天国のお友達(10)

1999/10/04.

Umikoさんちの
犬の
あいちゃんといちごちゃん

「もっと早くにペットロスという事がわかっていれば良かったと思います。」

と、アンケートを送ってくださいました。新しく同じ種類のペットを飼った(飼う予定)だそうです。ペットは家族といっしょです。家族を失ってしまって悲しくてたまらなかったり、さみしくてたまらなかったり、何をもってしても埋められないその大きな存在の喪失に苦しむことをペットロス症候群といいます。たかがペットと思われがちですが、されどペットなのです。なかなか理解してくれる人が居なかったりして、無理解にも苦しんだりすることが多く、やりきれない気持ちでいっぱいになったりしますが、悲しんでいるのも、苦しんでいるのも、あなただけじゃなく、家族を失ったことでぽっかり空いた胸の穴をただただ抱えて生きていく人も多いです。だから自分だけがペットに妙に依存していたのでは?なんて事では苦しまないでね。みんな家族を失ったら悲しいのですよ。

あいちゃんといちごちゃんのご冥福を愉快な仲間たち一同でお祈りしています。


yasuさんちの
アイヌ犬の
ちろちゃん

気持ちの整理がついたと、時間が癒してくれたとアンケートを送ってくださいました。

「愛犬ちろが天国に行ってしまったのは今から8年前のことですが、今でも思い出さない日はありません。でも今は時間が癒してくれたようで、いつの日か天国で会えるような気がしています。最初はずっとちろがいなくなったことが信じられず泣いてばかりいました。そんな私を見て周囲の人間は新しい犬を飼うように勧めましたが、ちろはちろで、他の何をもってしてもその代わりになるものなんてこの世にありえません。ペット屋さんを廻って、ちろを探したこともありましたが、いくらちろに外見が似ていても、ちろではありません。でも8年経った今、よその犬たちを見ているとやっぱり私は犬(動物)が好きで、いつかまた相棒を見つけていっしょに暮らしたいなあと思うようになりました。ちろの代わりとしてでなく新しい相棒として一緒に生活したいと思います。わたしがこう思えるようになるまでには、いろんな人たちや、動物たちとの出会いが会ったし自分を支えてくれた人や、趣味や、そしてやりがいのある仕事もありました。愛するペットの死は本当につらいもので、おそらくそれを経験した者しかわからないものだと思います。でも時間は必ず癒してくれるし、そのつらさをわかろうと努力してくれる人たちもいます。それにそのペットたちも私たちがいつまでも悲しんでいては天国にいて心配になってしまうと思います。この悲しみを乗り越えられれば、きっともっと今までにわからなかった大切なことが1つでも2つでもわかるようになると思います。」

アイヌ犬のチロちゃん、天国に逝ってしまって8年も経つんですね。大事な思い出と優しくて暖かい気持ちの元ですから亡くしてしまった悲しみや辛さをなかなか忘れられなくても仕方がないのですがそれを理解してくれる人がそばに居てくれて良かったですね。本当に。なかなか理解してもらえなくて苦しく思う人も多いです。

新しい家族を持とうと思われたのなら、きっと天国からチロちゃんが応援エールを送って大事な存在とめぐり合わせてくれると思います。

ああ、このこだって言う存在とめぐり合えるんですよ。本当です。出会わせてくれているんだなぁってしみじみ感じました。その仔と触れ合っていると、亡くしてしまった仔との優しい思い出だけが胸に込み上げてきてとても暖かい気持ちでいっぱいになるんです。

ほかの存在を可愛がっているという罪悪感が微塵もなくてただただ新しい家族との新しい絆を深めたくて、一生懸命になれるんです。いつもいつもなくした家族の存在を感じるんですが、とても居心地が良くて優しい気持ちなんです。

YASUさんも、そんな存在との出会いが待っているんですね。

チロちゃんのご冥福を愉快な仲間一同でお祈りしています


asakoさんちの
うさぎの
ピーターちゃん

「全く違う動物を飼う予定(飼った)」と、思い出になりつつあると、アンケートを送ってくださいました。

「約六年間生きました。先生にはあまりになついていていつもびっくりされていました。」

キジバトを飼っていらっしゃる鳩仲間の方です。よくなついていたピーターちゃんは天国で今ごろは新しいお友達を見つけて楽しく遊んでいるでしょうか?一生懸命愛していたら愛情で答えてくれるんですね。ピーターちゃんは幸せなウサギさんだったんですね。愛されてなかったらびっくりされるほどなついたりしませんものね。

