愛書家HPログ抄
1996年8月後半 1996.8.15〜8.31


「愛書家ホームパーティ」のログのうち、古書店や古書市に関連した話題など愛書談義を転載しました。なお、まとまったものについては別ページに掲載しています。

091 [96/08/15 00:13] VEB02220 武道館に行く前に・・・ LZFR
 8月12日、私は女子プロレスを観戦しに武道館に行ったので、そのついでに少し神保町に寄ってきた。あまり時間がなかったので、短時間コースを回った。

 まずは、神田古書センター5階のみわ書房で、ずっと探している草山万兎の「ゲラダヒヒの紋章」がないかと探すが、やはり無く、他も特に面白そうなものはなかったので、隣の中野書店に移る。私の目当ては美術書だが、美術書は少女マンガのせいで3階から追いやられて激減してしまい、ほとんど美術展のカタログだけになってしまったせいで、棚をながめる楽しみが半減してしまった。しかし、平棚に積んであったカタログの中にゾリンゲンのドイツ刀剣博物館のカタログがあり、これが300円だったので迷わず買った。内容は、大半の図版が16世紀以降の装飾的な剣だったが、私はそういった豪奢な剣よりも「鉄の固まり」という感じがするそれ以前の無骨な剣の方が好みだ。

 次に、源喜堂竹内書店に行く。竹内書店は、面白い写真集がよく売っているのだが、この日は特に面白いものはなかった。源喜堂では店の中に入る前に、外に出ている特価本を漁る。400円でメトロポリタン博物館で発行されたアルフレッド・スティーグリッツ・コレクションの小冊子を見つける。ロベール・ドマシーやクラレンス・H・ホワイトなどの私好みの絵画的な写真がたくさん載っていて実に素晴らしい。中に入って写真集や画集をざっと見るが特に面白そうなものは無し。この前あったミハリー・ジッチの画集は無くなっていた。まあ、あっても買えなかったが。それで19世紀美術のカタログを幾つか見てみる。その中にフランス・ブロンズ名品展のカタログがあった。中の図版には16世紀から19世紀までのブロンズ像が沢山並んでいた。絵画に比べ彫像に関する美術書は少ないし、中世のブロンズ像についても記述があったので買う。
 こうして、幾冊かの収穫を手に、私は武道館へと向かったのだった。


092 [96/08/15 08:58] KHB11772 「開運なんでも鑑定団」  散人
 今朝は、台風一過の晴天です。蝉の声が急に秋を思わす鳴き方に変わり、さすがはお盆を思わせます。京都下鴨の古本市は、初日の火曜日少し顔を出しましたが、すべてテント形式の露店なので、昨夜の暴風でどうなったか、気になるところです。
 出店数は多くても、質値段ともにもう一つだと思って歩いていましたら、以前から探していた藤原新也『メメント・モリ』などを発見し、定価の半額にて購入しました。この本は最近、Mr.Children という流行歌手の歌に影響を与えたという宣伝文句で、新刊書店でよく見かけますが、以前から探していた本でした。近くの図書館にはなく、別の用事で出かけた国会図書館で閲覧したのを思い出します。インド・ネパールに、入れこむ以前は、藤原新也のことなど、気にも止めなかったのですが、私の旅行記を読んだ知人によって、『メメント・モリ(死を想え)』を教えられたのでした。「人間は犬に食われるほど自由だ」という写真はヴァラナシのガート付近を彷彿させられ、「こんなところで死にたいと思わせる風景が、一瞬目の前を過ぎることがある」は、ネパールの村々で見た風景とオーバーラップします。なかなかいい収穫でした。
 話しは変わりますが、昨日、ビデオに録画した今週の「開運なんでも鑑定団」(テレ ビ大阪系?)を見たのですが、「紙くずマニアコレクション大会」良かったですねぇ〜。アイスクリームの包装紙や、B29の撒いた10円ビラ、昔の領収書とか、みんなよく残しておいたものです。  散人


