「勇者アオシマの旅立ち」

  石造りの建物は閑散としていた。
 「やっべ、遅れたかな」
  アオシマは受付に駆け込み、用意してきた書類を渡し、係官に急かされて再び
 走った。うす暗い通路のところどころには《勇者募集説明会会場》の文字と矢印の
 書かれた看板が立っている。
  走りながらそれを横目で見て、アオシマは首にかけたお守りをそっと確かめた。
 勇者は危険に立ち向かうのが仕事だからと、村を出る時に近所のおばあちゃんが
 渡してくれたものだ。そうしてアオシマが脳裏に描くのは伝説の無敵の勇者となった
 自分の姿である。

  会場にあてられた広い中庭は、すでに大勢の人間で埋まっていた。紺色の制服を着た 
 係官が、整列して待つようにと怒鳴っている。アオシマが押し込まれたのは長い列の
 最後尾近くだった。
  やがて、正面のバルコニーに一人の小柄な男が現れた。男はぴんと背筋をのばして
 すたすた歩き、むっつりした顔で応募者の群れを一瞥、バルコニー中央の席についた。
 前後してバルコニーに出てきた者達より、かなり身分が上のようだ。一体誰だろうと
 思いながらアオシマが男を注視していると、ちょいちょい、と横からつつくものが
 あった。
 「ムロイ殿下ですよ、勇者管理官の。……妾腹の出だから、宮廷ではあまり重んじ
 られてなかったんですけどね、実力でここまできた人で、これからも出世していく
 はずです。僕の憧れなんです」
 耳打ちしてきたのは、のほほんとした笑顔が育ちの良さをうかがわせる、ひとなつこ
 そうな青年だ。アオシマは愛想よく笑みを返した。
 「いろいろ詳しいんスね〜。あ、俺、アオシマです。こないだ商人から勇者に転職
 したとこで」
 「商人から?そりゃまた珍しいですね。僕マシタといいます。駆け出しの魔法使い
 なんですが」
 「え?これ、勇者の募集じゃ」
 「次の試験受けるのに勇者の実務経験がいるんですよ」
 「こらそこ!私語は慎むように!」
  係官から叱責され、二人はそろって首をひっこめた。
  畑を荒らすモンスターの話を聞きながら、アオシマは、そろそろとバルコニーの方を
 見た。バルコニーは遠い。さっき、一瞬、ムロイに睨まれたような気がしたのは、やはり 
 気のせいだったんだろう。

  書類選考と実技試験ののち、アオシマとマシタの二人は無事、湾岸城勇者課に配属が
 決まった。
  冒険物語とは程遠い生活が始まることを、この時アオシマはまだ、知らない。


勇者アオシマの物語はまだ始まったばかり。 

護衛がてら馬車でムロイ殿下をお送りするアオシマとか、 

戦士スミレと一緒にモンスター退治とか、 

続きがあるかどうかは謎。

 

 555ゾロ目HITおめでとうございます!
 御隠居さんとこの「踊るドラクエ」がとっても楽しかったので、
 申告いただいた際にこちらから勇者アオシマ逆指名しちゃいました(^^)
 ですが実は私、RPGプレイしたことありません(おい)。
 とっても楽しくやらしていただきましたが、
 これ、はたしてリク絵と呼んでもいいものでしょーか(汗)。

 RPGでしたら、私はどちらかというと
 勇者   アオシマ
 戦士   スミレ
 魔法使い マシタ
 僧侶   ユキノ
 でパーティー組みたいです。
 ムロイさんは高嶺の花ポジションキープってことでお城の王子様(笑)。
 なにかとアオシマびいきのムロイ王子様は
 ストーリー終盤にお城を飛び出し、アオシマと二人で
 駆け落ち(もとい)ラスボスの待つ地へ向かうのでした。
 二人は力を合わせ、王家に伝わる聖なるアイテムも使って
 見事世界に平和をとりもどすのです......。
 モンスターイチクラはこの場合隣国の王子様(笑)でしょうか?
 留学中に知り合って...とか
 いろいろ考えてしまいますね。うふふ。


きゃ〜っ、サガさま、勇者アオシマ素敵ですうううう〜〜〜〜〜っっっ!!!!! (><)

剣といい衣装といいまるで本物のファンタジー世界のようなクオリティの高さにただもう

うっとりと感心して画面をながめるばかりのご隠居です…なんて綺麗なんでしょう(はぁと)

あああああキリ番の妖精さんありがとう〜〜〜!!!!!!!(感涙)

SSも設定も面白いです♪(*^o^*)/ ロープレのパーティーなんて

プレイヤーの数だけ組み合わせがあるんですからサガさまのこのメンバーも

楽しくてナイス♪ 戦士スミレの必殺技はサファイヤキックでしょうか(笑)

ねえねえ、この続きは無いんですか?(わくわく)

なんだかとっても気になります(はぁと)

サガさま、素敵な勇者アオシマを本当にどうもありがとうございました♪(*^o^*)/

 

モドル

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