そして勇躍、希望の旺文社内田ものやらサンリオやら頼んだのですが、返信を見て 愕然。すべて在庫なし特にサンリオものは1冊に10〜20人のウエイティング・ リストがつく有様で、ご要望にはお答えできないとのこと・・・。
そこで、ひょいと気がついたのです。この本やさんは、超高値の文庫が格安という ことで、注文が殺到している。一方、処分は一般文庫本を中心に渋滞ぎみ。。しかし、 このような評価額では、少なくともサンリオ・旺文社希少本を処分する奇特な人は いない・・。ということは、希少本の確保が困難、一方でゴミのような文庫の在庫を 抱え、いきづまってしまうのでは・・・?と、心配になってしまいました。
希少本は、一般蔵書家が古本屋にもちこんでも買い叩かれるのがおちです。といって 超高値でうられているのも知ってますから、ずるずると書架に・・、というケースもあ るはずです。(小生もサンリオは50冊ほどあり条件さえ整えば売却希望)とすれば、 すくなくとも500〜700円位で買うということであれば、確保が容易になり、 入手→商売のサイクルがうまくいくとおもったりもします。でも、預り金で何かお?
《すでに第一次世界大戦にゆって没落の段階に入れる歐米近代史は、その復活の道を辛
くも新興政治原理に求め、遂に更に深刻なる内的分裂對立を示すに至つた。かくして彼等の
暗憺たる方向は、第二次世界大戦を決定的たらしめ、全世界は今やその没落と變革との眞
中に立って、更に新たなる原理體系を切實に要求しつゝある。
玄に我が日本は、近代歐米の植民地侵略によつて、全く蹂躙せられ荒癈したるアジア、太
平洋圏の上に再び東洋の偉大なる傳統を復興し、新なる世界史創造の階段に進まんとする。
かくて日本は、世界史最大の轉換期たる古代、中世、近代に次ぐ新世界を形成すべき基礎と
、その體系とを組織する任務を自覺すべきである。
こゝに日本的なるものの再組織新研究によつてのみ、世界建設の唯一の方向は指示せら
れ、世界的なるものは、悉く日本的把握によつて甫めて其の本質を明確にせられることを知
る。》
文庫発刊の辞って、名辞、迷辞、色々あって、各社おもしろいです。 <スメラ民文庫>の各冊、アテネ文庫みたいな体裁。白地の上下に太い赤線です。
久々に神保町にも出ましたけど、急いでいたとはいえ、購入なしに帰るなんて・・。
立川、砂川BOOK OFF 100円にて「わが青春・わが文学」,集英社,1977/「渡辺貞夫読本」荒地 出版社,1980/「銀座界隈ドキドキの日々」和田誠,文芸春秋,1993/他に文庫「日本怪人物烈伝」 紀田順一郎,旺文,1985/「豪勇ジェラールの冒険」コナン・ドイル,旺文,1984/「神聖受胎」澁澤龍彦,河 文,S62/「百人 一首」有吉保,学術文,1983/「新妻狩り」カール・ヴァン・マーカス,富士見文,S61。デシタ。
一瞬、かなり高額で買い取ってくれるのだなぁと思いましたが、『文庫三昧』を見 てみると、旺文社文庫、内田百間xのものを初め、たいてい1280円の売り値がついる ようですから、仕入れ値の約10倍で売っていると思うと、どこかやはり考えさせられ る気がしました。文庫やさんの場合、売り値は相場より安いとのことですが、相場通 りの商いをしている古書店の場合、買い取り価格はどんなものなのでしょうか? や はり、聞くまでもなく、「希少本は、一般蔵書家が古本屋にもちこんでも買い叩かれ るのがおちです」という言葉通りの厳しい現実なのでしょうね……。
》(小生もサンリオは50冊ほどあり条件さえ整えば売却希望)とすれば、
私も、古書店を通さずに、もっと愛書家同志が直接、取り引き出来るところがもっ
とあればと思うことしきりで、パソコン通信やらインターネットやらで、そんな機会
がもっと増えれば良いなぁと思うのですが、交渉の手間や送料の問題などもあり、つ
いつい面倒に感じて、二の足を踏んでしまっています。OYAGIさんは、以前から、蔵
書処分リストを公開されていますが、その成果のほどは、如何がでしょうか? もし
宜ろしければ、是非教えてください。もし成果を得られているようでしたら、私もホ
ームページに、探求書のコーナーと蔵書処分のコーナーを作ろうかと思っているので
すが、掲載しても差し支えないリストがあれば、是非投稿頂ければ幸いです。 散人
そして江口書店には、雑本20冊ほど、3000円で売却。ところで、 江口書店、店の前の平台がなくなり、店内が平台状態。例によって「ほるぷ」の復刻本 が1冊100円。「柳橋新誌」「80日間世界一周(上・下)」、 そして、コクトーのアメリカ旅行記、などなど購入する。 江口書店に売却した2000円で、すべてペイできて、なんだか、図書館から 本を借りて、借りてた本を返却したような気分(?_?)
