらもすごい本の数。そして2階には絶版・品切れ文庫だけの棚も
 T書店支店  あり、すべてにうやうやしく1000円とか1500円とかのシール。
         ここでも一冊も買わず、同書店の機関誌バックナンバーを8冊もらう。
         帰宅して読んで巻末の目録にびっくり。なんとはない本に超高値。さ
         らには、絶版文庫コーナーとして、500円から4000!円まで、
         多数掲載。そんな目録に「ぶんこやさん」を褒める記事が出ていて、
         さらにびっくり。
 
 と、こんな仕儀になってしまいました。ということで、いつ出向いても収穫のある、
 いきつけの古書店の風格ある棚と異なり、最近出来の本や文庫・漫画が大量に並んだ
 これらの店の妙にギラギラした棚とを比べるだけの探書行となりました。
 しかし、時々「文庫」の棚をチェックすれば、掘り出し物が時にはあるかな?、という
 ことで、探書ルートに「大塚」を加えようかとも考えています。



00098/00098 HGG01453  OBA              今年の収穫/OBA
( 1)   97/12/06 12:17
 ちょっと分野が偏っているので、皆さんにはあんまり面白くないかもしれま
せんが……。

 とりあえず、今年最大の収穫は、白井光太郎『増訂 日本博物学年表』と、
上野益三『日本博物学史 補訂』です。
 どちらも、江戸時代以前の日本の博物学の歴史に関する基本図書なのです
が、なかなか手に入らなかったものです。
 白井光太郎は、明治から大正期にかけて、日本の江戸時代の博物学の再評価
に道を開いた人です。この『年表』は、初版は科学書院(だったかな?)から
復刻が出ているのですが、著者の生前に出た最後の版である増訂版は、未だに
そういった話がありません。意外に古書でも出ないものだったので、ここ3、
4年くらい探し求めていたのですが、ようやく手に入りました。ちなみに、著
者没後に出た改訂増補版というのもあって、それは、以前入手済みです。
 上野益三は、90年代初頭に亡くなりましたが、白井以後の博物学史研究を
集大成した人です。『博物学史』は、初版と補訂版があったのですが、その後
さらに、本文篇と年表篇が分割されて、本文篇は講談社学術文庫に入りました
(ただし現在絶版の模様)。年表篇は八坂書房から出ています。決定版は補訂
版だといわれていたので、何とか入手したかったのですが、初版はあんがい出
るのに、補訂版はなかなか見つからず、これまた3、4年くらい探し求めても
のです。
 基本参考図書が手に入ったので、これからは中身の勉強をしたいなあ、と思
うのですが、なかなか思うようにはいかないですね……。

 それから、先日、池袋のサンシャインアルパでやっていた古書市で、モース
『日本その日その日』の東洋文庫版3冊セットが2500円ほどだったので、喜ん
で買い込んでしまいました。これも個人的には、結構収穫です。

 あとは、夏の新宿の伊勢丹か何かでやっていた古書市で入手した、諸橋轍次
『掌中 論語の講義』、『掌中 老子の講義』が収穫でした。「掌中」とある
だけあって、文庫本より小さな小型本なのですが、しっかりした作りで、句点
付きの漢文と読み下し、現代語訳と解説がちゃんと入ってます。漢文大系みた
いにずっしりした本だと気軽に漢文を読む、という気にはあんまりなれないで
すが、これだと、寝る前にちょっと拾い読み、というのもできる感じです。ほ
んとにちょっとずつしか読んでないのですが、なんとなく少しは教養がつくよ
うな気がしてきます(気だけかもしれませんが……)。
 こういう小さいけれども、きっちり基本が押さえてある本というのは、結構
便利だと思うのですが、最近あんまりないですね。この分野には全然詳しくな
いのですが、特に中国の古典で、漢文、読み下し、現代語訳の3つが全部揃っ
ているのは、ほとんどないような気がします。漢文の人気が出ないのも、ちゃ
んとした普及版がないから、というのもあるかもしれないですね(それとも、
人気がないから出ないのでしょうか?)。

****************************************************
National Diet Library (国立国会図書館)
HGG01453@niftyserve.or.jp
fwic5057@mb.infoweb.ne.jp
oba@ndl.go.jp
http://village.infoweb.or.jp/~fwic5057/
****************************************************


00100/00101 CXK02012  クレイン         PR誌です。
( 1)   97/12/10 10:27                     コメント数:1

