愛書家HPログ抄 1997年2月前半
 1997.2.1〜2.15


「愛書家ホームパーティ」のログのうち、古書店に関連した話題を中心に愛書談義を転載しました。なお、まとまったものについては別ページに掲載しています。

《登場古書店》
BOOK ITO立川店、小平店
天回同書店
ブックターン東村山富士見町店
八木書店
「本だらけ」
BOOK SEPIA藤沢店、入間店
下井草書房(東村山市)
玉川上水駅前の「清水書店」
BOOK OFF八王子・長沼店

436 [97/02/02 07:30] GHF00401 再び書物の敵出現/OYAGI
 昨年の今ごろ、書物の敵ということで、「スチール本棚まるごと結露」の話をUP しました。本棚に本が二列に並び隙間にもびっしりとおしこんで三重連だったため、  発見が遅れ、多くの本が天にシミ、カバーと帯の外気にふれる部分が変色、ある本は、 まるごとカビが繁茂、そして一挙50冊近い本を処分したという話でした。

 その後、引越して、結露問題は解決したものの、スチール本棚、てんこ盛り三重連 状態は変わらず、とてもとても貴重本やら美麗本は買って並べられない(¥もない) 有様です。

 そこへ、新たな「書物の敵」出現。それは、子猫「ニケ」君です。昨年の晩秋のある 日の朝、生れてほどないノラ雄猫の彼が、玄関前でミャ−ミャ−鳴いていましたら、 丁度登校途中の小学生の一団が・・・そしてボスらしき男の子が、押さえ付けたり、 どついたり・・声は泣き声に・・、それをうちの奥さんが怒鳴り連れてきて飼い猫に。 しっぽが丸まっていて、ほとんどバーニーガールのしっぽ状態で、元気もいいしとても かわいいのですが、書斎の本の山に突入し、がさがさくずし、のっかり、さらには、 風邪をひいた先日は、その上でくしゅん!!くしゅん!!。トイレをしつける前には、 奥さんの本の山で「ばば」までしまして・・・。

 罪のない、強敵の出現で、またしばらく気が抜けません。ホフマンの「牡猫ムルの 人生観」の初版挿絵のように、見開いた本に書き込みはようとする姿の写真でも撮っ てみようかと考える、昨今です。


438 [97/02/04 09:51] CXK02012 あいかわらず   クレイン
 BOOK ITO立川店にて「大宅壮一日記/青春日記」大宅壮一,中央公論社,1200→500/「三田 村鳶魚全集・索引他」3700→1500円。

 BOOK ITO小平店にて「怪傑黒頭巾」高垣眸,講談社,340→170/「カンガール・ノート」安部公房,新 潮社,1500→600/「明治波涛歌/地の巻」山田風太郎,新潮社,900→600,早川ポケミスのポアロ&ナル ジャクス2冊→600円。カードの購入累積額が20000円に達し、2000円サービス券になり、新カードが発 行されました。つまり、BOOK ITOは結果的に1割引なのでした。

 久々の天回同書店にて外棚の100円コーナーにてポケミス8冊/「アメリカ短編24」集英社/「マリリンの毛 はなぜちぢれていたか」須藤丈雄,徳間書店。外棚には単行本100円の他にも、各種全集端 本も沢山並んでます。しかも外棚文庫は3冊100円です。

 ブックターン東村山富士見町店では文庫3冊240円。「おれがあいつであいつがおれで」山中恒 ,旺文社/「ナボコフの1ダース」筑摩/「夜の果ての旅」上下,ルイ・フエルディナン・セリーヌ,中公他9冊。

 帯つき初版「われらの時代」大江健三郎,中央公論社,S34を途中下車にて入手、気をよく したもので、「一般言語学講義」,フェルデイナン・ド・ソシュール,岩波書店,1972/「文法・文章論」時枝 誠記,岩波書店,S50/「精神分析と唯物論」W・ライヒ*E・フロム,イザラ書房,S46/「鮮強制連行の記録 」朴慶植,未来社,1965/「現代的状況に抗する文学」小田切秀雄,冬樹社,S46/「英語支配へ の異論」第三書館,1993/「なぜそれは起るのか」喰代栄一,サンマーク出版,1996/「生と死の弁証 法/叢書・文化の現在6」岩波書店,1980/「ある昭和史*自分史の試み」色川大吉,中央公論社, S50/「批評と私」江藤淳,新潮社,S62/他30冊→4000円