094 [96/08/16 23:48] KHB11772 RE:#090 新宿小田急百貨店古書市  散人
 OYAGIさんの古書探索記の連載、楽しく拝見しました。最後は小田急古書市で締めくくられた様子ですが、この小田急の古書市、今、私が構築中の蔵書データベースを検索していると、1992年8月5日に訪れた模様です。当時の日誌などを読みかえしてみると、たまたま訪れた古書市で、その活気にとても驚いた模様が記されています。マニアの凄さもさることながらその客層の広さにも驚いたのでした。
 その勢いにつられてか、値引率の高い本ばかり、20冊、7300円(定価は16600円)を購入してしまい、その日はその足で新宿から夜行で諏訪と松本を訪れ、京都まで帰ったのですが、本の重さが身に染みました。
 収穫物の方は、発行の新しい(1991年発行の)岩波文庫の美本、例えば、『九鬼周造随筆集』(\460→200)、和辻の『古寺巡礼』(\520→200)といったものの他、増田みず子『夢虫』講談社(\1400→800)、『覚醒への旅 瞑想者のガイドブック』平河出版(\1300→300)、古いものではコリン・ウィルソン『アウトサイダーを超えて』紀伊國屋1975(\980→700)などなどといったものがありました。あれ以来、また行きたいと思いながらも、いまだ実現していません。  散人


095 [96/08/16 23:48] KHB11772 RE:#091 神田の思い出  散人
 LZFRさんの散策された中では、源喜堂にて、今年の春(1996.03.11)に『ネパール物語』という川上康一の写真集(\2990→1900)を購入したのを思い出しました。今、古書店地図を見ていると、この源喜堂、神田小川町方面の東にあり、美術書専門店のようですが、あまり訪れたことのない書店だったようです。

 神田古書センタービルは、上から下までただなんとなく見てまわるという感じで、よく訪れています。思い出としては、ソ連や東欧、北朝鮮のものを扱う「新世界レコード」で、革命歌のCDや、『ロシア民謡集』といった本を購入したのが思い出されます。また、芳賀書店は、昼間からサラリーマン、学生風の人たちで混みあい、初めて入った時はとても驚きましたが、今ではなかなかいい雰囲気ではないかと思っています。何を思いながらか、みんな真剣に、立ち読み防止のビニール越しに雑誌の表紙を眺めたり、色々物色したりして、あの陰をともなった隠微さは、都会のオアシスというか、アジールというか、どこか心に安らぎをもたらすように思えます。

 蔵書データを検索すると、神田関係では、日本特価書籍で購入した20冊が最高のようで、巌松堂などでもっと買い物しているように思うのですが、こちらはほとんど入力されていませんでした。毎回必ず行っても、あまり買っていないのかもしれません。それに反して、最近スズラン通りに出来たブックスRBという新しいタイプの古書店で買ったものが意外と多く、三才ブックス『裏パソコン通信の本』などという駄本まで購入しています。いったい神田まで何をしに行っていることやら……。神田の廻り方も、人それぞれでしょうが、また皆様の散策記お聞かせください。  散人


098 [96/08/19 23:35] KHB11772 京都古書研古本市最終日  散人
 昨日は、最終日ということもあって、独自に百円均一セールを行なう書店もいくつかありましたが、タダでも要らない本ばかりの店が多かったのですが、赤尾照文堂の百円均一コーナーでは、かなりの掘り出しものが購入できました。例えば、中央公論社「世界の名著」シリーズの『アウグスティヌス』『モンテーニュ』といったものや、西谷啓治『ニヒリズム』創文社1972など、計7冊で700円。西谷のものは現在著作集が刊行中ですが、高値で売られていることが多く、この本にも千円の値札がついていました。
 各店共通の百円均一コーナーは、タダなら欲しいという本もありましたが、1冊百円では少し高い気がするので、期待の袋売りを待つことにしました。午後3時過ぎ、一袋500円セール開催のアナウンスがあり、さっそく並んで袋を購入。怒涛の如きマニアに混じって本を漁ること30分。合計59冊、袋に山盛りの収穫がありました。今回、量のみならず、質の方も満足のいく収穫で、文学、思想系の岩波文庫など40冊が堀出せたのは嬉しい限りです。例えば、カント『美と崇高との感情性に関する考察』1954、ルソー『告白 上』1983、『東海道中膝栗毛』1987など。その他のものでは、高等女学校修身科の『昭和女子修身訓』1931といった古いものから、『PC98全生活の知恵』翔泳社1993、柴門ふみ『あすなろ白書』1993の端本、懐かしい『ゴクミ語録』角川文庫1987、普通では絶対に買うことはない『モルモン経』末日聖徒イエス・キリスト教会1989なども袋に入れました。よりどりみどり59冊で500円、それだけで満足です。また、うちわを配る店もあり、キクオ書店では『特選欧米古書目録1995』が貰えました。
 毎年不思議に思うのは、この下鴨神社「糺の森」、市内にあるのに以外と涼しく納涼にはもってこいの場所でもあります。   散人