  さて、小学館の月刊PR誌「本の窓」12月号の、特集《「文庫本」大好き》です。
これ、岩波「図書」、新潮「波」の体裁です。多分、カウンターで無料でもらえる類です
けど小生、定価100円で購入(T_T)。
  うち、藤垣承二「旺文社文庫収集記」には、たまげました。
 ふとした事で入手の「第二阿房列車」をきっかけに、独自に調べ上げた全文庫1108
冊を収集中の御方です。そして今日、残り9冊。次ぎの目標「創元文庫」も残り73冊と
のこと。(全491冊)
 マニアックになる、愉しさ&怖さは、人ごととは思えません。小生も、自粛せんと。
ところで<目標達成にはまだ10年はかかりそう>という、旺文社文庫の未収集9冊のタ
イトルとは。
   武者小路実篤「或る男/下」
   シェイクスピア「むださわぎ」
   ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟/1・2・3・4」
   メリメ「カルメン」
   バトラー「万人の道/上・下」
どこかのバーゲン棚で、お見かけしたような気がしませんか。
 データー・ベースで検索してみたら、蔵書115冊ありました。
ホーム・ページ    
 http://plaza20.mbn.or.jp/~sun/book/
メール・アドレス    sunbooks@a1.mbn.or.jp


00101/00101 GHA00250  MAL           私も買いましたよ(^_^)
( 1)   97/12/11 00:26  00100へのコメント

クレイン さん、こんにちは。新人のMALと申します。

「本の窓」私も買いましたよ。100円で、別に高いとも思いませんでした。
まあ探せばタダでくれる店もあるのかも知れませんが・・・。

文庫本の特集もさることながら、大学の時の先輩の平田オリザさんがエッセイを書い
ていたのもちょっと購入を後押ししたかなぁ・・・。

                                           --- 97/12/10(水) 20:20 ---
                       _/_/_/ MAL _/_/_/
                                in
  ***   FART・FTEA・FOS2・FCOMEDYS・FTRON・FSUIRI・FINTRA・FUNIX   ***
 http://www.st.rim.or.jp/~mal/


00102/00102 CXK02012  クレイン         再読しました。
( 1)   97/12/15 10:48

  MALさんも御購入でしたか。「本の窓」、小生、取り寄せてもらいました。平田オザ
リさん、読んでみました。

  ◎先日訪問の桃太郎玉川上水店、再訪。30円コーナーの価格ハリガミをよく見たら<1冊
30円、5冊にて100円>なのでした。
奇書,岡田甫,有光書房,450,S33
将軍/上・中・下,ジェームズ・クラベル,TBSブリタニカ,3900,1980←これ問題あつた初版と比較用。
われ炎となりて,アリス・ハーズ,弘文堂,380,S41
真実を追う,関口由吉,サンケイ新聞社,550,S45
われ炎となりて,アリス・ハーズ,弘文堂,380,S41
日本文芸推理12選&ONE/エラリーメクイーン編,多数,光文社,650,S53
他計10冊。
 ◎通りかかりの小平にても単行本オール3冊100円の某店ありました。この店、
文庫本はオール3冊200円なんです。
冷えきった街,仁木悦子,講談社,390,S46
古代の日本7/東北,多数,角川書店,1300,S45
世界名詩集大成7/ソビエト,多数,平凡社,680,S35
試合・ボクシング小説集/ジャック・ロンドン・セレクション,社会思想社,520,1987
世界短編文学全集・ソビエト編,集英社
他計6冊。
  ◎BOOK OFF、古本市場他にてバーゲン本も
現代アフリカ文学短編集/V,多数,鷹書房,950,1977
わが戦後演劇放浪記,白浜研一郎,三一書房,2200,1980
エドウィン・ドルードの謎,チャールズ・ディケンズ,東京創元社,680,1988
’74日本SFベスト集成,多数,徳間書店,700,S50
’73日本SFベスト集成,多数,徳間書店,700,S50
’75日本SFベスト集成,多数,徳間書店,700,S51
ラスプーチンが来た,山田風太郎,文芸春秋,980,S59
泡姫シルビアの探偵あそび,都筑通夫,新潮社,950,S61
人間のための鏡・文化人類学入門,クライド・クラックホーン,サイマル出版会,750,1971
アメリカを買って,クロード・クロフツ,早文,340,S58
甘いささやき,ステファニー・ヴォーン,草思社,1800,1995
いかに読むか・記号としての文学,多数,中教出版,1400,S56
知を這うように,長倉洋海,新潮社,4800,1996



00103/00103 GHF00401  OYAGI       世田谷ボロ市/OYAGI
( 1)   97/12/16 07:10

 世田谷ボロ市の成果/OYAGI

 12月15.16日、そして新年の1月15.16日は、年の瀬と新年の風物詩
 世田谷ボロ市が開催されます。ルーツは遠く戦国時代の末期までたどることができ、
 古物商やら各種の店が400ほども露天で出る区内では屈指のイベントです。