 先日、100円買いの漫画「赤塚不二夫の名画座面白館」講談社,980,1989をパラパラ、赤塚氏 の映画マニアの一面が描かれてました。


440 [97/02/05 07:00] GHF00401 八木書店/OYAGI
 神田の八木書店が、改装のため月から一時、店を閉めるということです。それに 合わせて文学関係書をてんこ盛りした、B5版の大部な目録が届きました。文学史 個人作家研究、全集、作品、などなど、かなりのものが網羅された書誌的にも価値 のありそうな目録です。  改装のため、2月一杯の注文受付ということです。
446 [97/02/09 08:12] GHF00401 愛書談義/OYAGI
 泰俊さんのフランスからの探書談義・愛書ばなし、楽しく読ませてもらっています。 19世紀の、それこそ世界的な著名人の「200部限定署名入り」の本など、掘り出す 話、あるいは相応の対価で買い求める話など、「すごい!」の連発です。

 このような本を見いだす「見識」を持ち、ぴたりと探し出すのが、まさに「愛書家」 と呼ぶにふさわしいと、敬服しました。また、そういう本が、相応の敬意を払われて 取り扱われそして値付けされているのが「古書店」と、改めて認識させられました。

 そんなこんなを考えると、**賞授賞本の初版カバー帯付き美*千円とか、 アイドル女優の写真集*万円とか、マンガ1冊**万円とかで麗麗しく流通する日本の 古書事情というのが、古書流通の本流から離れた特異な状況なんだな・・、でたぶん 本流を追い求める「愛書家」のパワーが弱いせいなのかな・・とか色々考えさせられて しまいました。

 それだけに、泰俊氏はじめ、散人大人、貝塚氏、クレイン氏の「愛書家」ぶりの、 本HPへの、書き込みには力づけられるものがあります。それにしても・・・・・・ 早く書棚整理して、万全の保存態勢を作らないとな・・・。 −文責− 猫の暴虐非道に泣く一雑読家


447 [97/02/10 18:05] CXK02012 こんな古書店あり   クレイン
 「本だらけ」にて「コンスタンチノープル」橘外夫,中公文庫,S62→150円。行政道路「本だらけ」をさ らに入間方向に進むとBOOK SEPIA藤沢店BOOK SEPIA入間店があります。近くに「本だら け」がOPENした、SEPIA藤沢店では数年続いた<単行本1冊200円、単行本5冊500円>の張り紙 がなくなり<1冊200円>になりました。文庫3冊と「能面の秘密」坂口安吾,角川,S51他単行本1冊。

 久々のSEPIA入間店では、未整理本置場を整理した100円コーナーありました。文庫「映画を つくる」山田洋二,大月書店,1978他、「新鋭文学叢書12・大江健三郎集」筑摩書房,S35/「江 藤淳著作集3・小林秀雄」講談社,S42他単行本9冊。

 BOOK OFF新所沢店でも100円単行本13冊。青梅街道、小川町8日OPENした<??>で100円コーナー 「わが妹・娼婦鳥子」堤玲子,三一書房,1968他5冊。

 東村山市にて、通りすがりに見かけた、初訪問の某古書店。色あせた作家のポートレイトを掲 げた外観は一昔前の写真館の趣き。店内一歩にて、なるほど。店左半分はズラリ洋書です。そ の棚上スペースには揃いの翻訳全集類山積。古書店、初訪問にては、ひとまず何がしかの価格 参考本を手にして、平均価格を推察してみます。そこで棚上より、小生、1冊欠にしてる早川 書房「黒人文学全集」何冊か調べてみましたが、どこにも価格ありません。棚板の空間に張 紙《当店の古書には価格付いてません。目録、もしくは店員にお聞きください(ママでなし)》 です。つまり、店内陳列棚には全く価格付けない古書がズラリとならんでる。洋書のタイトル、サ ラリと見渡しましたが、筋の通った洋書です。床には大型革装の挿絵本なんかも、どっかり置 かれてます。神保町でも、これほどの品揃え洋古書店、めったにお見かけしません。店の女 性の方{うちは、《学者屋》}とのお話しでした。3年前に○○○より東村山市に移転。「○ ○○書○」です。全国大学研究室や学者に分別した1センチ厚の目録数冊を送付して、営業し ている様子。最近は円安傾向もあり、手っとり早いので、海外に出てる日本の学者からも 注文ありとのこと。目についた荒地出版社の「アメリカ文学全集」2種類も売れ筋、最近は品不 足らしい。店半分は日本の古書ですが、こちらは単行本翻訳書、研究書がズラリ。洋和書とも 古いものドツサリです。それでも店展示本はほんの一部らしい。「日夏耿之介全集」なんかも棚 上にありです。たずねると1冊1冊きちんと、相応の売値になるのでしょう。ちなみに、1冊キラ キラ目についた、フランクリン・ミント社の皮装、3方口金装飾本シャウッド・アンダーソンは、即座に7000円の 価格付けでした。店内展示本、価格付け一切ない古書店、ありなんて初めて知りました。( 店名、もうお分りでしょうケド、ひとまず伏せマス)


