親鸞会批判の真実

親鸞会会員の声

親鸞会講師の講演会に来た東本願寺住職の告白

「あの、入っていいですか」
　講演会の終わりごろ、顔を出したのは、６０歳前後の男性だった。

「実は、私は東本願寺末寺の住職です。清水の舞台から飛び降りる覚悟で、今日は来ました。
　アニメ『王舎城の悲劇』で、韋提希が救われて、
『ようこそ、ようこそ』
と喜ぶ場面が大好きです」

　後日、その住職のいる山奥の寺を訪ねました。
　元は天台宗で、蓮如上人が三河に来られた時、真宗に替わったといいます。

　開口一番、
「信心決定は、あきらめた」。
　住職の口から飛び出た言葉に驚きました。
「"信心決定"と今、言われましたね」
「もう３０年以上前、親鸞会発行の『どちらがウソか』などを読んで、信心決定しなきゃならんと思った。しかし、もう無理だ」

　本当の親鸞聖人の教えとのご縁がないまま、３０年以上の歳月が流れ、初めて親鸞会の講演会に来た時には、獲信はもうあきらめた、と言うのでした。そして、
「ワシの代で、寺はやめようと思う」
とポツリつぶやく。

　信心決定したいと思っても、住職であるために、意地や我慢で親鸞会の講演会に参詣できず、月日がただむなしく過ぎていったのでした。
　もし、住職でなければ、聞きたいと思ったその時から、参詣できたのではないでしょうか。

　仏教を聞けない八つの障りを"八難"という。現在は、"九難"のようです。
「寺に生まれ育った住職は、仏法聞き難し」
　まさしくこの人は、"在寺の難"でありました。

父の遺品に親鸞会発行の書籍

「父、危篤」の知らせが入ったのは、昨年末。３カ月足らずで、あっけなく亡くなりました。

　住職だった父の口癖は、
「朝起きると心臓がコトコト動いているのも、阿弥陀さまのおかげ。後生の一大事とは、今が大事ということ。今、生かされていることに気づき、おかげさま、南無阿弥陀仏と、お念仏の日暮らしが肝要じゃ」。

　そして、親鸞会の話は、死ぬまで聞こうとしませんでした。
　葬式のあと、父の本棚から、背表紙にタイトルが手書きされている本が見つかりました。

　紛れもなく、父の筆跡。何と父は、親鸞会発行の書籍をひそかに読んでいたのです。

　３０年以上、そんなそぶりは全く見せず、最期まで親鸞会に反対する住職だった父でした。
　本心はしかし、山奥の住職と同じく、高森顕徹先生からお聞きして、韋提希と等しく信心決定したいと思っていたのではなかったか。

　昔、仏縁のある人は寺に入り、寺に住んで仏法を求めました。
　今、真実を聞くためには、寺を出て２０００畳に参詣し、仏縁を求めねばなりません。

　親鸞会結成５０周年、浄土真宗の本流はすでに本願寺になく、親鸞会こそが真宗の歴史です。

　浄土真宗親鸞会結成２０周年記念講演の高森顕徹先生の言葉が、思い起こされます。

「蓮如上人は、後生の一大事という大荷物を背負うて泣き泣き仏法を求めた人ならば、必ずその荷物を阿弥陀仏に取っていただいた時は、三世の業障一時に罪消えた体験があるはずだし、ああ、何という幸せ者であったのかと躍り上がるんだぞ、ハッキリするんだぞ、こう教えていかれたのであります。
　その明らかな世界まで、何が何でも私たちは出させていただかねばなりませんし、この真実を知らされたら、そこまで一緒に求めましょうと、お伝えしなければなりません。
　そういうことの積み重ねが、浄土真宗の流れを変え、全人類をこの大危機から救うことができるのであります」

　　　　＊　　　　＊　　　
　親鸞会の会員の一人一人、仏法を伝えるそのままが、すべての人に後生の一大事を警鐘する、浄土真宗の歴史なのです。

　仏縁無き寺が、仏縁求め伝える寺となり、親鸞聖人のみ教えが全人類に浸透するまで、私は伝えたいと思います。

真宗末寺のある住職・私も立ち上がります！

　本願寺は今まさに、崩壊の危機に瀕しています。
　正御本尊については、高森先生が永年、御名号こそ正しい御本尊であると明らかになされ、本願寺という巨人の内臓にダメージを与え続けられた結果、「宗制の改正」という歴史的な局面を迎えました。
　巨人はダウン寸前であります。

　内部では、御本尊に始まる教義の屋台骨において、親鸞聖人の教えと異なる現状に説明がつかなくなり、門主や勧学（学者のトップ）はじめ、職員たちも自己責任をいかに回避するかに躍起になっているように見受けられます。

『歎異抄をひらく』が全国に広まることによって、真宗とは似ても似つかぬ話を今まで聞かされてきた全国各地の門徒や僧侶から火の手が揚がり、やがては本願寺も、間違いを正さざるをえないでしょう。

（プライバシー保護の為、個人名は仮名にしてあります。）

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