099 [96/08/20 07:31] GHF00401 すっごい(^^)OYAGI
 散人さん、すごいですね50数冊で500円。。。。読書好きにはこたえられない企画ですね。東京ですと、秋の高田馬場古書市で、開場前に平台で1冊20円の文庫がダンボールに数箱、出来るくらいしか例がありませんね。それと、中野のサンプラザ古書市で50円の棚がでるくらいしか。。。なんか東京の古書店は、きっちりとビジネスしているということなんでしようか?
 その東京では、今週の木曜22日から新宿伊勢丹でこの夏最後のデパート古本市、もちろん初日午前にでかけてみます。
 それと、話は変わりますが、今日の新聞に「三田村鳶魚 江戸文庫 全12巻」として中公文庫から、9月より順次刊行とありました。翁の本は何冊か持っていますが、文庫で全集とはありがたい。楽しみです。


100 [96/08/20 17:31] CXK02012 偏愛的古書店紹介  クレイン
 先日紹介の古書店「夢屋」、所在地・《所沢市狭山ケ丘》でした。駅から5分ほど歩きます。西武池袋線にて秩父・飯能行きにて狭山ケ丘駅南口(ヒダリ)に下車します。
 (続きは:偏愛的古書店紹介へ
) ◎ところで、今年3月に愛知県より北九州市小倉に移転なさった、文庫31万冊在庫の「ふるほん文庫やさん」当HPでは、話題に上がりませんね。

》OYAGIさん 新宿京王百貨店の古書市、初日に行かれたんですね。目録89ページ柏林堂の13,000円「日夏耿之介全集」実は小生、7月22日に電話注文。会場には持込まれず、即日小生宛に荷送のはずでした。事後処理の注文書をFAX送付の折、念の為に価格を記載しましたところ、間もなく電話をいただき、やはり誤植とのこと。御主人、下刷り確認したのに見落したと、しょげていらっしゃいました。(^_^)。


102 [96/08/21 12:16] KHB11772 RE:#099/100 東京でも安売りが……。 
 東京の古書市でも、いろいろ安売りがあるようですが、
》きっちりとビジネスしている
ということは、やはり、そういう棚に陳ぶ本というのは、タダでも要らない本ばかり……ということなんでしようね……。京都もそういうことが多いのですが、時々見つけるタダなら欲しい本を掘りだすのが楽しみになっています。

》「夢屋」たまに出る格安本の並ぶタイミングが魅力です。しかし中央線沿線、
このタイミングというのが、タダでも要らない本ばかりだった棚に、掘り出しものが 現れる瞬間ということなのでしょうね……。

》文庫31万冊在庫の「ふるほん文庫やさん
インターネットのリンク先には加えさせていただいていたのですが、先日の京都新聞によれば、25日よりホームページにて在庫の中の絶版文庫、品切れ本など、4万2千点の目録を掲載するようになると出ていました。文庫本だけの会員制通販(?)ということで、私はもう一つ興味を持っていなかったのですが、これで、今までとはまた違ったホームページになるのかもしれませんね。利用されている方はおられるのでしょうか?  散人