449 [97/02/11 10:23] VYE03377 Re:こんな  /ひでまる
 「こんな」古書店について、国分寺市に住んでいる私はまだ知りません。 クレインさんの、店名と住所の公表を楽しみに待っています。

 それから、まったく関係ありませんが、わが家に長男が誕生しました。  古書はほこりっぽくて困る、と家内にグチられています。  アパートではしかたないですが。


453 [97/02/12 08:32] KHB13403 ロンドンから初めまして(*^_^*)
初めまして (^_^;; 在英23年の恒松 郁生(つねまつ・いくお)と申します。先日ネ ット・サーフィンやっており、「愛書家HP」の存在を知りました。早速、末席に加えて頂 きたいとメールを流しましたら、丁重な返事を散人さんから頂きました。

【自己紹介】詳細はプロフィールKHB13403まで。 1974年に渡英しホテル勤務の後、旅行会社を設立。『地球の歩き方』シリーズの『ヨ ーロッパ』、『イギリス』、『ロンドン』、『スコットランド』、『地球の暮らし方ーイ ギリス』に執筆。このシリーズはダイヤモンド・ビッグ社のYさんとパブで飲んでいたと きの企画で、まさかこんなに大きなシリーズになるとは夢にも思いませんでした。 1984年わずかの私財でロンドン漱石記念館を設立。現在はそこで留守番太郎をやって います。散人さんもロンドンに留学された時に来館されたそうです。現在はTVのシナリオ を執筆したり、美術展の企画や翻訳、執筆をやっています。あんまり書きますと嫌われそ うなので、ご興味のある方はSoseki Museum Home Page: http://www.dircon.co.uk/soseki-museum/info.htmlhttp://users.dircon.co.uk/sammy2/ をご覧下さいませ。

最近では2月6日付け朝日新聞学芸欄「二都物語」(関東版)にコラムを執筆しました。


458 [97/02/13 07:06] GHF00401 こんにちは!&おめでとうございます/OYAGI
 恒松さんが、お越しになって、書き込まれたのですねぇ、愛書家HPに!

泰俊さんの、パリ探書報告に続いてロンドン愛書家報告が続くと、本当に二都愛書物語 なりそうですね。楽しみ楽しみ。

 そしてひでまるさん、お子さん、誕生おめでとうございます。本も大事だが、子供も大事 という「愛書家」ぶりの書き込みになるのですね。本当におめでとうございます。

 さらに我が家の猫ですが、少しずつ落ち着きを取り戻し、最近は腹ばいで横になって 読書→昼寝の小生の背中で、一緒になって寝る始末です。そして目覚めると、小生の鼻 をぺろぺろなめて、御飯の催促。まっ、いいか・・・。

 さらにさらに散人さん。「一冊100円を一冊だけ買うのは・・」よくありますね。 でも、続けて探索する最初の店だと、買っておくと、次の店以降、本が呼ぶ状態で、 連続ヒット!状態が続くことが多いようです。古書市でも同様で、最初に目にとまった 気になる本はとりあえず確保しておくと、それが本を呼ぶおまじないになりますね。  ん、そう言えば、しばらくと言っても1週間、江口書店に行ってないぞ・・。


