で、「次のステージ」なのだが

どうやら、「次のステージ」はあっと言う間に来てしまったらしい。「みくみくにしてあげる」がJASRAC登録されたそうだ。あちこちに情報はあるので、リンクはなし。

だいたいにネガティブに捉えられているようで、ニコ動も荒らされている。

ちょっと「なんだかなー」とは思うが、私は「いよいよだ!」という意味で好意的。
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今時のミキサーって凄いな

「初音ミク」に刺激されて、DTMをまたやろうかという気になっている。

DTMについては、10年以上構想しているものがあって、それを実行に移そうと思っている。それは、「ホールをシミュレーションして伝達関数を求め、それを使ってリアルなコンサートホールでの演奏をシミュレートしてしまう」ということ。今時の計算機なら、ホールのシミュレーションもそうそう大変なことではあるまい。また、どうせ無理のない範囲でホールは使うものだから、3次元の波動方程式を解かなくても、音線図法で求めてやればいい。
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東海林修いわく…

「ディスコ・キッドデー」なるイベントで、銀座のヤマハへ。

本当はコンサートとかやる予定だったはずだけど、諸伴の事情で東海林修先生オンステージ。そこで先生が、「アドリブについて」というお話をされた。

アドリブとは、決まりを守りながら自由に演奏することです。決まりを守るから滅茶苦茶にならないし、みんなが追いて来れます。みんなが追いて来れないと、意味のわからない退屈なものになります。うまく合わせられるから、スリルも楽しめます。

というお言葉。文章にすりゃあたり前のことなのだけど、言われるとちょっとした衝撃がある。上から目線の「自由について」と同じようなことを言っているに過ぎないのだけど、「なぜそうか」というのを音楽として語られると、ストレートに納得できる。

先生が「アドリブしましょー」と会場の楽器を持って来た人に言うのだけど、そんな話の後だと逆に出来なくてビビってた。

イベントはかなり少人数で、「こりゃ赤字だな」という感じだったのだけど、逆に今まで雲の上の人でしかなかった大先生と話せたりして、随分とお得だった。

イベントが早く終わったので、たむろっていたら謎の外国人が来てデモ用の楽器を弾いていた。いかにもヤンキー兄ちゃんだったのだけど、やたらにうまい。たむろっている中の一人が、「あれ、ブラストの人だ」と騒ぎ出す。そーいやー見たことがある顔だ。

普段遠くからしか見ない人達を真近に見るというのは、なかなか素敵なことだった。

素朴な疑問「スクラッチ」

レコードの頭出しをする時に、板に針を載せた状態で強制的に手でターンテーブルを動かす行為を「スクラッチ」と呼ぶ。

そういったものを扱う人達にしてみれば、ごく日常の作業でしかない。昔は私もいっぱいやったもんだ。今ならデジタル素材の頭出しなんてどうとでもなると思うのだが、アナログ素材の時にはこうするしかない。テープの時も似たような方法で頭出しをする。

もちろん今時はそんなことをしなくても頭は出るし、そうやって苦労しなくても曲はつなげる。でもなぜか世間ではあれは、「かっこういいこと」とされている。

放送屋のセンスで言えば、あの「ぎこぎこ」って音を出してしまうのは、とってもダサい行為だ。あの音は「舞台裏」のことであって、皆様にお聞かせするものは、「ぴったり頭の出た音」であって、そのための「準備」をバラしてしまうような行為は、ダサいのだ。

正しくはピッタリと音頭に合わせるのではなく、回転が安定するまでの時間を考慮していくらか前に戻しておく。まぁピッタリ合わせてから、「だいたいこんなもの」だけ前に戻すだけなんだけど。だから「ぎこぎこ」という音も、回転が安定するまでの「うぉ〜ん」も外には聞こえない。それが「普通」だった。

なんであんなものが「かっこういいこと」になっているのだろう。しかも、わざわざCDでああいった頭出しをするようなメカがあったりする。私の目には「お化粧途中で出掛けた」ようにしか見えないんで、「かっこういいこと」とは程遠いように見えるんだけど。

佐渡&シエナ ブラスの祭典ライヴ2006

ちょっとした心の迷いで見てしまう。

昔、「無線と実験」で金田明彦氏が「音楽ものの映像なんて見るもんじゃない」という話を書いていた。環境映像ものではなくて、楽器を演奏している映像のものについての話なのだが、曰く「曲とシーンが合ってない」からだという。各奏者の「見せ場」がなぜか撮れていないことがあるので、見ていてイライラするということらしい。そのこともあって「音楽DVD」なるものは避けていたのだが、つい… で、やっぱりダメだった。
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