もうまじでどうなってもいいよ
どうにでもなっちまえよ

じめじめした部屋、弦の切れたピアノの妙な音、中途半端なところで読み飽きた小説、まだ5月のままのカレンダー、付けっぱなしにされたテレビに映る人間たち、どれもどれもみんなくだらない、どれもどれもみんな阿呆らしい

わたしが見たいのは凶悪なテロリストから死に物狂いで逃げるとか、ハニバル・レクターに食われそうなところを命からがら逃れるとか、そんな非現実的で映画みたいな夢。でも夢なんか見たって面白くない。夢なんか見たって覚えてない。夢を全く見ない日だってある。それでいいんだ。夢を見るくらいなら眠らない。

諦めなければなんだってできる、なんて甘ったれた綺麗ごとに過ぎない。馬鹿らしい。努力なんて実らないものが大半なわけで、諦めが必要なときなんかいっぱいある。I don't have a wing, so I can't fly. 夢を見るのはやめたんだ。