459 [97/02/13 09:50] KHB13403 恒松 郁生   
Sammy@Londonです。
前回のメール長すぎて途中で切れてしまいましたので、続きを・・・ 私はここ20数年間、毎月ロンドンでの古書市を初めオークションでアメリカやスイス等 にも出かけており、特に外国人が描いた日本関連の本、Victorian, Edwardianのイラスト 入りの本に興味があります。日本語では英国やアメリカ、スペイン、フランスへ明治時代 から大正時代に留学したり渡欧した人たちに興味がありコレクションしております。掘り 出し物も少しずつご紹介させていただきます。

今後はハンドルでSammyを使用させていただきますので、どうかよろしくお願いします。 Sammy@dircon.co.uk
KHB13403@niftyserve.or.jp
RI3I-TNMT@asahi-net.or.jp
******************************
OYAGIさん
こんにちは、これからもよろしくお願いします。 (^_^;; 今日は「英国日本人会」の会合に出席、夜は日本からの某会社社長とロンドン支店長と夕 食。でもつまんないね! 義理で付き合いましたが全然文学には造詣がないもんね。今後 はもう義理の付き合いは極力止めたいのですが、どうも友人や知人の紹介でなかなか断れ


460 [97/02/13 09:58] KHB13403 今日はオークション
Sammy@Londonです。
今日はオークションで忙しくなりそう。日本からの注文でヴィクトリアンの絵画オークシ ョンに携帯電話で参加、それに古書のオークションもあるのです。 今回の目玉はチャー ルズ・ディケンズの初版版や研究書がどっさりと出ます。 私は日本関連のの本、約60册を狙っています。な〜んと言っても目玉はエンゲペルト・ ケンペルの「日本書誌」の復刻版です。ケンペルは1690年に長崎の出島の医者として 訪日、5 代将軍綱吉に3度も謁見したドイツ人です。私は彼の初版版を持っていますが、7年ぐら い前に簡だの神田の一誠堂では150万円で売っていましたね。2週間前に訪日したときも一誠堂を訪問し ましたら、別の本で再版が95万円だったかな?

 私は明治、大正時代に英国人が日本をどの様に見ていたのかに興味があり現在研究書を 執筆中です。もう10年以上かかっていますが、いつ完成に漕ぎ着けられるのか・・・ それでは、 Sammy@London


461 [97/02/13 10:42] KHB13403 文字化けしませんよ!
こんにちは散人さん。さっきお問い合わせに返事を書くのをうっかりしていまして・・・ 。私は昨年の8月までマック教徒(狂徒)でしたが、昨年東芝のLibretto 20が発売され すぐに購入、さらに1月7日にLibretto 50が発売されたのを耳にして急遽秋葉原追撃の ために訪日したのです。そして帰国したのは1月31日。日本ではデジカメOLYMPUS CAME DIA C-800LとLibretto 50その他を購入しました。 家にはここ3年間にマック6台とPC4台が、文句も言わず一生懸命に働いています。そう 言えばロンドンでFirst Classを使いました"SOSEKI UK"と言う無料のBBSも運営していま す。 あっ、話題がそれてしまった! ロンドンからNiftyへはDirect Connectionと言うプロヴ ァイダーを通してtelnet経由でアクセスしています。文字化けは全くありませんが、最近 プロバイダーが混んでなかなか繋がらないことが多いです。せっっかく繋がっても今度は Niftyに繋がらなくて・・・。朝日ネットの方は全く問題ないですので、私信や急用はRI3 I-TNMT@asahi-net.or.jpを使用しています。 ここだけの話ですが、アサヒネットの社長さんや専務が友人でして入会金、アクセス・チ ャージも全て無料にしてくれているんです。その代わり筒井康隆さんのフォーラムに参加
462 [97/02/13 17:00] CXK02012 おめでとうございます   クレイン
>ひでまるさん、おめでとうございます。

下井草書房 東京都東村山市本町4−3−3(定休日・土・日曜)TEL0423(97)2069/FAX0423(97) 2047/(AM10:00−PM6:00)は東村山駅より久米川駅が最寄りです。

 通りかけた玉川上水駅前の「清水書店」、ふと思いだして立ち寄ってみました。#428小谷 木氏の<逃した本>のパターン1のケースになりました。金額は500円ですが、前回訪問にて買い忘 れ。すでにありません。ちなみにアテネ文庫の庄司浅水「世界の古本屋」でした。