でも、江口書店の平台撤去と、店内の一層の混沌・・・・・、店主の高齢もあり、 なんだか気になります。
聞書き橘家圓蔵 山口正二 青蛙房 S56初箱美 1800 武蔵野日記 中川一政 三島書房 S22新装初カ並下 1800 広告図象の伝説 荒俣宏 平凡社 ’89 初カ美 700 豚の報い 又吉栄喜 文芸春秋 ’96初カ帯極美 1500 映画講座1〜4 双葉十三郎編 三笠書房 S28重箱並印4揃 4000 原始民族の文化 マリノウスキー 三笠書房 S14初並 1000単価が@1000ですから、20000ほどになりました。また年に4回ほど これとは別に処分目録を作成しています。これを蚤の市の申込者に同封したり お付き合いのある方に別途送付したりします。300冊ほどで例としては、 ワイルダー一家の失踪/夜の闇のように ブリーン HPB重並2冊1000 ダンセイニ戯曲集 ダンセイニ(松村みね子訳)沖積社’91初カ並 900 いきなり愛の実況放送 ねじめ正一 思潮社 ’85初カ並 1000 こちらもそこそこ反応があります。が、いつも図書購入費にきえちゃいます。
リストを全部UPというのは、気が引けますので、メールで希望の方には、 お送りします。それと、どちらかと言うと、値つけに(?_?)本がありますので その本をUPして、諸兄のご教示をいただきたいですね。(^_-)インターネット にHPを作る考えもありますが、そうなったら、古物商の免許をカミさんに とらせて開業しないと、まずいかな?とも、考えています。
「ノヴァーリス全集」や「ノディエ選集」、「奢霸都」復刻版や矢野峰人の「世紀末 英文學史」、ヤコブ・ベーメや「日影丈吉未刊短篇集成」などなど、所有する大半の牧 神社刊本はその頃に買い漁ったのではないかと思います。
大冊で所有していないのは「ガルシア・ロルカ全集」と「三富朽葉全集」くらいだと 思います。それほどに牧神社は贔屓にしていました。
ところで沖積舎から「アーサー・マッケン集成」や桃源社版「小栗虫太郎全作品」の 装丁だけ変えてそのまま復刊されているようですが、あまりの芸のなさには呆れてしま います。沖積舎も結構いい本出してる良心的な出版社だという思いがあっただけに、や や残念です。
96.12.08 貝塚 英樹 MGG01033@niftyserve.or.jp kaizuka@gemini.bekkoame.or.jp
こんな内容です。どれくらい見つかるかしら?。学術も全滅なら、今度は平凡社の東洋 文庫へ挑戦しようっと。
それと、貝塚さん、牧神社本、随分お持ちですね(^_^)うらやましいです。マッケン、 ノディエ、ノーヴァリスなどなど、学生時代、全集の端本で読み漁りましたが、すべて 売却して手元にありませぬ・・・・(;_;)
私の場合、なかなか思いきりがつかず、払い下げ予定書籍を選定する作業が進行し そうにないのですが、こういうお話しを伺うと、私もリストをつくってみようかとい う気がしてきます。現在、インターネットのホームページにつくろうかと思っている のは、「探求書」と「払い下げ処分図書」のコーナーなのですが、自分のリストの他 に、読者の人からの投稿なども掲載して、交換の和が少しでも広がれば、古書店を通 さずに、探求書を手に入れられるのではないかと期待しています。あくまでも、営利 目的ではない、自分の所蔵物の処分と、探究品の購入という枠内なら、古物商の免許 は要らないのではないかと思っているのですが、どんなものなのでしょうか……。