ピーターちゃんのご冥福を愉快な仲間たちどうでお祈りしています。


matsudaさんちの
紀州犬と雑種のハーフの
ジョンちゃん

「悲しみが薄れつつある」と「ペット(家族)は死んだ仔だけだから」もう飼わないとアンケートを送ってくださいました。

「今年の2月に13歳で天国へ旅立ちました。愛する家族を亡くした悲しさは、亡くした者にしか分かりませんね。亡くなって半年以上がたったけど、まだまだ気持ちの整理がつきません。でも、様々なペットロスのページを見てると、愛する家族を思う気持ちは皆、一緒ですね。少しずつ、癒されてゆく気がします。」

大事に一生懸命飼っていても、いつかは寿命の短い彼らのほうがたいていは先に逝ってしまうのですよね。心残りの無いようにと思って飼っていても楽しかったやさしかった思い出が寂しさを誘ってもうそばにいないということを生々しく感じさせて辛くてやりきれない思いにさせるんですよね。

だけど、ジョン君は自分がどれくらい愛されていたか可愛がられていたか、かけがえの無い存在だと思われていたかよくわかっていると思います。

私はハムスターでも文鳥でも、『ああ、このこだ!』と思った仔を新しく買ってきましたがハムスターは3匹とももう天国に逝ってしまって今はまだこのこだと思える仔がいないので飼っていません。

ジョン君だけが家族ですがもしかしたらいつかジョン君が自分の代わりのように可愛がってやってねと誰かとめぐり合わせてくれるかもしれませんよ。本当に運命的にめぐり合うんですよ。『ああ、このこだ!このこが新しい家族になる仔だ!!』って。

いまはまだ、ジョン君が天国からまだまだ思い出にしてしまわないでいつでもそばにいるように感じていてって寂しがっているのかもしれません。そのうち、大事にしてくれて有難う。もう思い出にして楽しかった事だけを思い出してくれるだけで良いよって言ってくれるんでしょう。それまではまだまだ寂しくてやりきれない思いで一杯なのかもしれません。

13年という時間はとても大きいですよね。かけがえの無い存在でしたよね。

ジョン君のご冥福を愉快な仲間一同でお祈りしています。


a.kさんちの
犬(雑種)オスの
コロちゃん16歳6ヶ月

時間が癒してくれて気持ちの整理がついたとアンケートを送ってくださいました。

「気持ちの整理がついた・・というより、老衰だったというのと、最後の看病で徹夜同然の日々『体を壊してもいい』というくらいの気持ちで走って、自分の出来る限りを限界までした・・・そのつもりでいるからそれ程落ち込まなかった。

まだ、守らなくてはいけない相手(ウサギ)がいる、というのもあった。

あと、コロが死ぬ前年に父が死に、その時に『悲嘆に暮れながらでも、体を動かしていれば、勝手に肉体は生きてくれるし時間も進んでくれる』という結論に至ったから。

今でも、犬の本を読むと涙が出て来る。この穴は誰にも埋められないと思っている。

自分達が選んだのではなくて、向こうが舞い降りて来てくれたのだと分かった。

やるだけやって、最後に『ありがとう』って言えた。

だから、私は概ね大丈夫に今を生きている。

状況が許すなら、犬をまた飼いたい。コロを忘れる為でなく、触れたぬくもりでリアルに思い出す為に。

思い出のイメージを繋げる為に。」

ペットとか、コンパニオンアニマルとか、いろいろ呼び方はあるでしょうが、16年と半年も、見守ってきた、いっしょに育った、暖かい関係を結んできた、家族の一員が天国に逝ってしまうという事が、どれくらいの喪失感を与えるか、私にもわかります。

22年近くいっしょに居た猫が、8年前に死んでしまいました。母が一番つらかっただろうと思います。

長くいっしょに居るとそこに居るのが当たり前になってしまって、居なくなってしまうと、その存在の大きさにかえって戸惑ってしまいますよね。

もし縁があってまた犬を飼うようになったときは、その犬にコロちゃんを重ねるだけでなく、こんなに可愛くて、やさしい存在が私のそばには、居てくれたんだよって、教えてあげてください。

とても大好きだったんだよって。

本当にコロちゃんの代わりになる存在はないんだよって。だからあなたはあなたとして、可愛い存在なんだけど、コロちゃんのことを生々しく思い出させてくれる大事な存在でもあるんだよって。

私も、飼い始めて8日で死んでしまった文鳥の雛と、今も居る元気なエルチャンという文鳥とを、重ねて思ってしまいます。頭では違う文鳥とわかっているのに、なんだかあの雛文鳥が元気で居るような錯覚に陥るのです。

エルチャンには申し訳ないような感じで、「あなたはあなたとして可愛いんだよ」と、自分に言い聞かせるようにして語りかけてしまいます。

その仔はその仔としてみとめてやらないと、自分が後でつらくなってしまうんですね。

コロちゃんのご冥福と、併せてお父様のご冥福もお祈りさせてくださいね。

愉快な仲間一同でご冥福をお祈りしています。


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