愛書家HPログ抄

 1996年10月後半 1996.10.15〜10.31


「愛書家ホームパーティ」のログのうち、古書店や古書市に関連した話題など愛書談義を転載しました。なお、まとまったものについては別ページに掲載しています。


222 [96/10/15 02:13] KHB11772 RE:#209 大阪の古書店  散人
 貝塚さんは、阪急梅田古書街では、加藤京文堂をメインにされていたのですか……。 この店、どことなく、ヨーロッパの、特にフランス的な雰囲気のする店だと思っていま したが、改めてここがお気に入りと聞くと、どこか納得するものを感じ、また、LZFRさ んもきっとお好きな店となるような気がしました。

 阪急東通りといえば、末広書店に時々行くのですが、阪急ファイブ横の梅田古書倶楽 部とか、阪急東通の古書ゆうぶんとか、行ったことはないのですが、そのうち行ってみ たいと思いました。

 日本橋ブックセンターというのは、立派な「センター」ではなく、昭和書籍という古 書店の支店名になっているだけですが、近鉄及び地下鉄堺筋線千日前線日本橋駅の北に あり、電気街からは少し離れています。交差点の西北角に、昭和書籍日本橋ブックセン ター、昭和書籍日本橋一店など3店舗が少し間隔をおいて並んでいて、そのいずれも入 り口付近にはアダルト雑誌や漫画、ベストセラー本などが並んでいて、昼間からサラリ ーマンがたむろしているのですが、中に入れば、全集ものや学術書、趣味の本など多数 あります。例えば、荷風全集など、旧版を3万円強、新版を8万円強で売るなど少し強 気の値段設定のものもありますが、安めの値段の本などは、かなり動いておりまして、 幾度に傾向が変わっています。(阪急東通りの末広書店も、アダルト&漫画専門のよう でありながら、それなりに「本」もあって、不思議な気がしています。)  散人


224 [96/10/15 02:14] KHB11772 RE:#216 京都の古書店  散人
 京都の古書店・名古屋の古書店の力作のレポート、また、インターネットへの転載、 宜ろしくお願いします。それにしても、たくさんまわられた様子何よりです。自分の知 っている店が色々論じられているのを見ると、同じように思うところがあったり、こん な側面もあったのかと思ったり、発見が大きいように思いました。

 キクオ書店、目録は立派でも、店売りの本は、何があったのかもう一つ印象に残らな い気がして、ほとんど訪れることない書店でしたが、やはり目録と店売りとのギャップ はありますね……。いつも年遅れの目録を古書市で貰っています。

 文苑堂とか文華堂、地図を見ると市役所の裏手の店のようですが、入ったことのない 書店かもしれません。

 今村書店は、かつてひでまるさんも書いておられましたが、私もいい本がたくさんある書 店のように思いました。

 ○○堂、ここは、学術書、アダルト系、趣味の本、いずれも品揃えは豊富ですが、何年か前、ここの店主、猥褻物図画販売容疑で逮捕されたという新聞記事を見て、数日後見に行くと、いつも通り店を開けていましたのを覚えています。会員制のビデオクラブを作ってマニア向けビデオの制作販売などをやればどうかと、客に薦められていましたが、今度捕まりと、営業停止になるかもしれないとか、そんな話しを立ち聞きしたのも妙に印象に残っています。エリナー書店も市立図書館の近くのため、よく前を通りましたが、あの店構えを見て、二度ほどしか入ったことがありません。でも、探せば、「買える」本があったのですね……。 外から見るだけでは、とてもまともな本がある店には見えませんでした……。散人


225 [96/10/15 07:14] GHF00401 古書店発見/OYAGI
 仕事で区内某所に出向いて、それを終えての帰り道。しと降る雨の中、自宅方面へ 向かうバス停まで、歩いておりましたら、ちょっと道に迷ってしまいました。 の住宅や商店そしてしゃれた食べ物屋さんのある広い道から、脇にそれた幅2間の狭い 道にはいりこんでしまたのです。

