ksgw とは?

ksgw とは、「kozue sugiura gender works」の略で、杉浦梢が制作するジェンダートランスの問題を扱った映像作品シリーズです。杉浦は今までの作品でも、どうも長編が作れない傾向がありますので、長い作品というと連作短編のかたちを取ってきました。たとえば、「Media Dysphoria」や「詩篇シリーズ」といった形態で作品をシリーズにまとめて来たわけです。今回の「ksgw」もそれと同様の連作短編集で、現在のところ4タイトル、50分の長さがあります。最終的に1時間半程度の作品にしようと考えています。

現在、次のタイトルが完成しています。

(オリエンテーション)
ksgw の冒頭に来るパート。性別移行を決心したことを観客の皆さんに告知し、そのお許しを得るためのオリエンテーション。(7分)
looks, voices, identities...
ジェンダーの多様性についての考察。このパートの中ではジェンダーを「姿(look)」「声(voice)」「性自認(identity)」の3つのカテゴリーに分離し、それぞれについて「男性・女性」があるものとする。そうすると「2×2×2=8」通りの組み合わせができる。それぞれの立場の発言が、現在の私の状況を互いに矛盾しながら作り上げていく...(14分)
ダブル・アイデンティティ
飯村隆彦氏の「ダブル・アイデンティティ」に捧げた作品。飯村作品がメディア論的にやったことを、この作品ではジェンダー論的に読み替えている。(13分)
今日の料理
映像のコスモロジー」と二パフ05でやったパフォーマンス作品。私がお母さんになって子供たちのためにご飯を作るもの。(約15分)
ゆり号作戦 Operation Lily
夏のニパフで上演されたパフォーマンス作品。上演時間は観客数に応じて変わります。
私は鏡の性器を持つ
袋坂ヤスオ氏とニイユミコ氏と組んでやったパフォーマンス企画「角刀牛人本」で上演されたパフォーマンス作品。パフォーマンスとしては初めて最初から最後まで映像が流れるもので、「他人の身体を着る」というあたりがテーマです。(12分)
私はスクリーンのしわを伸ばす
ちょい久々の純映像作品の ksgw。ジュディ・シカゴ「花もつ女」で紹介されていたウーマン・ハウスでの伝説のパフォーマンスのシミュレーションとして、シーツにアイロンをかけます。
答える
一応これが「(オリエンテーション)」と呼応する格好になるので、とりあえず現在 ksgw VIDEO 作品集(45分)というかたちでの、配布が可能になってます。内容は2008年7月に映像発信てれれで「(オリエンテーション)」を持って回った時に、出た質問などに「答える」という格好での作品。最後の方などとんでもない質問が出ますよ!
Gender Simulator
テーマは「声と歌」です。トランスジェンダーでも、男から女に変わろうとする MtF(Male to Female) では、見た目は完璧に女、でも声は男声...というケースがあったりもします。声帯は声変わりしちゃうと、ホルモンなどでは元に戻らないのですね。ですから、女声で歌を歌う...というのは結構憧れだったりしますが、難しいんですよね。なので、今回、代打をお願いしました。それは....誰?
私はここにいます
タイトルは阪神大震災の後、避難所で暮らす被災者が壊れた自宅などに「私はここにいます」と立て札を立てたことから、あの時期を象徴する言い回しになった言葉から。元々震災と因縁のある映像のコスモロジーの〆として企画した。キャンドルサービスとも違う呪術的サービスとも、自己確認ともとれるが、会場は結構盛り上がる。
青くなる話
アトリエ苺小屋のクリスマスパーティの企画として作ったので、季節ネタみたいな感じもあるが、「ブルーバースデイ」にでもすればいつでもできる。「今日の料理」の変形だが、作品のナラティブは全部変えている。
紙の男
これはジェンダーの曖昧極まりない杉浦以外ちょっと上演不能だろう....そういう曖昧さを全面的に表に出した作品だが、そこらへんが花乃嵐で気に入られて「ダンスの時間」で上演した「Alice in Borderland」の冒頭がこのネタから始まることになった。
Alice in borderland
関西を中心に活躍する舞踏グループの花嵐とは、いろいろとご縁もあって...ですが、2009年12月に上念省三氏が企画する「ダンスの時間」の中で、花乃嵐というユニットで花嵐の伴戸さん、ニイさんと出演しました。
HARIKOZUE
ハリコさんとの音楽ユニットHARIKOZUE として、2010/10/1 に UrBANGUILD でデビューしました。コンセプトは「ニッポンのお母さん」な音。家事に使うありふれた道具が楽器に変貌するノイズユニット。
■パフォーマンス上演一覧

なお、「ksgw」では統一的なアニメーション・ロゴを作成しています(私にしては珍しい...)。画像をクリックすると、動画としてご覧になれます。最後にスクロールして文字を消すレインボーカラーは、セクシャル・マイノリティのシンボルカラーとして広く使われていることは、ご存知のかたもいらっしゃるでしょう。

(450Kbyte・約7秒あります)
さらに、パフォーマンス用途として、キャッチのような音楽を2曲作曲した。それぞれパフォーマーの入場と退場に使う。

今後は次のようなパートを予定しています。出演・お手伝いなどご希望の方はご連絡ください。

salon de kozue
「徹子の部屋」のようなノリで、いろいろとあったことやお客様を紹介する番組。これが作品の間のブリッジとして入ることを予定。
bodies
数多くの男女の身体のアップをコレクションし、その間に私の身体を挿入しておく。勿論最初は私の身体と他の男女の身体の区別はつかないが、パート2としてまったく同じ編集で「私の体」だけを字幕でマークする。それによって私の体が男性・女性のどちらに近いかを検証する。
video make-up
ビデオを作ること/ビデオによるメーキャップ。
(S)nail
かたつむりの殻というのは、何か爪に似ているだけではなく、英語だと語呂まで合ってしまう...だから「(ス)ネイル・アート」をする。更に良いことに、かたつむりは雌雄同体であり、この事実はゲイの間で広く知られていることである....
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