 小生、一時期「古民具・骨董市」詣でにこり、それこそ毎日曜日は出かけていた
 時期があったのですが、お目当てのSPレコードのコレクションも一段落し、ここ
 数年は、このボロ市だけに出向いています。そして古い「蕎麦猪口」やら「皿」や
 ら焼きものとともに、ダンボールに無雑作に詰められた古い書物を漁るのを楽しみ
 にしています。

 随分以前に(前)愛書家HPでUPした、明治期美麗小説本3冊一挙発掘。そして
 さらに以前、牧野信一の遺作集「南風譜」など、格安に貴重本を掘り出しました。

 ということで、期待を胸に、初日15日朝一に出向きました。以前にも増して、朝
 からすごい人人。本だけ出している店2つ(1つは古い雑本/もう一つは古い雑誌)
 しかし、ねだんは古さ×1000円みたいな公式で無雑作につまれ、かつ高い。
 そして今年はいつになく、本が少なく。もう一軒、明治期ボール表紙本という小生の
 好きなジャンルの本9冊並べた店がありましたが、1冊3500円。値切るにしても
 食指のうごく本がなくパス。ん〜だめか、と諦めかけているとき、無雑作に巻かれた
 ポスターのような束。さりげなく、捲ると1930年代の中国のもの。状態は極めて
 よく、何よりも美麗中国娘が艶然と微笑む図柄。
 値段は1枚3500円というので、2枚で3500としてもらい、ホクホク顔で、
 帰宅しました。

 また、来年もでかけるつもりです。



00104/00104 KHB11772  散人             クレインさんへ
( 1)   97/12/18 00:19


さっそく、クレインさんのホームページへ、
リンクを張らせて頂きました。

ところで、当方、ネットスケープで画像を読み込む設定にして拝見すると、
しばらくすると必ず強制終了してしまいます。
javaか何かをしこんでいらっしゃるのか、
それとも、フレーム関係かもしれませんが、
如何がなものでしょうか?

といった具合で、まだ全部拝見出来ていませんが、
また近いうちに、エクスプローラー(Ver.3以上)か何かで拝見したいと思っています。

散人


00105/00105 GHF00401  OYAGI       年末年始/OYAGI
( 1)   97/12/20 07:37

 年末・年始の古書マニアの考察/OYAGI

 今年も残すところ後わずか。書棚の整理と共に、古書探索やら、忙しく動き回る、
 今日このごろの小生です。
 まず、11月初旬には「蚤の市」でのお付き合いが長く、しかもいつも「譲って」
 とお手紙をいただく方20名ほどに、今年最後の「処分目録」をお送りし、50冊
 ほど、処分。
 そして、12月冒頭に発行の「蚤の市」に30点掲載&申込者には、11月目録の
 在庫分目録を併送し、両方合わせて、こちらも50冊ほど処分。
 さらに、残ったもののうち、文庫は「ぶんこやさん」が買取再開したということで、
 150冊を送付。ほとんどが「スタンプ外」という区分で「1280円」価格のも
 のですので、@120円の評価で、かつ預かり金扱いとして×2となります。
 そしてゆるゆると、ぶんこやさんから、探求文庫を買い集める予定です。
 さらに単行本。こちらは「面白い・珍しい」ものは、江口翁のもとへ持ち込み、新
 出来本やら新書は、近所の公立図書館のリサイクルコーナーへ並べる予定です。

 以上で、11月初旬段階で処分予定だった本400冊のうち300冊の処分は完了し
 ました。

 一方、探索の方は、21日は「五反田古書市」の初日を朝市に急襲。26日は新宿
 伊勢丹古書展初日へ出向き、31日は川口そごう古書展へ。この間、年内最後の三宿
 詣でへ。
 明けて新年。4日は銀座松屋古書展。これは例年のことで、奥さんが「ミハマ」の靴
 のバーゲン、小生は本漁りという新年行事となります。そして、14日は新宿小田急
 古書展。もちろん、この間、三宿へ初詣。江口書店は、以前、箱なしとは言えども
 「月下の一群 堀口大学 第一書房刊」の普通紙初版を、新年店明け初日に棚に並べ
 たこともあり、今から楽しみです。江口書店価格の超格安の、その本はもちろん小生
 の手に落ち、その年は格別に探書の成果があがったことは言うまでもありません。

 以上、近況と新年の抱負を申し述べて、たぶん本年最後の書き込みとさせていただ
 きます。散人大兄はじめ、諸兄諸姉のご健康と、輝かしき新年の探書成果を祈念し
 ます。
         それでは!(^_^)/  GHF00401 OYAGI



00107/00108 KHB11772  散人             BOOK OFF
( 1)   97/12/25 11:09

昨日、BOOK OFFに行きますと、クジ(?)をやっていて、金券を貰いました。
空クジなしとのことで、最低でも、購入500円で、50円の金券が貰えます。
私の場合は、購入1000円、通常のサービス券50円分+クジでは100円+50円で、
合計200円分の金券が貰えたことになります。
この金券は、関西一円の店舗でしか使えないので、
全国的な企画ではないかもしれません。