そこが、ちょっとした商店街になっていて、両脇に「八百屋さん」「魚屋さん」 「酒屋さん」そして「肉屋さん」。夕方なのに、人影はまばら・・・。 そして、その古い街並に、1軒の真新しい3階だてのビル。たぶん、古い店を取り壊し 建て替えて、2.3階は住宅、1階はコンビニか何かに、テナントとして貸そうとした そんな作りです。その1階が古本やさんだったのです。客は一人もおらず、若い女の子 が手持ちぶさたそう。棚も、整然としていますが、ありったけの本を並べて埋めたとい うかんじ。文庫は1冊200円均一で、旺文社版内田本が「う行」にありますし100 円均一平台には、HPBの古い絶版ものが、数冊平然と並んでいます。 単行本は奇麗な新しいものが定価の4/1、古いものだと200円程度、こちらには 収穫はありませんでしたが、内田本とHPBを購入しました。見返しにはしっかりと 鉛筆で古本適正価格が。たぶん、買取専門のビルのオーナーが道楽で始めた店みたい でした。100円棚も、200円文庫棚もそうですが、単行本棚も期待できますし、 経験的には、古い単行本など、どんないい本であっても「古い=売れないから安く」で 値付けしてくれる可能性大です。しかも、背取り客は、こなさそうだし(^_^)でも、 たぶん、値段のこと、助言してしまうんだろうな・・。僕は(^^;;;)


226 [96/10/17 01:59] KHB11772 泰俊氏の佛蘭西古書通信連載再開!
 今回久々に、フランス在住の泰俊氏より玉稿を賜りまして、再び「佛蘭西古書通信」 の連載を再開いたします。niftyホームパーティの20行以内という制約上、細かく分割し て掲載することになりますが、インターネットホームページ上では、原文を尊重した構 成でご覧頂けるようにする所存です。

 今回掲載分は、偶然にもOYAGIさんが#220でお書きの書名献呈本のことでもあります が、泰俊氏、ベルクソンへの書名献呈本を入手された模様。続きは、近日中にアップし ます。私自身、あえて署名を求めたことはないのですが、お話しを聞けばその奥の深さ に感じ入ります。  散人


232 [96/10/18 21:22] VEB02220 中井英夫「薔薇幻視」 LZFR
 私が名古屋で買った中井英夫の「薔薇幻視」は、非常に興味深い内容の本でした。。 「薔薇幻視」は、次のような文で始まります「ここに書こうとする薔薇は実在の薔薇では ない。それはいわば虚の薔薇、不在の薔薇であって、人にとってはとりとめもない幻影 のたぐいとしか思われぬことだろう。」しかし、この本は平凡社カラー新書という実用書 のシリーズの中の一冊なのです。他に出ている同シリーズの本は、「世界の旅客機」とか「家庭 昆虫園」とか「貝」です。しかし、この本では実用的な記述など全く出てきません。全編、 件の文のような耽美的な雰囲気の本なのです。

 その内容は、彼の薔薇への思い入れ、特に青い薔薇に対する思いを綴った随筆、彼が 欧州の薔薇園を訪れた時の紀行文が中心となり、薔薇を題材にした詩や、「小説 薔薇の 罠」のような薔薇文学も加わる多様なものです。彼は、日本に薔薇園が造園されぬことや 、実現されぬ青い薔薇から日本の文化を語ったり、「薔薇ならぬ薔薇の旅」では、自らが日 本に流刑にされた者だと裸心を晒されたと告白したりしていました。彼の薔薇に対する 知識、そして薔薇から想起される様々な観念、想像がこの本の全編に溢れ出ています。 その文章の展開は澱みなく、表現は流麗で、私などはその論理的妥当性などは毫も気に 止めず、ただその流麗さを堪能するのみでした。

 この本には、写真も豊富に載っているのですが、写真の方も、靄の掛かったような画面 の中、赤とピンクの薔薇を手前にして走り去っていく少女や、幻想的な光を背景にした青い 薇など耽美的なものばかり。旅行中の写真さえ、超広角で撮ったために画面が歪み、見 る者に襲いかからんばかりのバガデル園の門や、明るい空を背景に薔薇が黒いシルエットとし て浮かび上がる写真など凝ったものばかりで、中井世界の非現実性を演出していました。