107 [96/08/23 06:44] GHF00401 汎天苑の広告/OYAGI
◯黄眠詩塾
先に紹介した、「汎天苑(ぱんておん)創刊第一号 第一書房刊S3」を読んでいましたら、同書房刊行の詩書・小説の紹介に混じり、黄眠詩塾塾生募集の広告が1頁ぶち抜きで掲載されていました。塾頭はもちろん日夏黄眠翁で、所在地は「東京市外阿佐ケ谷873樋口方」。入塾金拾圓で、月謝は二拾圓。講義は週一回で年間で30回となっています。そして「初等科・・日本近代詩講義、創作批評、談義」「尋常科・・イギリス 世紀末詩訳、支那詩研究、日本近古詩歌観賞、創作批評、談義」「高等科・・ 支那詩研究2、日本古典詩歌観賞、イギリスロマン派詩訳、創作批評、談義」で、塾生は各科7名、聴講生は不可ということであります。 ん〜、富良野塾の先駆け詩歌版か・・とか、塾生はどんな人がいたのかな・・・ とか、想像の翼が羽ばたく広告でした。コピー欲しい人ありますか?。


110 [96/08/25 06:57] GHF00401 続き/OYAGI
〇袖珍名著文庫「風流志道軒伝」  冨山房が明治30年代に刊行を始めた、この文庫は、井狩春男著「文庫中毒」に紹介があるように、文庫という出版形態の嚆矢となったものです。これを、伊勢丹古書展で一冊発見!それが「風流志道軒伝」著者は平賀源内です。あざやかな空色の地に金で模様やら背文字が箔押しされた、しゃれた装丁。そして本文は、厚手の紙質に大きな活字、これだと文語体で旧漢字・旧かなづかいの文が苦もなく読めます。末尾には刊行済みの40冊のライン・アップと、当時発行中の「新日本」が「雑誌界の巨人 大隈伯爵主宰」と麗麗しく宣伝されています。買い求めたのは明治44年の重版ですが、古典と言われる小説・随筆・詩歌などが少なくとも10年以上にわたり売れ続けていたということで、本好きとしては、なんだか嬉しくなります。ちなみに買い求めた値段は「500円」で、付録として「風来仮名文選」という源内先生が「引き札」に書いた戯文を集めて編集した作品も載っており「風来山人」の文章が堪能できます。これも、いい掘り出し物でした。

追記)泰俊氏の書き込み、嬉々としてパリの町を歩く様子が彷彿として楽しいですね。


111 [96/08/25 08:21] GHF00401 奥が深い・・・/OYAGI
 》古書あつめは奥が深い・・・・
 そうですね・・、奥が深いというより、際限がないですねぇ。マニアには、特定のジャンルあるいは作家をコレクションするタイプと、読みたい本、面白そうな本を買うタイプ、あるような気がします。小生は読みたい本が古書でしか手に入らない、ということで、古書店・古書展めぐりをするものですので、後者であります。ですから、サイフと時間と面白みを勘案してそこそこの努力をして買い求め、読後は手放すことも頻繁です。しかし前者だと大変なようです。散人さんのご推察のように、目録熟読含昧事前再三注文はもちろん当日一番乗り目標の棚直行さらには歴戦の果てに得た「秘術・秘策」を駆使し、目的本獲得のためどんな苦労(あるいは手段)も厭わぬ(^^;;)という、ご尽もいるようです。

 このあたりの逸話、紀田氏が書物随筆にいっぱぁぁい書いておられますので、諸兄諸姉は熟知しておられると思いますが・・・。でも、そんなこんなマニアが書棚の前で鵜の目鷹の目・・というのが、また面白いところなのでしょうが・・・。


116 [96/08/27 00:01] KHB11772 RE:#112/113「ふるほん文庫やさん」 散人

 目録「文庫三昧」面白そうですね。通販チケットを買えば、目録を送ってもらえるのですか……。私の場合、入会したとしても、送料を含めてよほど値段が安くない限り、通販を利用することはないだろうと思っていたのですが、インターネットでできる検索システムいかんによっては、その気持ちも揺らいでくるかもしれません……。

