■涙
涙には泣いてすっきりという効果以外に、治癒と鎮痛の効果あるらしいです。
鎮痛の効果といえば、目に埃が入ったとき、半端じゃない激痛に襲われて泣きまくり、いつのまにか痛くなくなっているということがあります。
治癒の効果についても、どこかの偉い人の実験結果で女性8割男性7割で泣いた後に体調がよくなったという結果がでているらしいです。
そんなことを聞きますと、病人は常に泣いておけと言われているような気がします。
病院初の試み『嗚咽科』
治療はとりあえず泣く。
泣いて病の治癒を目指す科。
患者さんの体は切ったりしないの。
眠ってる以外は一日中泣く。
病棟うるさそう。
みんなわんわん泣いてるの。
もう患者さんは疲れてるのに、看護婦さんが泣け泣け言ってるの。
ありもしないつらい話聞かせたり、病院のテレビはチャンネルなんてなくって強制的にバラ珍見ないとだめなの。
もう24時間ずっとバラ珍。
泣く泣く泣きすぎ。
もう嗚咽科15年目のトキさん(81)とかはなにもしなくても普通に泣けちゃうの。
もう泣きプロ。泣きテクニシャン。泣き職人。
バラ珍のオープニングタイトルで泣けますみたいな。
寝てるときも泣けるのは病棟内ではトキさん(81)だけなの。
新入りには泣きのコツとか教えて、今までの泣き武勇伝なんか話してトキさん(81)は嗚咽病棟のアイドルと思ってたり、患者さんほか看護婦、介護士、医者は毎回同じ話ばっかりするうるさいおせっかいばばあとか思われてたり。
そんな嗚咽科。
これが嗚咽科。
嘔吐じゃなくて嗚咽。
でもなんでトキさん(81)は15年もいるのに退院できないんだろう。
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