234 [96/10/19 07:04] GHF00401 フランス愛書談義/OYAGI
 久々に良質の愛書随筆を堪能させて、いただきました。ベルグソンあての署名本・・。 溜息の出るような話ですね。

 丸善ブックスに「世界の古書店」というシリーズがあり、各分野の代表的な学者の方が 欧米は言うに及ばず、アジア・アフリカの本屋さんまで手分けして書いておられます。 各冊とも、10人位の方が、それぞれ1国の古書店について書いておられるのですが、 このUP、それに匹敵・あるいはそれ以上の水準です。

 続編が、とても楽しみです。


236 [96/10/20 01:01] KHB11772 BOOK OFF生駒/宇治大久保店+山城書店 散人
 先日、天気が良かったこともあって、暗峠という大阪から奈良へと抜ける古街道をバ イク(原付き)で越えてきました。現在は国道308号線というたいそうな名前がついていま すが、車一台がやっと通れる道幅で、急勾配の続く坂道です。峠の頂上は江戸時代を彷 彿させる石畳や古い民家もあり、どこかネパールの山村を思わせる風景でもあります。

 峠を越えて、奈良県生駒市に入って、大きな幹線道路に出ると、BOOK OFFを発見。生 駒店とのことでした。京都店よりも大きい感じで、百円コーナーもわりと充実。朝日出 版社から出ている小此木啓吾などの精神分析関係の本3冊と別冊宝島など100円で購入。 この店でも会員証をつくらないかと薦められたのですが、100円とのことで止めました。 全国共通とのことでしたので、次回は信州BOOK OFFで作ってもらった会員証を使ってみ ようと思いました。

 その後、国道24号線を経て、京都へ帰りましたが、以前から気になっていた木津川北 の山城書店に入ってみました。雑然とした町の古書店という感じですが、本はそれなり にある感じです。岩波文庫、河出文庫など美本定価の3分の1程で数冊購入しました。探し ていたものもあり、なかなかの収穫でした。

 さらに北上し、バイパスに入って、再びBOOK OFF。宇治大久保店とのことでした。こ こは生駒店よりもさらに大きな店舗です。もともと京都府下南部は馴染みがないのです が、工業地帯兼農業地帯兼新興住宅地とでもいう土地柄なのでしょうが、夜なのに、た くさんの客がいてとても驚きました。何もない所と思っていたのに、日々社会は変化し ているのだと、ちょっとしたカルチャーショックでもありました。ここでも、百円均一 で単行本など数冊購入しました。


237 [96/10/20 01:02] KHB11772 昨日の古書店散策  散人
 昨日も天気が良く、夕方、自転車で近場の古書店巡り。まずは珍しく出町の善書堂か ら。店舗売りではおそらく京都一の品揃えだと思いますが、値段は強気のため、最近は ほとんど買ったことがありません。今回も見るだけで楽しい時を過ごさせていただきま した。『荷風全集』岩波の新版、12万円。これ、他所では7万円〜8万円で見るのですが いくら状態がよくてもやはり強気の値段設定なのでしょうね……。『プラトン全集』岩 波7万円、これもかなり状態のいい本のようですが、後ひと声欲しいところです。

 河原町通りを南下して今村書店。ここもいい本が多いのですが、見るだけでした。『 日夏耿之助全集』13万円、『藤村全集』筑摩4万円などなど、相場よく知りませんが、 妥当な所なのでしょうか……。

 丸太町を東に折れて、狩野文京堂と博文堂、このへん、古びた謎の書店が多かったの ですが、ここも滅多に立ち寄ることのない書店です。収穫は勿論なし。もっと、じっく り見れば、違ったものが見えてくるのかもしれませんが、私の趣味とはあわないのかも しれません。マキムラ書店は、以前にも書いたと思いますが、大きめの店舗に、本が腐 るほど積んであります。質量ともかなりの水準のある店ですが、私の場合は、毎回ほと んど収穫がありません。全集などもそれなりにありますが、やはり値段が高いと思いま す。例えば、『プラトン全集』岩波6万円、善書堂よりは安いですが、保存状態などに もよりますが、相場は4万から5万円のような気がしています。『アリストテレス全集』 7万円も、5万円前後が相場でしょうか……。『和辻全集』4万、これはどうだかわかりません。

