第1回目の登場は、やはり華麗にパソコンネタの本にしました。
しかも普通の作家ではありません。(すがやさん失礼)
あのパソコン通信界の大御所である、「すがやみつる」氏の書き下ろしですよ。
書き下ろしユーモアミステリーとあるがそのとおり、読みやすく、登場人物がもの凄くリアルで、こんなおじさんやパソコン講師、でこぼこ刑事などその辺に実在すると思えるほど、よく考えてあるキャストでした。パソコンを購入する人の多くがインターネット上の無修正H画像を見るためや、またアダルトCD−ROMを見るためというのは事実です。これはアダルトビデオがビデオデッキの普及に寄与したようなものだけど。
パソコン通信をしたことがない人にも十分理解できるようにやさしく物語で書いてあるので、ネットに興味がある人はもちろん、そうでない人にも受けると思う。事実この本、二人の人に回したら「おもしろい、おもしろい」とネットにも興味をもってくれました。うちのカミさんは「胡桃沢耕史の"翔んでる警視正"シリーズみたい。」とはしゃいでおりました。
この本の中で、「富士山の映像をリアルタイムで見せているホームページ・・・」というくだりが あったけど、菅谷さんと新潟でお会いしたときに盛んにこのホームページを褒めておられたのを思い出しました。そういえば菅谷さんって静岡出身で東京暮らし、で「富士山見るといつも故郷を思い出す」って言ってらっしゃいました。
「殺人編」のつぎは「誘拐編」「ハッカー編」「インターネット編」と続くのを待望します。
<今後の予定>
・巨匠神話/ノーマン・レブレヒト(文芸春秋社)
・フランス詩大系/窪田般弥(青土社)
・テイクダウン(下)/下村努(徳間書店)
・キャリアーズ(下)/パトリック・リンチ(飛鳥新社)
・マラルメ詞華集
・マラルメ詞と散文
・マラルメ全集
現在、読み進めている本たちです。