た しかに、営利非営利の区別など明確に出来ないことも多いようですが、とりあえず、 ホームページに探求書リストを掲載し、古本売ってくださいと呼びかけてみようかと 思っています。処分図書リストは、おそらく決心がつかずに、一冊百円前後の格安リ ストしかつくれないかもしれません……。(;_;) そう言えば、インターネットのニュ ースグループに、fj.forsaleでしたか、fj.fleamarketでしたか、「売ります買います」 みたいなのもありましたが、そちらにも宣伝を出そうかと思っています。
彷書月刊「蔵書一代・古本屋列伝」1993.3月号にインタビュー記事「古本店めぐり9回/好きな 人ばっかりだった」にて江口了介爺のタバコをくわえてライターを手にした店内ポートレイト、ガラス 戸のこちらに平台も写ってる江口書店前景、戸外の営業時間のお知らせ掲示が拡大掲載 されてます。<日、水、金、土曜、午後3時より/月、水曜日、午後5時より/閉店、午後8時/定休、 毎週火曜日>。爺、この頃80才、昭和26年に開店ですから、40才弱にて脱サラの様子。「ぼくは 雑本やだから、せっかくきてもらってもねぇ」「ぼくは雑本雑書のほうが好きなんだけれ ども、市場でもね、雑本の中におもしろいものがあるもんだから、つい手をだしちゃうん だ。それで型になっちゃったからね。」と嬉しいお言葉です。「ほるぷ」の復刻本が1冊100円 はなかなか有難いですね。 》今回「蚤の市会報」出品本80%売却とのこと。小生、「蚤の 市会報」、前回No96、No94をたまたま戴いてます。パラパラしましたが、明らかに業者と思わ れる、一部の参加者をのぞいて、低価格設定の様子。つげ義春マンガ、オール200円の方もありま した。こうした傾向にて、継続して毎回、それなりの出品をなされるOYAGI氏、凄し。
》OYAGIさん 古書リストをお願いいたします。
》散人さん 小生も今、探究書、蔵書処分を中心としたホームページを作成中です。開始の折 には、HP参加の皆さん、協同リスト掲載、もしくは単独リスト掲載していただければと思います。
クレインさん、リスト掲載していただけるのなら、是非投稿したいと思いますので、 ホームページ開設のおりには、また、連絡のほど、宜ろしくお願いします。
また、蔵書処分目録の方も、同様なかんじでしょうか・・・・。はっきりいって、 欲しくない本は安くても「いらない!」の世界ですので、処分目録で処分できるのは、 せいぜい1〜2割程度、くらいでしょうか・・・・。
蚤の市・・・蔵書処分・・・江口書店と、ほぼ丸1年くらいかけて、 購入・・読破・・収納の不可本は処分されていきます。まさに個人の処分の世界です。
しかしインターネットに掲載するとしますと、少なくとも数百冊の処分本が、不特定 多数の人に随時見てもらい適宜譲ることになりますので、形式的には営業となります。 とすると売上には課税となる可能性も・・・?。
そこで、古物商の許可は必要と考える次第です。さらに、積極的に背ドリして仕入れ そして販売となれば、古物行商の許可も・・。
さらに、古書の業界団体への加入しないと、仕入れの市には加われません。 ということで、特定の知人に個人の蔵書の処分目録という感じが、今は妥当かと。 もちろん、愛書家仲間の散人には、逐次目録送ります。値付けのご参考にね(^^)
》インターネットに掲載するとしますと、少なくとも数百冊の処分本が、不特定多数の人に随時見てもらい適宜譲ることになりますので、形式的には営業となります。
もしそうなれば、たいして収益が上がるわけでもないのに、色々トラブルのもとと
