彼女が格闘技をやめた理由 A面


 つめたっ……!

 そう感じた瞬間からも続けざまに水を浴びせられて、来栖川綾香は否応無く意識を取り戻させられた。そしてゆっくりと目を開けた瞬間に視界に飛び込んできたのは、男の手によって振り上げられた、水が一杯に入った銀色のバケツだった。
「っ!」
 思わず綾香は目を閉じ直す。それと同時に、最後の一杯が勢い良く顔面に浴びせられる。
 臭い水だと思った。きっと風呂の残り湯か何かに違いない。それが遠慮無く鼻から喉に入り肺を蹂躙すると、綾香は激しく咽返った。常識では考えられない状況に激しく怒りが湧き上がる。しかし得意の格闘技を以って男を叩きのめそうと、いざ身体を動かそうとした時。初めて自分が手足もろとも椅子に縛られていることに気付くと、その怒りがあっという間に恐怖へと取って代わった。
 強豪集う異種格闘技 ”エクストリーム” の二年連続の覇者であり、格闘家としての自身には揺ぎ無い自信とプライドを持つ綾香。その実力は現役高校生ながらも本物で、関係者からは ”天才格闘少女” や ”覇王の生まれ変わり” と称えられるほど。例え相手が男であれど、余程格闘技に精通していなければ負ける事はないだろう腕を彼女は持っていた。
 しかし、綾香は腕と足を縛られた上で、それでも相手に勝てると思えるほど無知ではない。
 そして、自身がまだ二十歳にも満たない少女であることを忘れた事など、一度も無かった。
 無意識のうちに喉の奥から悲鳴が込み上げる。しかし格闘家として、そして来栖川家の令嬢としての強いプライドが、押し寄せる恐怖を強引に押し退けて綾香を奮い立たせた。バケツを見せ付けるように持ち上げてニヤニヤと笑みを浮かべる今風の若い金髪の男を、その黒い瞳で激しく睨み付ける。その気丈な姿に、金髪の男は ”ひゅーっ” と口笛を吹いた。
「その強気な態度がそそるねぇ。さすがは天下の来栖川エレクトロニクスのお嬢様だ、そこいらの小便くせえ小娘どもとは一味違うらしいな」
「なによあなたっ! ふざけないでっ!」
 きつく叫びながら、綾香は冷静に部屋の様相を窺った。フローリングに白い壁、あまり広くは無いその空間には、目に付くだけで冷蔵庫とベッドだけしかない。多分マンションの一室だろう。外界から隔離するためか向こうの窓にはピシャリとカーテンが閉じられ、その上照明が一つだけしか付けられていない薄暗い部屋の中。ほのかに芳ばしい、まるでアーモンドの香りにも似た甘い香りが部屋の中を満たしている以外は、本当に全く特徴の無い部屋だった。もちろん見覚えがあるかどうかも一切分らない。

(大方、郊外のマンションね。そして部屋の中には彼一人、か……。上手く油断させて、なんとかしなくっちゃね……)

 視線を戻し、今度は男を観察する。ひよこ顔負けの金髪、両耳にピアス多数、そして軽薄さが滲み出ているニヤ付いた笑み。夜中の繁華街で徒党を組んでへらへら笑っているタイプだ。中肉中背で、Tシャツと短パンから覗く肉付きを見る限り、特に格闘技をしている形跡は見られない。頭も悪そうだ、際限なく。綾香は軽く肩を竦めた。

(でも、不覚だったわね。まさかこんな馬鹿丸出しの男にさらわれちゃうだなんて。あーあ、帰ったらヒロユキに怒られちゃうかな、やっぱ……)