 あと、創造社と不識堂。創造社、潰れたと思っていたのですが、改装したようです。 でも、本がほとんどないのは相変わらず。不識堂は、品物は多いのですが、私とは系統 があわないようで、いつ来ても何も買わずに帰っています。

 今回、善書堂から自転車でまわりましたが、ずっと私と同じコースを自転車でまわる 人がいて面白かったです。早稲田の古書街でもこういうことがありますが、神田の場合 は店舗が多すぎて、やはりみんなそれぞれ自分のお気に入りの店を選んで訪れるのか、 こういうことは少ないのかもしれません。人それぞれ、自分と違うことがわかっていて も、皆さん、どんなお店をまわられるのか、どこか興味深く思われます。  散人


239 [96/10/21 05:58] MGG01033 貝塚:RE:中井英夫「薔薇幻視」
 流薔園主人の「薔薇幻視」は僕も読みました。  随分昔、「虚無への供物」を熱に浮かされたように読み終えてまもなくのことだと記 憶していますので、たぶん十代の頃に手に入れたのだと思います。

 同シリーズから出ていた中井英夫「香りへの旅」の方は新刊では買い逃してしまった のでずっと探していたんですが、同シリーズも新書館フォア・レディースと同様なかな か古書店では出会うことができず半ば諦めていました。ところが最近20年近くの時間 を超えて思い出したように手に入れることができました。

 しかし、実用書のならぶ平凡社カラー新書にこういった虚用の書が存在したなんて、 なかなかに感動的ですね。

 「薔薇の半神」「薔薇の埋葬」のご紹介ありがとうございました。こちらもいつの日 か目の前に現われると信じています。

      96.10.21
              貝塚 英樹
               MGG01033@niftyserve.or.jp
               kaizuka@gemini.bekkoame.or.jp

241 [96/10/24 06:49] GHF00401 昨日の成果/OYAGI
 久しぶりの、三宿のミニ古書街探索でした。
 ◯無名の古本屋さん・・これまで紹介する機会のなかった店です。開店は5年ほど前。
  3畳ほどの超狭店で、とにかくマンガから古本までなんでも、ありありの店です。
  旺文社文庫100円で2冊。榎孝明の署名入詩画集500円。
 ◯山陽書店・・・・・・講談社少年倶楽部文庫2冊、600円。
 ◯三茶書房・・・・・・角川文庫復刊で「イソポ物語」300円。
 ◯江口書店・・・・・・I.マードック小説3冊で100円。須永朝彦 扇さばき
  小沢書店500円。
 こんな戦果でした。いよいよ、明日から、神田古本まつり・・。土曜の朝ちょこっと  顔を出すつもりです。


242 [96/10/25 12:06] KHB11772 一昨日の古書店散策  散人
 こちら関西では一昨日も天気が良い一日でした。まずは、東大阪市役所の南で、ブッ クラブという古書店を発見。さっそく入ってみました。黄色と青色の色調や店の造りな ど、BOOK OFFに似ています。定価の半分よりやや高めの本が多く、百円均一本の数は少 なめ。とりたてて何もないかと思いきや、『正義とは何か?』というタイトルの本が目 に留まりました。別冊宝島とよく似た装丁ですが、福昌堂という初めて聞く出版社の本 で、漫画などに現れる正義や悪といった問題から、小林よしのり、永井豪のインタビュ ーも交え、多様な価値観の可能性を論じています。漫画に詳しくない私でも、下手な倫 理学者の論文集より楽しめます。今年の10月18日に新刊された本のようですが、こうい った本と巡り会えるのもコンビニ型古書店の利点かもしれません。

 その後、大阪府立図書館に寄ってから、鴻池新田へ。このあたり、寝屋川水系の澱ん だ水路が多くて、どこか墨東綺譚を彷彿させるようで、よく訪れています。旧鴻池邱な ども残り、江戸時代の新田としての風貌もありますが、残念ながら、いわゆる「新地」 ではないようです。(大阪にはたくさんの「新地」が残り、荷風が歩いた玉の井のよう な風情とは違ったものになっているのかもしれませんが、例えば飛田新地などまさに江 戸時代さながらの情景の中、「営業」を続けています)