 BOOK OFFの出現、町の古書店にとっては、恐怖の存在のようですが、客にとっては嬉しい限りですね。私も含めて、古書店開きたいと思う人の大半は、好きな本に囲まれ、少数の客相手に、利益幅の大きい商売が出来るようだと思っているところがあるのでしょうが、今後は難しくなっていくのでしょう……。
 インターネットで、ブックマートという同じようなフランチャイズ店のホームページがあったのですが、なんと京都にも、加盟店があり、知らぬうちに買い物していたようです。京都店を比べるなら、堀川五条のBOOK OFFの方が、品揃えも多く、値段も安かったように思いました。   散人


122 [96/08/28 11:19] CXK02012 おまけ   クレイン
 古書購入の文庫本に市販の金属製のしおり、はいってました。なにか、得した気分。この手、大型のもの小学館「つげ義春選集」に封筒入りおまけで付いてましたっけ。[紅の華]の小女、サヨコのデザインものでした。おまけでは講談社「江戸川乱歩全集」全15巻の第1回配本「屋根裏の散歩者」では横尾忠則画の本文挿絵と同一品5枚、別封筒でつきました。河出書房の大型世界文学全集・1回配本「戦争と平和/上」S41年も挿絵おまけでした。同社・大型日本文学全集「源氏物語/上」S42では本と同装丁白紙本が1冊おまけ。中央公論社の「三田村鳶魚全集」の第3巻は他巻より幅太外箱、本と一緒にケース入り付図・2枚(惣建物位置図/御本丸御殿向図)おまけ。広げると84×58,54×42cmと大きなものです。早川書房・ポケット・ミステリー985番ジョン・ボール「夜の熱気の中で」にはポケミス目録がおまけ。このころのポケミス、価格印刷部分切り抜いた紙ケースに納ってました。

 いろいろ思いかけないもの、古書本に見つけます。記載して未発送の読者カード、留書きなんかよくありますけど、変りものでは囚人名記載の独居房持込み本許可証(−正規名称ありーこの辺、日本評論社「イラスト監獄事典」野中ひろし」、面白本)なんか張り付いてました。つげ義春氏、愛着あるようで書き直しした初期作品「古本と少女」では、店番を手伝う少女が、いつも欲しそうにしてる少年のために、お目当て本に紙幣をはさんであげます。 ところで、小生、昌文社ドロシー・ユーナック「ニューヨーク女刑事」(この著者THE INVESTIGATIONも面白本。推理小説です、訳書あると思いますけど)古書600円で購入しましたが、思いがけないオマケ付いてました。旧千円冊の新券3枚、挟んでありました。


125 [96/08/31 06:56] GHF00401 蚤の市/OYAGI
 蚤の市会報NO.96(年四回の発行ですから、24年目!ちなみに小生は会員屐20年目)が昨日届きました。今回の出品は事務局も含め120名。1名30点までですから4000冊弱。一部に古書店頭価格より高めのものも散見されるが、そうじて3〜7割安。さっそく10点ほどもうしこむ。結果が楽しみ。(^_^)
 傑作だったのは「古本マニア雑学ノート 唐沢俊一著」実に5人の人が出品している。この春に刊行されているので、一読後すぐに処分か?。小生は図書館から借りて読了ずみ。氏の探書の仕方、ジャンルなど、書かれているほか、「イカの哲学(仮称)」という本が、地方のデパート古書展目録に掲載されたところ、たまたま著名な評論家が「名著」と激賞していたため、異常なほど注文が殺到し、ために獲得するため、業者・マニアが入り乱れて策を弄する様がおもしろおかしく逸話として書かれており、これは愉快であった。(実話を元に書いているため、書名やらデパート名を実名で出すと差し障りがある故、仮称としたとの由)しかし想像するに氏の探書ジャンルが余りにも「オタク」的で、一読そして売却となったものか?。
 ちなみに小生、今回も制限いっぱいの30冊の出品である。


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