 金髪の男は空になったバケツを部屋の隅に放り投げると、脇のベッドにどっかりと腰を下ろし、身動きの出来ない綾香に向かって露骨な笑みを浮かべた。心の底から面白くて仕方が無い、そんな笑みだ。
「あんたよく寝てたぜ。そりゃあもうお嬢様らしく、スヤスヤ可愛らしい寝息をたててな」
「このっ……くそっ! 目的を言いなさいっ!!」
「目的? 目的だって?!」
 一瞬驚いたらしくぽかんと口を大きく開けてから、金髪男は白い歯を剥き出しゲラゲラ大きく笑い声を上げた。固定された椅子の上で手足の縄に必死にもがき苦しむ綾香の様子も、彼の笑いに一役買っていた。
「天下の来栖川グループのお嬢様を誘拐したんだ。まさかお友達になりたいってのが目的だとでも思うのかい? それともなんだ、俺に恋人になって下さい! とでも言って欲しいのか? わははっ、我ながら面白い冗談だねぇ!!」
「あなた、後悔しない内にこの縄を解いた方が賢明よ」
 綾香は額に汗を浮かべながらも、その美貌に微かに笑みを浮かべた。
 縄を解くために必死にもがいていた、金髪男はきっとそう思っていたに違いない。しかし綾香はわざとそう見せかける事によって、確認していたのだ。
 制服の襟元に付けられた校章……来栖川製の超高性能小型発信機の存在を。他に発信機が取り付けられている腕時計と靴は外されてしまっていたが、どうやら男は校章には気付かなかったらしい。朝付けた場所そのままに、小さなソレは取り付けられたままだった。

(これなら、あと数十分もしない内に必ず助けが来る筈……よ…?)

「いっ、今ならまだ許してあげるわ」
 部屋を漂う甘い香りの為か、さらわれた際に嗅がされた薬のせいか。水を掛けられ目を覚ました時には特に意識しなかったが、なんだか頭の中がまるで ”深い霞み” に覆われたかのように、白く混濁し始めていた。綾香は意識をはっきりさせようと、何度か頭を振った。水にすっかり濡れてしまった黒い髪が、床に幾多モノ水滴を落とす。
 男はそんな綾香を眺めながら、相変わらずニヤニヤ笑みを浮かべつづけていたが。
「許す? あんたが俺をかい? よく言うぜ」
 と、嫌味たっぷりに肩を竦めて見せた。
「さらわれたって言うのに偉い余裕だな。さすがは世界に誇る大企業のご令嬢ってトコロか? それで、その制服にはとんでもなく高性能な発信機でも付いているっていうのかい?」
「よく考えれば分るモノだと思うけど?」
 徐々に視界がぼんやりと霞み始める。心成しか身体がだるい、風邪をひいて熱を出した時に似ている。アーモンドの甘い香りが否応無く胸を満たす。それでも綾香は気丈に鼻で笑ってみせた。これが……この香りと妙な体調が……男の罠かどうかは判らないが、どちらにしろ怯んだら負けだ。

(意識をはっきりと持つのよ、綾香。あなたはこれしきの事でうろたえるような、そんなヤワな女じゃないでしょう?)

「お約束って奴よ。あたしみたいな立場の人間を誘拐するんだもの、それ相応のリスクがあって当然でしょう?……まあ、もう手遅れでしょうけれどね。だってもう今頃、この場所に向かって大勢の警官が駆けつけている最中でしょうから」
「そいつは……困ったな」
 金髪男は特に慌てた様子もなく、ベッドから立ち上がると窓際によってカーテンの裾から外の様子を窺った。綾香にはその男の行動がわざと冷静を装っていう風に見えて、唇の端を吊り上げた。いい気味だ。警察に捕まり、慌て、泣き、そして喚けばいい。このあたしを誘拐したんだから、それが当然の報いだ。
「ゲームオーバーって奴? ご愁傷様、今すぐに此処から逃げ出すことをお薦めするわ。運が良かったら、万に一つくらいは助かるかもね」
「まさか」
 金髪男は小さく呟いてから、窓を離れる。そして、その軽薄な顔に相変わらずのニヤ付いた笑みを張り付けたまま綾香に近づくと、その制服の襟元を激しく掴み挙げた。
「やめてよっ!」
「その校章はなぁ」
 身体をよじり激しく抵抗する綾香をものともせず、金髪男は襟首の校章を強引に毟り取ると、それを綾香の目の前に突き出した。
 その行動の意味が掴めず、綾香は発信機が裏に埋め込まれたその校章をしげしげと眺め……そして、はっと息を飲んだ。

(発信機が……無い? 嘘っ、嘘よっ! だってあたしが朝付けた時とそのままだったのに!)

