『光頭老の手紙 From:Hong Kong』
ひととうり
  Hong Kong を知ろう!!

いきなり香港の夜景を出したりして、、、スミマセン。
昼の香港は「香港ハイキング写真集」でたっぷりとその自然をご覧下さい!!

≪香港コンベンションセンタ-≫

このコンベンションセンタ−で1997年7月1日香港の中国返還式が行われました。

私はこの年の4月から香港に住み始めたので、ちょうど三か月目でした!

上の夜景はこのコンベンションセンタ-の裏側山手、ビクトリアピ-クからみた
いわゆる100万ドルの夜景です。

ビクトリアピ-ク、そう、、、その昔、ハリウッド映画「慕情」の舞台になった所、
ウィリアム・ホ-ルデンとジェニファー・ジョーンズのラブロマンスでしたね!!
話が古いッ! 何せ還暦過ぎなので!

後年、2012年7月、香港の中国返還15周年に関したブログも書いています。
『香港返還15年』

また、2013年10月には上記の映画も 懐かしの映画(27)『慕情』 で紹介しています。


これから下の文章は1997年4月に香港に来て生活するようになり、
その時の感想を香港を知らない日本の友人に送った手紙の コピ−です
  
********香港概要******** 98/02/10 記

香港は中国大陸の東南岸、広東省の南部に隣接し、中国の珠江口の東岸最南端に 位置している。日本との時差は1時間(遅れ)である。香港島、九龍ならびに新界 および約235の島からなる。 アヘン戦争以後、1997年6月30日まで英国女王を元首とする英国王領植民地が続き、 行政はパッテン総督の下香港政庁であったが、1984年の中英協定により昨年7月1日 から中国に返還され、一国二制度がスタ-ト。現在の正式な呼称は中華人民共和国 香港特別行政区となっている。 ちなみに香港に隣接するポルトガル領マカオは1999年12月までで租借期限が切れ、 中国に返還される。
(予定どおり返還されました。)

1.面積、、、1,092 Ku (東京都の約半分)

2.人口、、、630万人(中国人が98%。その他英国人、米国人、オ-ストラリア人、インド人
       、フィリピン人、ネパール人、日本人など)

3.位置、、、東経113度52分-114度30分、北緯22度9分-37分

4.気候、、、 1年のうち約半分は穏やかな気候である。10月近くには長い夏が終わり、
       北ないしは北東の季節風が吹くようになる。
       11月-12月にかけては湿度が 低下する一方、晴天が続き最良のシ-ズンとな
       る。
       1月-2月は曇天が多く、気温が10度以下になることもある。
       2月下旬-3月 は、季節風が変わりしばしば濃霧に包まれることもある。
       4月中旬-9月は、 南西の季節風が吹く。また年間降水量の80%がこの時期に
       集中している。
       5月-6月は高温多湿で、降雨が多い。気温も32度を越し、7月-9月は台風
       シ-ズン。

5.言語、、、広東語、英語 (広東語は中国の標準語である北京語とはかなり違う。東京弁と
       鹿児島弁の差?)

6.行政、、、1997年7月1日から向う50年間は中国の特別行政区として、それより以前の
       返還前と基本的には同じ行政が布かれる。即ち、一般香港人、それに日本人
       など外国人の市民生活上なんら変化はない。日本人の場合、観光目的ならば
       3ヶ月に限りビザ無しで入国可能な点など、入出国手続も以前と同等。
       繁華街の雰囲気も返還前と何も変わっていない。

7.経済、、、香港ドル(HK$)はペック制と呼ばれるUS$リンク(固定平価)。しかし最近の
       アジア金融危機により、このペック制の見直しも噂されている。
       現在レ-ト:1 US$≒HK$7.5  1HK$≒JP\16.5
       東アジアにおける貿易、金融、自由貿易の中心。*観光収入(欧米、台湾、
       日本、その他.....返還後日本からの観光客が半減)*中国との経済関係の
       緊密化。
       
(注:この7項はあくまで1998年2月の情報です。)
"香港雑感" 1998/03

「生活の事」

中国での3年強の生活と、現在のまだ1年目ですが香港の生活を比較すると雲泥の差、 天国と地獄の差があります。ここ香港は昨年7月から中国に返還されたとは言え、 まったく中国とは全てが違います。資本主義の大都会です。東京とまったく同じです。 これが本当に同じ中華民族か?と思うぐらい人間も違います。