 ひと回りして「浅草/その黄金時代のはなし」高見順編,新評社,S53/「現代文学の周圍」, 十返肇,河出書房,S31/「サルトル」,R・M・アルベレス,河出書房,S31/「人々の中で・二十六人と一人 の娘/上下」ゴーリキー,国民文庫,1955他入手。

 BOOK OFF100円にて「狂王ルードヴィヒ」ジャン・デ・カール,中央公論社,1300,S58/「思い出のアンネ・フ ランク」ミープ・ヒース,文芸春秋,1600,1987/「密告/昭和俳句弾圧事件」小堺昭三,ダイヤブックス,980,S 54/「味の美学」ロベール・J・クールティーヌ,文庫クセジュ,650,1970/「うんこ/ウゴウゴ文学大賞選集」フジテ レビ出版,1400,1994。

 >散人さん再々御指摘の1000円累積にて発行のBOOK OFFサービス券、各店舗ごと、売上集計の ようですね。ネットワークにて各店舗共通かと思ってましたが、あまり訪れない地方店では、小生 もTOTAL金額を考慮しましょうット。とくに、累積の期限はないようですけど。たしか、BOOK  OFF八王子・長沼店では累積レジがなくて、カード提示にて5%引きしてくれます。


463 [97/02/13 23:11] VEB02220 御無沙汰してますLZFRです
 御無沙汰しております。LZFRです。最近結構忙しく、古本屋にも余り行っていないの でずっと書き込みをさぼっておりました。すいません。

 最近はBOOK OFFで安い本を買う程度で、もっぱら新刊書ばかり買っています。消費税 の値上げによって大量の本が絶版になると思うので、消えそうな新刊書の保護の方に力 を入れています。なので、今は余りネタも無いのです。

 でも、そういえば神保町の古本屋で新書館のフォア・レディースの寺山修二の詩集が 売っているのを見つけたのですが、三千円以上の値がついていてビックリしました。別 のところでも、千円を越えていたので結構高くなってしまってるのかなあ、と心配な気 分です。

 あと、今週の土曜日から渋谷のBUNKAMURAでアート・ブック・バザールというのがや るので、ポール・デルボーを見るついでに行って来ようと思っています。珍しい写真 集や画集を漁ってきて、ここにも何か書き込みたいと思います。

 それと私は今度、京都に住むことになりました。京都西北の某大学に通うためです。 散人さんの本拠地ですね。京都は良い古本屋が多い街だというのは既に見てきたので、 こちらの方でも楽しみです。もうそろそろ、住まいを探しに上洛する予定です。安くて 広いところが見つかればなあ、と思っている今日このごろです。


464 [97/02/14 07:14] GHF00401 すごい/OYAGI
 Summy氏の怒涛の書き込みで、一気に盛り上がりましたね。すごい!! それにしても、ケンペルの初版、うらやましい限りです。アンチックな英国家具の書棚 に鎮座しているのでしょうね。小生も、外国人の見た明治・大正の日本の本、読むのは 大好きですが主に岩波文庫によっています。荒俣氏訳「にっぽん仰天記」もお気に入り です。順次UPとのこと、楽しみにしています。  愛書家というより、雑書雑読家にして恐妻・愛猫家、東京在住のOYAGI(おやぎ)拝

 それとLZFRさん、消費税率UPで廃版続々・・・ですか。こまったものですね。 気になっている新刊本、買い集めないと・・・。でも、京都に進学ですか、HP主宰の 散人大兄も京都ですから、本部機能が格段にUPしそうですね。


465 [97/02/14 10:08] KHB13403 恒松 郁生   
>OYAGIさん
荒俣さんが訳された「日本仰天日記」(これは本当は協牟μC糧狃Cノ悗彬殘C気譴燭修 Δ任垢茵C海慮興颪麓造六笋サ蠡△靴討い燭里任后9嗚鵑気鵑硫鮴發呂箸討發いげ淡困覗 瓦[i「把瓦戮討い泙擦鵝Z笋陵Э佑捻儿饋佑ネ埆現佝任靴植A JApanese Diary of Rich ard Gordon Smith"の殆ど翻訳。これこそびっくり仰天のめちゃくちゃの翻訳例ですね。 ちなみにR. G. SMITHの日本のミン詳伝説集は私が日本英学史学会で一緒の吉沢先生(立 正大学)が翻訳され金星堂から出版されました。あとがきに私がロンドンで紹介したと謝 辞が述べられています。この本は15,000円の本で宣伝用のカラーパンフレットに、推薦文 を書きましたら短いけど3万円送ってきました。ハハハ  (^_^;;