 それはともかく、この鴻池新田、団地の向かいにあるマリア書房という、表から見る と雑然としていて何もない古書店のようにみえますが、中に入るとそれなりの古書店で す。いわゆる典型的な街の古書店で、漫画や文庫、雑誌、大衆小説やハウツーものの単 行本など、新旧両方、大量にあります。文庫数冊を購入。文庫本、値段をつけるのが面 倒なのですべて半額にしているとのこと。とても気さくなおじさんでした。散人


245 [96/10/26 14:59] KHB11772 関西 BOOK OFF紀行 大津石山店 散人
 先週は、生駒店と宇治大久保店を訪れたBOOK OFFですが、今週は滋賀県の国道一号線 沿いにある大津石山店へ。店の規模は標準的ですが、客入りも好調な様子です。百円均 一コーナーのかわりに100円〜200円のコーナーがありますが、欲しいなと思って手に取 った本はほとんど200円の値段がついていたので、買うのを諦めてしまいました。店内を 一巡し、立ち読みなどもしてしまって、小一時間いてしまいました。

 毎回思うことは、長居をすると店を出た後も店内を流れる歌謡曲が頭の中にしみつい てしまって、ほとんどソフマップ状態になってしまうことでしょうか……。もっとも、 ソフマップのテーマソングに洗脳されるのと違って、小気味のいい流行歌であることが 唯一の救いですが、それにしても、BOOK OFFで聞かされた音楽の数々、今でも耳の中で なり響いて、困っています。まぁ、ふだん音楽を聞かない人間にとっては、静かなのが 一番だと痛感しています。

 それはともかく、今回も駄本を数冊購入。信州松本で作ってもらった会員証を使って みると、100円相当のサービス券が貰えました。私の会員証には信州各店の電話番号が書 いてあるのですが、先週、奈良の生駒店で全国共通だと教えられたのでした。その生駒 店では会員証作成には100円必要とのことですが、松本店では無料でした。購入1万円ご とに100円のバックがあるようです。


247 [96/10/27 07:08] GHF00401 神田古本まつり/OYAGI
 26日朝、神田古本まつり会場へ行ってきました。とりあえず、信山社横会場で 目録購入。そして、棚をざっと眺め渡して、購入せず。(例年パターンです。だって 食指の動く本がないもの・・と、強気(^^;;)

 目当ては、今日が初日のすずらん通りに100店位でている、出版社のバーゲン コーナー。少し汚れているという本が、絶版・品切れにもかかわらず、定価の50% 以下。白水社ブースでの翻訳小説2冊で500円。歴史書出版社共同ブースで、 添田唖蝉坊の全集端本、箱入り1冊800円を2冊。晶文社ブースで、森まゆみの 読書休日800円。東京創元社ブースで、文庫幻想怪奇物1冊200円で6冊。 平井訳アーサーマッケンもあり(^_^)。そして「ヴィトゲンシュタイン全集」の端本も 2冊。などなど・・。5K程度で、新古本を山のように買いこんで満足の帰宅でした。


250 [96/10/28 12:10] CXK02012 アプローチやっと落着きました。ROMばかりでした
 先週末26日に入間の行政道路そいにOPENの「本だらけ」に立ち寄りました。BOOK OFF店舗 のように広々とした倉庫型ワンフロアー。チエーン店ではありません。奥に部屋分けして、左にアダルト、 映画コーナーがあります。メインのフロアーでは文庫とマンガが中心でですが、単行本や雑誌もかなりあ ります。価格付けないもの定価の半額。ちらりと一巡りして、1976年頃ボナンザ社発行の雑誌「 本の本」の欠号2冊を各200円。「彷書月刊」66号つげ義春・本とその世界/100号/全国「目録」 発行書店一覧、各200円(雑誌はどうやら200円の様子です)光文社文庫「街の古本屋入門」誌 多三郎/角川文庫「ファニィ・ヒルの娘」クレランド/教養文庫「死の蔭探検記」橘外男を購入。棚の 文庫は取りあえず、あいうえお順に並べたようで、凄いのは赤川次郎なんか一棚ずらり、し かも同じ本が何冊でもあります。海外文庫では早川のクリスティの同一本10冊ほど取りだ して最低価格記されたものチエックのお客まで。廃業の古書店の引取本も相当あるようで、価格 付本もかなりです。片隅には整理した結果でしょうか、旧文庫類が一棚ありました。アテネ 文庫/岡崎義恵「荷風論」なんかも目につきましたが、後ページに某古書店印刷の価格札500 円あり、まぎらわしいので今回は見合せました。映画フロアーでは懐かしい雑誌「映画芸術」を大 部みかけました。並んだ本の類からして仕入は古紙回収業者系列かもしれません。たのしみ な店、また一つふえました。

