安全情報No.9 (最近の香港・マカオ・華南地域の治安情勢) 〜本情報は専門家の独自の分析に基づき作成しています〜 2006年10月 在留邦人の皆様へ 香港安全対策連絡協議会 在香港日本国総領事館 香港及びマカオ在住の在留邦人及び邦人旅行者の皆様等に、 最近の香港・マカオ・華南地域における治安情勢についてお知らせします。 内     容 1.香港の治安情勢(2006年1〜8月期) ○ 犯罪発生件数 (昨年同期比4.6%増・2,352件の増加) ○ 日本人の被害状況 (今年上半期96件、7月以降も増加傾向) 2.最近の事件事例と防犯対策 (1)香港 ○ レストランでの財布や携帯電話の盗難にご注意 ○ ハイキング時の強盗・窃盗にご注意  (ハ)ハイカーを狙った強・窃盗事件の発生  9月以降、香港警察では、ハイキングを行うハイカーを狙った強・窃盗事件が多数 発生したことから、大規模な捜査を展開し、ハイキング場所として有名な馬鞍山 (Ma On Shan)郊外の公園と城門水塘(Shing Mun)のハイキング コースで、犯罪者の拠点2か所を摘発する共に、被疑者数名を検挙しています。  犯罪を行う者のほとんどが、中国大陸からの不法入国者で、この種犯罪はまだまだ 継続して発生しています。   家族や友人達と、ハイキングを楽しむためにも、また犯罪被害に遭わないために も、下記の点に留意しましょう。 【ハイキング時の留意事項】 @ 単独でのハイキングは避け、複数で行動しましょう。 A ハイキングルートを計画し、地図を用意し、事前に計画を家族や同僚に知らせま しょう。 B 事前に計画したハイキングルートを確実に守りましょう。 C 多額の現金やクレジットカードは極力、持たないようにしましょう。 D 経験の少ない方は熟練者と一緒に楽しむ様にしましょう。 E 万が一、強盗や窃盗被害に遭った場合は、抵抗せず、犯人の特徴を覚えるよう にしましょう。犯人の狙いは、あくまでも金品にあります。 F 道に迷った場合は、慌てず周りの状況を確認し、999番に連絡しましょう。  その際、所在地を示す看板を探し、その番号を伝えましょう。 【ハイキングに関する情報】http://www.ofta.gov.hk/zh/ca_bd/stay-in-touch.html (2)デング熱  中国広東省広州市で、デング熱の患者が増加していますが、香港でも8月に、広州 市から帰った男性がデング熱に感染していたことが判明している他、九龍及び新界を 中心にデング熱指数は、まだまだ高い水準のままとなっています。  なお、デング熱とは、ヒトスジシマ蚊等の蚊によって媒介されるデングウイルスを 病原体とする感染症を言います。 【主な症状】 @ 発症後、3〜5日間高い熱続く他、胸部に発疹が発症します。 A 発疹が、四肢、顔面等に広がります。 B 嘔吐の症状が出ます C 症状が軽い場合は、通常1週間程度で回復すると言われています。 D 症状が重く、治療が遅れた場合には、死亡することがあります。 【予防対策】 @ 蚊に刺されないことが最大の予防で、予防薬はありません。 A ハイキング等で郊外へ行く場合は、できる限り長袖、長ズボンを着用しましょ う。 B 防虫スプレーを活用することで、ある程度防ぐことは可能です。 C 蚊の問題がひどい場合には、食物環境衛生署(2868−0000)に連絡し蚊 の駆除を依頼しましょう。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 以上、引用終わり。