なり、ろくなことはないかもしれませんね。私が処分目録をつくる決心が出来たとし
たら、せいぜい数十冊程度でしょうが、たいした罰則がなければ、やってみたい気は
しています。もっとも、OYAGIさんの目録の場合、質量ともに充実していますので、
niftyのBBSで掲載しても、個人売買の範囲を越えた超えた営業行為だと、センターメ
ールが来るかもしれませんね。(^_^)
》さらに、積極的に背ドリして仕入れそして販売となれば、古物行商の許可も・・。
どうせやるなら、ここまでやれば、面白いでしょうね。そうなれば、新たなインタ
ーネットビジネスということで、既存古書店から、叩かれるかもしれませんが、でも
まぁ、ここまでやる必要はないかもしれませんね……。
OYAGIさん、蔵書処分目録ご送付下さり、有り難うございました。今回も質量とも に、凄い!の一言につきます。前回、送って頂いた目録と、おそらく、大半の本が入 れ変わっているようで、これまた驚きました。 散人
続いて到着の「文庫三昧」ご存じ「文庫やさん」の目録である。旺文社文庫の2割 ほど、そして岩波の戦前版に数点、さらには中小戦前各文庫として目録末尾掲載のもの の半数以上、小生が持ち込んだもの。これらが一様に上限価格で掲載されている。 いずれも「処分目録」200〜300円程度で掲載し、蚤の市仲間に紹介したものの 売れ残って処分した本である。絶版文庫マニアという、特別なコレクターがいるのかな と考えさせられる。絶版文庫でサンリオだけが突出して1500〜6000円という値 段が一般的なことを別とすれば、ごく一部の岩波文庫・旺文社文庫を除けば、文庫で1 000円を超えるのは稀と、信じる小生には、処分した本が、そのような値つけで目録 売りされるのは軽い驚きである。「文庫」にターゲットを絞り、需要と供給が一致した ことがなせる技と驚嘆に堪えない。それにしても、処分後、預り金引き当てでお願いし た探求本が、何度確認しても在庫なし、と回答あったのに、目録にはちゃんと掲載され ていて、こちらはなんだか残念・・・・。
それと蚤の市、前回の号に掲載した、D.ホイートリーの捜査調書形式の推理小説、 英国初版未開封本は実は某古民具骨董市で入手したもの。本物の調書と勘違いして強気 の店長に小説本だと指摘し、小生の言い値で買い取ったもの。翻訳本と照らし合わせて 読了ののち、7Kで掲載、申込殺到し抽選で某氏へ。探求本でしかも極めて良心的な価 格で感謝との手紙が届き、冥利につきます。
随分と以前に、この文庫の品切れの話題が新聞に出て、当然古本屋さんでの、 この文庫の扱いのことが出ていました。「日本木炭史(上・下)揃い」金2万円也と。 その後、講談社はこの記事に触発されたのか、1巻本にして再刊しました。’93年の ことです。しかし、これもすぐに品切れ・・。2巻本版、そして1巻本版とも、新刊本 やさんばかりか、古本屋さんでも見かけない「学術文庫」の代表のようなものになって しまったのでした。
ところが・・・、昨日、成城学園前駅のそばの新刊本やさんになにげなく入ると、 学術文庫の棚があり、そこに1巻本ものが、帯つき美で、鎮座!。そく購入してしま いました。この本やさん、文庫各種がとにかく乱雑に、しかも各3冊くらいずつ並べて あり、岩波やなななんと旺文社(ただし、いいものなし)の各文庫もおいてます。
昨日は時間がなく、よく見れませんでしたが、次はしっかりのぞこうと思います。 でも、いいものみつかったぁ(^_^)読みたかった本だし。