「お約束って奴だ」
 金髪男は今度は大袈裟に肩をすくめた。そして発信機など取り付けられていない ”ただ” の校章を床に落とす。
「あんたみたいな人間を易々と誘拐できるなんざ、そんな甘いこと鼻っから考えてねぇって。発信機はさらった時点で全部潰しておいたぜ。校章の奴と、靴底と、それと腕時計だ。近頃は便利なモノが出回っていてな、どんなに小型で高性能な発信機でもあっさりと見つけることが出来るって寸法だ。ちなみに校章はわざわざ新しいのを付け替えておいてやったんだ、感謝しな」
「それでもっ! あなたが捕まるのは時間の問題よっ!!」
 無駄だと判っている。しかし綾香はそれでも叫ばずにはいられなかった。

(冷静に…こんな時だからこそ冷静にしないといけないのに……)

 発信機が全て壊されていた。つまり助けは来ないと言う事だ。しかも手足を縛られ、意識もはっきりとしない。これは紛れも無く絶望的な状況である。しかしこんな時だからこそ、パニックにだけは陥ってはいけないのだ。冷静に動けば、必ず突破口が見つかる筈だ。そう。そうする事で、自分は幾多もの猛者達を相手に勝利できたのだから。しかし逆にパニックに陥ってしまえば、正に男の思う壺である。

(ああっ、息が苦しい……。駄目よ、弱気になったら負けよ…………)

 しかし胸が甘い香りに満たされた今、その息苦しさに全く思考が働かない。それどころかしっかりと押さえ付けていた筈の恐怖や焦燥感が、助かる望みを絶たれたことがきっかけになり、まるでダムの決壊の如く、あっというまに綾香の思考を満たし尽くし、それと正比例して背筋の温度がどんどん下降していく。
 綾香は白い霧に包まれた思考をはっきりさせようと、再度、大きく何度も頭を振った。パニックになりかけているのが判る。ここで取り乱せば相手の思う壺だ。冷静、冷静にならなければいけない……。
「にっ、日本の警察は有能よっ。誘拐なんてしても絶対に捕まるわよ!」
「そいつは困ったな。たんまり身代金をと思っていたんだが、そこまで言われちまうと……。気が変りそうだな」
「なっ……!」
 男が取り出した大きなサバイバルナイフを見て、綾香は思わず息を飲んだ。

 殺される。

 脳裏を死の恐怖が霞めた瞬間。
「……ひっ」
 今まで懸命に押し殺していた震えが、綾香の全身を一気に駆け抜けた。

 殺される。

 ニヤついた笑みを浮かべ、ベットから金髪男がゆっくりと立ち上がる。そして鼻歌と共にナイフを片手で器用に弄びながら、金髪男がゆつくりと自分に近づいてくる。

 殺されるっ!!

 幾度となく生死の瞬間を駆け引きとする修羅場を潜り抜けてきた綾香は、いかな場面であれパニックに陥ることの無いように、幼少の頃から厳しい精神修行を積んできた筈だった。
 だが、どれだけ綾香が精神面に長けていようとしても。
 甘い香り……麻薬……に思考を麻痺させられ、その頑強な精神力の鎧を剥ぎ取られてしまえば。
 ただの少女でしか、いられなくなる。

(ああっ、怖いっ! どうしてっ、こんなっ、怖いのよっ!)