教育レベル、マナ−、 全てです。(但し、ク-ニャンは中国の方がはるかに美形。 ) しかし、さすがアジア自由経済の中心地だけあって香港の物価は高く日本食レストラン、 呑み屋などサンパウロ以上に高級店が有りますが東京よりも高いぐらいで、なかなか 行けません。中国では私は1ヶ月5万円もあれば一人で十分食べ、それでも余裕があって 他にいろいろ楽しむ事ができましたが、香港では、もし中国と同じようなペ−スで生活するとすれば15万円以上かかります。

ちなみに高級レストランは別として一般的な日本食店で、定食物が日本円で2000円そこ そこですが、さらにランクを落として香港人経営の日本食モドキの店だったら1000円以下 で寿司でも何でも有ります。 回転寿司も有りますが"サビ"抜き(ワサビだけ別皿にある)です。 我々日本人が香港で生活するのは上記物価の問題を除けば、また贅沢をしなければ何も 不自由することありません。東急、三越、ダイエ-、そごう、松坂屋、等日本のデパ-ト もあり日本の食材はなんでもあります。昨年まで八百伴も有ったがご存知と思いますが 倒産しました。

(注:現在は現地法人の"SOGO"だけ。その他"City Super"など。)


趣味、娯楽の点でも日本とさほど変わらないと思います。交通機関も 比較的よく整備されていて地下鉄、バスを使えばほとんどの場所に簡単に行けます。 金持ち族も多く、マイカ-族も居ますが私個人的には必要無いと思います。 治安もそれほど悪くなく浮浪者の類も少ない。この点も中国とは異なる。 経済力の差ですね。

ただ香港人は夏冬一年中ク-ラ-を入れっぱなしにする変な習慣が有ります。 夏はともかく、冬10度以下の気温の時でも全ての屋内、乗り物の中まで冷房します。 これには大抵の日本人が納得いかず、オフィス、ホテル等で日本人だけが寒さに震えていて、 彼らは平気そのものです。彼らは"冷房することにより室内の空気が奇麗になる"と信じていて、 "ク-ラ-は空気清浄の働きはしない"と言っても解ってくれません。

多分香港は一年中湿度が 高いから、除湿目的からそんな習慣になったと思うんですが、、、、。 従って香港のエアコンと言うのは殆ど冷房専用で暖房機能はありません。 我が家も標準的なアパ-トですが各室"ク-ラ-"が付いています。 暖房器具は電気スト-ブ系しか無く、その点はブラジルと似ています。 今年の冬は室内で13,4度が最低だったので結局、暖房器具は買いませんでした。
「返還の時」

昨年の香港の中国返還は、香港の一般庶民にとってあまり関心は無く、逆に返還後、非民主的 にならないか?と将来のことを心配して賛否両論、醒めた感じでしたが、中国では政府が返還 1年以上前からマスコミ総動員で大宣伝して、返還当日は北京や上海はお祭り騒ぎだったよう です。肝心のここ香港ではビルにイルミネ−ションが飾られたり、花火大会や、6月30日深夜 から7月1日まで返還式典でイギリスを始め各国政府要人、それに日本人など外人観光客などで 街が交通規制されたり、その程度だった思います。
「マカオについて」

昨年末、マカオに遊びに行ってきました。香港からフェリ-ボ-トで1時間の近距離。税関での 入国手続の時、中国語とポルトゲスのインフォメ-ションが有ったので、思い切ってポルトゲス を使ってみたがまったく通じない。 また街中は通りの名称などポルトゲスで書いてあって懐かしくなりましたが、会話は全て中国語 しか通じません。

東洋のラスベェガス!!噂どおり、酒と女とギャンブルの街でした。公営ギャンブル場がホテルの 中に有り、24時間営業しています。街娼は真っ昼間から一流ホテルのロビ-にたむろし、私など 女房が側に居るのにウィンクして話しかけてきたのにはビックリ。 マカオはこれといった産業 はなく、観光、ギャンブルで成り立っています。

だから'99年12月にギャンブルを禁止している 中国に返還されたらどうなるのかな?? まあ、小さな港街ですがブラジルの田舎町と風情が若干 似ていたのが唯一収穫でした。
(因みに返還前はマフィア同士の争いが多かったが今は静かになったようです。)

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