1代目チャコ
                        

20年前、犬を飼ったのは。初めてだった。最初は丈夫な雑種にしようと思った。
地方誌に「子犬差し上げます。茶色の雑種です。」と書いてあり、近くなので見に行った。2人位見に来てる人がいた。子犬が4匹いた。
一番大人しそうな子犬を選んで貰って帰った。茶色の色だったのでチャコ名をつけた。犬小屋を注文して、鎖を長くして外で飼った。気が強かったが用心はよかった。随分私の愚痴を聞いてくれた。横に座って、クリクリした眼でのぞきこんで寄り添ってくれた。悲しくて泣くと顔をペロペロと舐め、慰めてくれているようだった。
避妊手術の際に、すでにお腹に4匹の子犬が入っていた。可哀想だった。
メス犬にあうと「ウー。」とうなり威嚇した。柴犬が大きくなった犬のようだった。大型犬より小さく中型より大きかった。
9歳過ぎてからだろうか、雨の日や寒い日に「キャ〜ンキャ〜ン。」と鳴き、神経痛の様に、腰か足が痛そうな感じなので、家に入れると、痛みも無いようだった。散歩は平気で歩いていた。
狂犬病とフィラリア予防の薬を貰う、避妊手術以外獣医には行かなかった。大きな病気はしなかった。
9歳になった時、夜外にだして欲しそうにガラス戸をかくので、外に出す。朝起きると、部屋には居ないで、庭の物干しの下で北枕で死んでいた。

亡くなって暫くして、夜、私のベットの側にシッポを振って来た気配を感じた。
「チャコ、もう死んだのよ。好い所に行ってね。」と言うと気配は無くなった。
有難うチャコ。9歳だった。 合掌
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