「いやっ! いやあっ! 来ないでっ!」
 パニックに陥った綾香は、ありったけの大声で叫んだ。
「助けてっ! ねぇっ誰かっ!!」
「安心しな。それ以上お嬢様が暴れなけりゃあ、殺しはしねぇよ」
「ひぃ…っ」
 しかしナイフを喉元に突きつけられると、身動きの出来ない綾香は押し黙るしか術が無い。傍目から見ても判るくらいの全身の震えは噤んだ奥歯をカチカチと鳴らせて、先程の美しいまでの気丈さはどこへいったのか、その美貌は恐怖に歪み青く染まっていた。
「そうそう、そうやって大人しくしてるこった。いい子だぜ、あんた」
「やぁ…いやぁ」
 男は綾香の首筋に顔を寄せると、うなじから鎖骨までをねっとりと舐め上げた。綾香はその気色悪さに、思わず大きく身震いする。今更になって零れ落ちた大粒の涙が、フローリングの床を小さく濡らした。
「勘弁して、お願いよぉ……」
「許して欲しいのかい? それじゃ、こうしようじゃねぇか」
 と、金髪男は唇の端を吊り上げて笑みを浮かべた。
「あんた、オナニーした事はあるよな?」
「…っ!」
 綾香は耳を疑った。
「聞こえているか? もちろん聞こえているよな。なら、Yes か No だ。言っとくが、正直に答えないと」
 金髪男はナイフの先端を綾香の首筋に押し当ててから、ボソリと呟いた。
「殺す」
「いやっ!」
「なーに、怖がらないで正直に答えてくれたらいいんだ。俺は嘘はつかねぇ、だからあんたも嘘はつかねぇ。つまりギブアンドテイクって奴だ」
 そして金髪男はナイフを持つ手に、ゆっくりと力を入れ始めた。鋭利な先端が細い首筋に鋭い痛みを与えていくと、パニックに陥ってしまった綾香は諦めるしか、その恐怖から逃げる手段を見出せなかった。
「……ある…わ」
「なんだって? そんな小声じゃあ聞こえないぜ」
 男は更にナイフに力を加え、綾香は痛みと恐怖と悔しさに泣き叫んだ。
「あるわっ! これでいいんでしょっ!」
「オーケイ、じゃあやり方は知っているな。それじゃあ綾香、これからオナニーしろ」
「っ……!!」
「口答えすりゃあどうなるか。あんたは頭が良いから分るだろう?」
 ナイフと男の圧力には黙るしかない。綾香は絶望感にうな垂れるしかなかった。
「片手だけ、自由にしてやる」
 金髪男は手馴れた捌きで綾香の左手の縄だけを解くと、自分は綾香の真正面に胡座をかいて座り込んだ。そしてニヤニヤとナイフを弄びながら、くいっと顎をしゃくる。とっとと始めろ、という意味だろう。
「……いや」
 綾香はいやいやと何度も首を振った。そんな恥ずかしい事を、人前でできる筈が無い。
「なあ、甘えるのも大概にしろよ」
 パン!
「あっ!」
 頬を力一杯に叩かれ、綾香は悲鳴を上げた。
「俺は気が短いんだ。だからさ、お願いだから言う通りにしてくれよ」
 パン!
「いやっ!」
 パン!
「ぅぅ…っ」
 綾香は激しい痛みと恐怖に首を竦ませ、震える左手をスカートの中にゆっくりと潜り込ませた。
「股を広げて、スカートはたくし上げろ。見えねぇだろ」
「あ……」
 一瞬躊躇してから、綾香は言われるがままにスカートをたくし上げる。

(ああっ、恥ずかしい……見られてるんだ……あんな男に……)

