2代目チャコ                  
1代目が亡くなって3年経った。ペットをもう1度飼いたくなった。
「母親豆柴で小さい黒柴。白足袋は履いてません。茶色と白の長靴を履いてる。」と聞いて「黒?」と思ったけど、見に行った。5ヶ月を過ぎていた。4匹産まれて1匹だけ残ったとの事。
真っ黒の顔だった。私の手をペロペロ舐めた。綺麗な黒い毛並の子犬。「父親が判らない、保健所にやる所だった。」と後になって聞いた。
名前を前と同じチャコにした。
連れて帰った後、暫くして眼の上に白い毛(昔は4つ目と言われ嫌われていた。)タンマーキングが出ている。今まで無かったのに、不思議だった。
段々大きくなり、柴犬らしくなった。でも尻尾が違う。巻いていない。豆柴より大きいが普通の柴犬より小さい。白い毛が増えて鼻筋も出てきた。近所の老人に「この犬は、魔よけになる。」と言われた。
外で最初飼っていたが、網戸は壊すし、中に入りたそうなので、暑い夏に家に入れてからは、もう外に出ないので、家の中で飼う事になった。夜は私のベットの上で足元で寝る様になった。悩まされていた、怖い夢、金縛りにも会わなくなった。
年齢と共に人間の言葉が判るようだった。賢い犬だった。黙ってそっと側に居て、顔を覗いている。優しい顔、丸い眼。誰からも「可愛い。」と言われた。
散歩のコースも決まってないで、マイペース。気が小さいから、大きな犬が来ると、通り過ぎる迄、座って待っている。小さい犬には知らん顔している。
お客が来ると、話しに加わり、静かにして聞いている。犬の嫌いな人は帰る迄吠えていた。チャコは、食べ物を気にせずただ肥満に気を付けていた。肝臓が悪くなっていったのを気が付かなかった。
生理が長いので、避妊手術をした。
私が眼の手術をして入院してる間にすっかり主人のベットに寝るようになった。
13年経って、2年前、突然の嘔吐、血便で獣医に「もう助からない。」と言われた。
それから2ヶ月、壮絶な最後だった。2代目チャコのアルバム挿入 合掌。

次の日、階段を下りてくる足音がした。「チャコ。」居るはずが無い。
暫くして、夜やはりベットの側に来て「ワ〜ン。」と一声嬉しそうに鳴いた。「チャコ、有難う、楽になった?死んだのよ。良い所に行ってね。」気配は消えた。
主人も私も、ペットレス症候群に成りかかった。1ヶ月何もする気も起きなかった。2ヶ月になり夢中で、ネットやペットショップで似た犬を捜した。でも居なかった。写真を飾る様になった。

11月4日、日光ワンニャン村のイベントで一匹の豆柴(アカ)に出会った。
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