 先週末には世界革命文学選「トロイの木馬」ポール・ニザン新日本出版社1976年刊を100円購入。開いてみると同名小説と別に「アデン・アラビア」も収ってました。その野沢協訳では初頭「私は二十歳だった。これが人生の花などと、私はだれにも言わせまい。」でした。ニザンは晶文社にて選集がありましたが、S40年頃刊行、小説「陰謀」収録の集英社「世界文学全集」懐かしい。そういえば角川文庫でも小説「アントワーヌ・ブロワイエ」ありました。


258 [96/10/31 01:01] VEB02220 新しいBOOK OFF等 LZFR
  家の近くに新しいブック・オフが出来たので行ってきました。館林市立図書館のすぐ近くだ ったので図書館に行くついでに見てきました。

  相変わらず店に入るときに馬鹿でかい声で「いらっしゃいませ!!」という声が響いたの で、相変わらず帰りたくなりましたが、我慢して店内を見て回りました。開店前、買い取り しか行っていなかった時には、東逸子の「シェイクスピア幻想」が2000円で売っていたのですが、 もう売れていました。それで最初からがっかりした私ですが、開店したばかりということ で100円コーナーが充実していたので、安い本を中心に漁りました。先ず、ハードカバーの100円の 小説で集英社の世界文学全集の端本のバルビュスの「地獄」と倉橋由美子の「大人のための 残酷童話」を見つけました。「残酷童話」は山下清澄の東南アジア風の緻密な銅版画が綺麗で す。ちくま文庫の阿部謹也「中世の星の下で」と同じく阿部謹也訳の岩波文庫「ティレ・オイレンシュ ピーゲルの愉快ないたずら」は、100円ではなく定価の半額でしたが、いずれ買わねばならな い本なので購入しました。他に萩尾望都が表紙を描いた光瀬龍の「銹た銀河」、高畑勲の詳 細な解説のついた徳間書店アニメージュ文庫のノルシュテインの「話の話」、富野由悠季のアニメージュ文庫 版の「逆襲のシャア」上中下、著者自身が監督をしてOVAされた「ガーゼイの翼」の一巻を100円で 手に入れました。また、漫画も100円コーナーが充実しているうちに買っておこうと富樫義博 の「幽遊白書」を大量に、そして懐かしの「バオー来訪者」の一巻を購入しました。

  この日は、さらにこの辺りで私が一番気に入っている「BOOK O」にも寄ってきました。す ると、旺文社文庫のガルシンの「赤い花・信号」が100円で売っていました。こちらには、岩波文 庫には収録されていない短編が入っていたので購入しました。箱がついている文庫は余 り見ないので面白いです。他にもR.D.レインの「好き?好き?大好き?」等を購入しました。


259 [96/10/31 06:58] GHF00401 昨日の収穫/OYAGI
 恒例の水曜、三宿詣でです。無名書店にて、C.ウイルソン「スクールガール殺人 事件 新潮社」、R.ブラッドベリ「青刺の男 HPSF」、フックス「風俗の歴史 角川文庫」各100。続いて、山陽書店、HPMの10年ほど前に復刊された絶版物 古書殺人事件、ワイルダー家の失踪、など各100。少年倶楽部のこれもS7年12月 の復刊もの1000円。

 そして締めは、江口書店で、東亜同文書院生の卒業中国横断旅行期集を1000円。 これは、昨年編集されて刊行されたものですが、ごの戦前に上海にあった日本の学校 に、興味があるだけでなく、この卒業旅行自体、軍事探偵の要素濃厚ということで、 内容に興味が持たれます。


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《愛書家ホームパーティー過去ログ総目次》