この事件の特徴は、
そんなこと絶対起きるわけねーだろ
的なトリックを、それ程頭がキレるわけでもない片山氏が、易々とやってしまったところだと思う。
前に書いた、「真犯人からのメール」の中で、
コピペ元について「クラウド等に置いておけば」みたいなことを言ってる人もいたけど、そういった行動をすれば、どうせまた彼は調べられてしまうわけで、仮にやっていればバレバレになる。
という話の謎解きを聞いた。
なんと、真犯人メールで触れられていた2件の「秘密の暴露」として書かれていたものは、実は秘密でも何でもなかったのだ。
これ、「わかる人にはわかる場所」に、公開されている文面だった。つまり、彼が直接それを保存している必要なぞなく、「わかる人にはわかる場所」に行けば、まるっと上げられているものだ。彼はそれを知っていて、いかにも「秘密の暴露」を装って、あのメールに書いたのである。件のメールにある
僕と真犯人しか知らない情報
と称するものも、みな同じ方法で入手出来るので、さほど苦労せずに、正確に書くことが出来たのだと言う。
もう一つ、「埋められた携帯からのタイマー送信」というところで、なんで埋めたメールからメールが送れるのだ? と思っていたのだが、これも
深さ1cm程度ならメールは送れる
ということがわかっている。それは彼がわかっていてやったのか、たまたま埋めた深さが浅かったからかはわからないが、少なくともそんなことで出来るようだ。
このように、「彼の手口」は、一見不可能あるいは困難に見えることを、さらっとやってしまっているということで、検察側も弁護側も振り回されている。
まぁ、「後出し」で
絶対に不可能でないもの以外は可能とみなせ
とか言うのは簡単だけどね。