 自ら股を広げ、下着を見られているというこの状況。恥ずかしさと悔しさに、一筋の涙が、綾香の赤く腫れた頬を伝う。そうして見事に引き締まった太ももとシルクの下着が露になると、金髪男は嬉しそうに口笛を吹いた。
「たまんねぇな。……よし、まどろっこしい事は無しだ」
「ひっ!」
 サバイバルナイフの刃が煌き下着があっという間に毟り取られると、薄いアンダーヘアーに覆われた綾香のスリットが男の眼前で露わになる。
「直接触ってみろ」
「く……っ」
 涙で視界が滲む中、綾香は震える左手をスリットの上に乗せた。しかし流石に羞恥心のためか、それ以上手を動かすことが出来ない。暫く様子を眺めていた男は、動く気配の無い左手にやれやれと肩を竦めた。
「しゃーねぇなぁ。それじゃあ手伝ってやるよ」
 立ち上がった金髪男が冷蔵庫の中から取り出してきたのは、人差し指程の長さの小さな小瓶だった。その蓋を開けると、白いクリーム状の中身を全部手のひらに取り出す。
「これはな、どんな不感症の女もたちまちハメて欲しくなるっていう薬だ」
「やっ!!」
 未知なる恐怖に悲鳴を上げる綾香。慌てて股を閉じようとするが、金髪男はそれよりも早く、クリームを綾香の秘部へと塗りたくってしまった。その冷たさに綾香が悲鳴を上げた、僅か一瞬後。綾香は股間から突き上げてくる猛烈な疼きに、思わず悲鳴を上げた。

(なによ、これっ……ああっ、凄く変よっ!!)

「どうだ。こいつはアレと違って即効性だからな。早速効いて来たんじゃないのか?」
「うぁ…なに、これ……っ」
 それは綾香が生まれてこの方一度も味わったことの無い、猛烈なまでの性的欲求感だった。
 綾香はバージンではない。L.Aに居た時の友人と、既に初体験を済ましていた。故にSEXの経験はあるにはあったが、しかしそれは快感を伴うものではなかった。綾香のヴァギナが向こうのサイズに合わなかったのが原因で、常に激しい痛みだけが先行するだけのとても辛いモノだった。
 そしてオナニーに至っては、運動不足やストレスで欲求不満が溜まった時、その捌け口にする程度のモノだった。だから綾香は、自身が性的にとても淡白な人間だと、そう思い込んでいた。
「ああっ、駄目っ。駄目よぅ!」
 口から出た理性の叫びは、しかし本能の左手によってあっさりと黙認された。綾香のスリットはあっという間に濃い蜜で溢れ返り、自身の人差し指を淫らな音と共に優しく受け入れる。そうなるともう、綾香には何も残されてはいなかった。疼きを静めるために、そして快楽を求めるために。程なく人差し指に中指が加わり、その強烈な快楽に目が虚ろに潤み、熱く甘い鼻がかった吐息が悲鳴に変り始めた頃。
 エクストリームのチャンピオンであり。格闘技界のプリンセスであり。来栖川財閥の次女であり。そして揺ぎ無い自信とプライドに満ち溢れていた綾香は、あられもなくはしたない声を上げ、欲望の赴くままに一心不乱にオナニーに耽る、全く違う生き物と成り果てていた。
「いいっ、ダメっ! ダメっ、ぅあっ、ああっ!!」
「なんだ、もうイクのか? なら、イク時はこう言うんだ」
 耳元で囁かれた言葉を受けて、綾香は小さく頷いた。もう何がなんだか判らない。どうでもよかった。ただ、この快楽の先にあるモノが欲しくて。綾香は大きく口を開け、だらしなく涎を飛ばしながら、男に言われたままの言葉を泣き叫んだ。
「ぅあっ、淫乱な綾香はっ、はっ、誘拐犯の目の前でっ、オナニーしてイくっ、あん! イクわっ、もうダメっ、ダメよぅっ!!」
「よし、いけっ!」
「いっ、くぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」
 綾香は頭の中に閃光が走った瞬間、何もかもを投げ捨てて絶叫した。



B面に変えて下さい……



B面へ…(近日公開予定)