以下は、この金券に記載されていたBOOK OFF各店です。
行ったことがある店は、簡単に場所を記入しておきましたが、
行ったことがない店は、「?」とのみ記しておきました。
もし、場所をご存じの方がおられましたら、
ぜひ教えてください。

近江八幡店 ?
守山店 ?
堅田店 国道161号線
大津石山店 国道1号線

舞鶴店 ?
堀川五条店 堀川五条(国道1号線/9号線)
久世橋店 久世橋国道171号から西へ入る
大久保店 国道24号線大久保バイパス

高槻別所店 国道171号線八丁畷から北へ入る
八尾高美店 ?
堺陵南店 ?
岸和田店 ?

岩出店 ?

大和高田店 国道24号線
奈良押熊店 ?
生駒店 国道168号線/阪奈道路/帝塚山大学の近く
香芝店 国道168号線/165号線のあたり
橿原店 ?
桜井店 ?

宝塚安倉店 ?
尼崎東難波店 ?
姫路三宅店 ?
海田店 ?
柳井店 ?

散人


00108/00108 CXK02012  クレイン         アニメがどうも・・・
( 1)   97/12/26 11:04

 ここの所、相変わらずにソフト開発後の整理作業に追われる日々ですが、買い置きの
「定本・庄司浅水著作集・書誌篇」出版ニュース社刊なんかをパラパラしてます。第1
巻収録「世界の古本屋」(例のアテネ文庫昭和25年刊の再録)には愛書家・蔵書家の
紹介文にて、すでに映画関係書の植草甚一氏も登場です。「中央線沿線の古書店」にて
は今はなき国分寺書店にも言及。店主と協力者の二人の御夫人の同窓学歴も紹介してま
す。なっとくです。1954年の「古書の値段あれこれ」では、夢のような当時の価格にた
め息すら。なぜか、林美一氏が秘画和本をどんどん蒐集した顛末のある「秘本を求めて」
S47,3,20,有光書房を思い出しました。
なを、著作集の全巻のタイトルは
1巻  ・世界の古本屋
2巻  ・書物と読書
3巻    書物の敵
4巻 ・美しい書物
5巻 ・印刷文化史
6巻  ある書物の自叙伝
7巻 ・装丁の歴史
8巻 ・書物雑記
9巻 ・世界印刷文化史年表
10巻・日本の書物
11巻・愛書六十五年
12巻 本の五千年史
13巻・紙魚妄言
14巻 蒐書よもやま話
小生購入のおりには特装版(200部限定?)の方も手にしてみたのですが・・。

先日は町田街道を、ブック・イトウを通り過ぎた町田寄り右手に「セラビアン」という
骨董屋兼業の小古書店を見つけました。稀覯本コーナーを除いて、オール100円です。
その先にはBOOK OFFもあるせいか価格下げしたようすです。旧価格付いたまま
です。
  寄席芸人伝/1,古谷三敏,小学館,1200,1989
  映画漫画大全集,多数,講談社,480,1988
  谷岡ヤスジのギャグトピア,谷岡ヤスジ,白夜書房,2400,1980
  元禄期軽口本集/近世笑話集,岩文,600,1987
  ベルリン漂白,柏原兵三,文芸春秋,650,S47
  ブックカタログ1000PART3,多数,本の雑誌社,1000,1982

>散人さん リンクありがとうございました。
 ところで、ご教示いただきました、小生ホーム・ページの再三エラーですが、
どうやら、ネット・ナビゲーターでは、アニメーションGIF(透明化されたもの
のみか否かは未チエックですが)の再読み込み時に発生の様子です。インターネツト・
エクスプローラにては問題なしですが、とりあえず別形式アニメ作成までは、動きなし
の透明GIFファイルに置き換える予定です。
>BOOK OFF町田金森店では現在、100円文庫、新書は2冊で100円セール
です。
ホーム・ページ    http://plaza20.mbn.or.jp/~sun/book/
メール・アドレス    sunbooks@a1.mbn.or.jp



00109/00109 CXK02012  クレイン         BOOK OFFまた
( 1)   97/12/30 16:57

 それにしても、またまたBOOK OFFです。
昨夜、PM9時でしたが、久々に武蔵村山店に。
 すると昨夜までとのことでしたが、何と!、いわゆる半額本が全品、
オール3冊1000円なのでした。それではと30冊ほど買込みました。
やはり、BOOK OFFたまには寄らないと。
 100円コーナー本は3冊200円でした。
>私事ですが、昨年末から年始はたいへんな本年でした。来年はどうやら・・・。


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《愛書家ホームパーティー過去ログ総目次》