 Richard Gordon SMITHについては私もかなり調査しましたが、荒俣さんは残念ながらま だまだ勉強不足。マスコミに追われてやったとても荒い仕事ですね。ま〜個人的に恨みも ないけど、もう少し地についた仕事をしなきゃね。

Sammy@London


466 [97/02/14 10:10] KHB13403 Auction Today!!!
表題:ロンドンのオークション
Sammy@Londonです。今日はオークションが4つも一度にあり、大変忙しい一日でした。そ の内の一つを紹介しましょう。オオークション・ハウスの予想を大幅に裏切ったのは、ブ ラジルの古い写真でした。

Lot 473 1870年頃のリオの写真63点が予想価格は£2,000-2,500でしたが、結局は £15,000で落札。

Lot:474:1870年頃のリオの写真12点が予想価格£500-700でしたが、£6,500。

Lot 475: 870年頃のリオのパノラマの写真、190mm X1220mm1枚の予想価格は£900-1 ,200でしたが、な〜んと£8,500で落札されました。

これらにオークション・ハウスの手数料15%が加算され、その手数料に17.5%のVAT(消 費税0が加算されるのです。つまりLot 473ですと63点の写真が330万円以上と言っ た値段になったのです。私は会場にいましたが、ブラジル語を話していましたので仲間内 で競争したみたいでした。私は日本関連の本67册を£3,300-で購入。約66万円でした のでま〜ま〜の買い物かな?

昨日は「英国日本人会」そして今夜は「熊本県人会」で夕食会とカラオケ。毎晩何か言い 訳つけてまたお酒を飲んでいます。


467 [97/02/14 20:17] KHB13403 ケンペル再び
Sammy@Londonです。昨日オークションで買いましたケンペルの『日本誌』についてふたた び。ケンペルの原稿は大英博物館の創設者、サー・ハンス・スローンの尽力で原稿が残さ れています。 本来ドイツ語で書かれたのですが、スローンの秘書でスイス人ショイヒツアが英訳して英 国で1827年に出版されました。当時の欧米で日本についての情報は限られており、ケ ンペルの『日本誌』はとても貴重な資料でした。 私は初版1827年版は所蔵していますが、昨日は1906年James MacLehose and Sons出版 の再版3巻を購入しました。自分の研究用に書斎にいつも置いておくためです。ちなみに 友人の話によりますと日本の古書店では20万〜30万円前後とか? 研究家の間ではま だ高いとか。<どうせ売る予定はありませんがね。先月訪日したときに購入した『ケンペ ルのみた日本』NHK Books読んでいますが、とても有益な本ですね。 もう一冊は"Voyage of His Majesty's Alcester along the COSTA OF COREA to THE ISLA ND OF LEWCHEW" by John M'Leod, Surgeon London 1818 この本は韓国についての本で すが、日本でも研究者の間では垂涎の本。今日はこれからオークション・ハウスに車で本 をピック・アップに出かけます。
468 [97/02/15 00:28] KHB13403 モンタヌス?
Sammy@Londonです。先日倉庫を10数年振りに整理していましたらモンタヌスの『日本誌 』を発見しました。いつ購入したのか全く記憶がないのですが、いやいや驚きました。皆 さんの中でモンタヌスの名前をご存知の方いらっしゃいますか? <失礼な書き方で申し 訳ないのですが・・・。 彼の『日本誌』はケンペルの『日本誌』よりも早い1669年に発行されているのです。 この本は事実の記録を集めたとても貴重な本なのですが、ケンペルはモンタヌスの本をけ なしているんですよね。『ロビンソン・クルーソー漂流記』を書いたデフォーもモンタヌ スの『日本誌』を購入したそうです。 この本は日本語に翻訳されているのかな? またモンタヌスについて言及した本がありま したら教えて頂けませんか? 東京に住んでいたらすぐに国会図書館や神田へ出かけるの ですが・・・。 毎日コーラ片手に古書を読んでいるSammyでした。 \(^^)/
(14/Feb/97)
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